発達障害のある人に向いてる仕事 ADHD・ASD・LD/SLDごとに解説 | キズキビジネスカレッジ  

発達障害のある人に向いてる仕事 ADHD・ASD・LD/SLDごとに解説

こんにちは。就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)です。

自分に向いてる仕事と巡り合うためには、まず、自分のことをよく知ることが重要です。

あなたが「みんなはできるのに、自分だけうまくいかない…」と悩んでいるなら、発達障害の特性が原因かもしれません。

発達障害のある人は、向いてる仕事と向いてない仕事が明確に分かれる傾向にあります。

ご自身の長所を活かした仕事に就ければ、より充実した社会人生活を送れる可能性が高まります。

このコラムでは、発達障害のある人に向いてる仕事、向いてない仕事について解説します。

自分の特性にあった仕事が見つかれば、いまよりもっと充実した生活が送れるはずですよ。

さらに、キズキビジネスカレッジ(KBC)は、仕事や働き方に悩むASDのある人に向けて、「ASD×仕事 実践ガイドブック」の無料配布を開始いたしました。

ASDの基本から仕事に影響するポイント、向いてる仕事、仕事選びの視点までを、わかりやすく丁寧に解説しています。

ガイドブックの詳細は、本コラムのこちらで詳しく紹介しています。

また、ASDのある人に向いている仕事ついては、以下のコラムでも解説しています。ぜひご覧ください。

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発達障害のある人に向いてる仕事:種類別に解説

この章では、発達障害のある人に向いてる仕事について種類別に解説します。

発達障害のある人は、得意なことと苦手なことがハッキリと分かれているケースがあります。長く働くなら、自分の特性を理解して、向いてる仕事を選択できると良いでしょう。

なお、解説する仕事は、あくまで一般的に言われている特徴です。その適性は人によって異なります。以下の仕事以外にも、同様の特徴がある仕事であれば、発達障害のある人に向いてる可能性が高いでしょう。

同じ仕事であっても、向いてるかどうかは、実際のあなたの特性や実際の職場の環境、マニュアル、サポート体制などによって異なります。

性格や経験による個人差もあります。あくまで参考として、あなた自身に向いてるかどうかを検討してみてください。

実際のあなたに向いてる仕事は、支援機関に相談する中で、具体的に見つかっていくはずです。働きたい仕事がある場合、解説する仕事を参考にしつつ、ご自身で調べてみたり、専門家や支援機関に相談したり、実際の求人元に問い合わせたりしてみましょう。(参考:星野仁彦『発達障害に気づかない大人たち〈職場編〉』、木津谷岳『これからの発達障害者「雇用」』、本田秀夫『自閉症スペクトラム』​​、ダイヤモンド・オンライン「発達障害のある人に向く職業、向かない職業は何か」、発達障害ナビポータル「自分に向いている職業・職種が知りたい」、発達障害ナビポータル「職場開拓」

発達障害のある人を取り巻く雇用状況などについては、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

仕事①ADHDのある人に向いてる仕事

あれこれといろいろなものに注意が向いて手元がおろそかになったり、次々いろんなアイデアが出て来て集中できないといった不注意優勢のADHDのある人は、非常に想像力が豊かであると言えます。

こうした特性のある人は以下のようなクリエイティブ系の仕事に適しています。

  • デザイナー
  • イラストレーター

クリエイティブ系の職業では、ADHDのある人ならではの発想力や独創性も強みになりそうです。こうした発想力や独創性、行動力、好奇心を活かせる仕事は向いていると言えるでしょう。

じっとしていることが苦手だったり、思い立ったらすぐ行動したりするような多動・衝動性優位のADHDのある人には、以下の仕事が向いてます。

  • 営業職
  • ジャーナリスト
  • カメラマン
  • 起業家

こうした仕事は一か所に留まることが少なく、多動・衝動性が目立つADHDのある人も負担を感じにくいかもしれません。

ただし、ADHDのある人の中には、段取りを頭の中で組み立てながら、並行して作業をするのが苦手な人も多くいます。仕事中には作業のリスト化や自分専用のマニュアルの作成といった工程を意識的に取り入れ、苦手分野を補う工夫をしましょう。

興味のあることに対する集中力がとても高いADHD人には、以下のような仕事が向いています。これは、こちらで解説するASDのある人にも共通しています。

  • プログラマー
  • エンジニア
  • 研究者
  • 芸術家

これらはいずれも、専門性の高い仕事です。関心分野と職種の専門性が合致したときには、素晴らしい成果を発揮できる可能性があります。

ADHDのある人がプログラマーに向いてる理由については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

福島学院大学大学院教授の星野仁彦氏は、専門的な資格を取ることでなれる専門的技術職こそが、ADHDのある人の一番の適職だと言います。(参考:星野仁彦『発達障害に気づかない大人たち〈職場編〉』

もちろん、興味の方向性によっては、ほかにも適職はあるでしょう。関心分野への専門知識や技能を活かして、作曲家や音楽家、ゲームやマンガのクリエイターなどの芸術方面へ進む人もいます。

大切なのは、以下の2つを意識することです。

  • 自分が何に関心を持っているのかを吟味すること
  • 自分の特性を理解して、苦手なことよりも得意なことを生かすこと

自分が楽しいと感じる職業を選択することで、自分にとっても周りにとってもメリットのある労働に近づくのです。

ADHDのある人に向いてる仕事については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

仕事②ASDのある人に向いてる仕事

ASDのある人は、決まった作業手順があり、それに集中して取り組める仕事が向いてることが多いです。

また、淡々とした同じ作業や行動パターンをすると気持ちが落ちつくという特性があるASDのある人もいます。そのため、ASDのある人は、以下のような仕事が向いています。(参考:中山和彦、小野和哉 『図解 よくわかる大人の発達障害』

  • 技術者
  • 会計士
  • カメラマン
  • 駅員
  • 動物の調教師
  • アニメーター
  • プログラマー
  • 数学者
  • 校正者

これらの仕事に共通していることは、定型作業が中心で淡々と仕事を進めやすい、専門性やこだわり、視覚処理能力を活かせるといった点です。文字や数字といった論理的なものを扱いながら、定型業務に従事できるため、ASDのある人が活躍する機会を見出せるでしょう。

また、対人関係が苦手、こだわりが強いという特性がある場合、以下のような仕事が向いてます。このような仕事はある程度の正解が決まっており、合理的に仕事を進められる点で、向いてると考えられます。

  • 経理職
  • 事務職
  • IT職
  • 法務職

ASDのある人に向いてる仕事については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

仕事③LD/SLDのある人に向いてる仕事

LD/SLDのある人の場合、苦手部分をスマホやタブレットなど補助道具をうまく活用したら、特に支障なく仕事できるケースも多くあります。

LD/SLDのある人の場合、仕事内容よりも職場環境が働きやすさに影響すると言われています。以下のような職場環境がオススメです。

  • 技能の一部に困難があることを理解してもらえる職場
  • 困難な部分の補助をするツールを活用できる職場

また、読む・書く・計算する・推論するなどの作業が少ない、以下のような仕事も向いているでしょう。

  • 建築業
  • 製造業
  • 軽作業
  • 清掃
  • カメラマン
  • デザイナー

LD/SLDのある人が仕事を選ぶ際には、以下のような、あなたの苦手なことへの理解がある職場かどうかという点をチェックするとよいでしょう。

  • メモをスマホやタブレットで取ることができるか
  • 書類を紙ではなくテキストデータでもらえるか
  • 提出書類などを手書きでなくPCやスマホで作成してもいいか

補助をするツールの活用方法として、以下のような例があります。

  • マニュアルを自分で読む代わりに音声読み上げ機能を使う
  • メモを書き取る代わりにスマートフォンの音声入力を活用する
  • 売上の計算をする場合にスマホやパソコンの電卓機能を使う

また補助をするツールが無い場合、以下の対応を取ってもらえないか、職場に確認してみてもよいかもしれません。

  • 上司に仕事の依頼を早めに伝えてもらうようお願いする
  • 苦手な仕事については誰か他のある人に手伝ってもらう
  • 余裕のあるスケジュールにしてもらうようにする
  • 口頭で理解できない場合は実際にやって見せてもらう

LD/SLDのある人が仕事でできる対処法については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

発達障害のある人に向いてない仕事:種類別に解説

この章では、発達障害のある人には向いてない仕事について種類別に解説します。

こちらと同様に、あなたの特性や実際の職場によっては、うまく適応できる場合もあり、絶対に向いてないという意味ではありません。

実際のあなたに向いてるかどうかは、専門家や支援機関などに相談しながら確認していきましょう。

仕事①ADHDのある人に向いてない仕事

一般的に、ADHDのある人には、スケジュール管理を求められる仕事や事務仕事、マルチタスクが求められる仕事は向いてないと言われています。代表的なものは、以下のとおりです。

  • 秘書
  • 経理
  • 総務

秘書のような細かなスケジュール調整が必要となる仕事は、臨機応変に来客対応しなければいけなかったり細かな気配りが必要とされることがあるため、ADHDのある人には難しい職業と言えそうです。

経理は、細かな確認や作業が必要です。同じ作業を繰り返し正確に行うことが求められる上、財務管理を行うためにミスに厳しい環境です。こうした職種は、注意を持続することが苦手なADHDのある人には大きな負担となることがあります。

総務も細かな作業が必要です。また業務内容が多岐にわたるため、マルチタスクとなり、優先順位をつけることが苦手なADHDのある人は作業効率が大幅に落ちることがあります。

以上の仕事はいずれも基本的にデスクワークであり、行動力を活かせないという点もADHDのある人には向いてない可能性があります。

仕事②ASDのある人に向いてない仕事

ASDのある人は、対人コミュニケーションやマルチタスクが多い仕事に向いてないと言われます。例えば以下の仕事は、ASDのある人に向いてないとされています。

  • 営業
  • 接客業
  • 総務
  • パチンコ・ゲームセンターなどの店員
  • 騒音の大きい現場での作業

営業や接客業には、高いコミュニケーション能力が求められます。

総務は、営業や接客業に比べると、初対面のある人とのコミュニケーションは少ないかもしれません。しかし、総合的に組織の業務を扱う仕事という名前のとおり、さまざまな対応を同時におこなうことが求められるため、いっぱいいっぱいになりやすいです。

また、聴覚過敏があるASDのある人の場合、周囲から聞こえる音に過剰反応して疲れやすい傾向があります。その場合、パチンコ・ゲームセンターなどの店員や建築・製造業の現場勤務など、常に騒音が響く職場で働くことは避けた方が無難でしょう。

仕事③LD/SLDのある人に向いてない仕事

LD/SLDのある人は、自らの苦手分野が関係しない仕事であったり、あるいは、適切なサポートや補助道具が使用できたりする場合には、向いてない仕事として挙げられるものは基本的にありません。

一方で、以下のようなパターンでは困難が生じる可能性があります。

  • 読むことが苦手であるLD/SLDのある人が、書類をたくさん読むアルバイトをする
  • 書くことが苦手であるLD/SLDのある人が、手書きの必要な書類作成の仕事をする
  • 計算が苦手であるLD/SLDのある人が、細かい数値をたくさん扱う仕事をまかされる

自分の特性の度合いを見極め、補助ツールで補えるかどうか、職場の理解を得られるかどうかなどを確認することが大切です。

発達障害のある人に向いてる働き方:種類別に解説

(医師監修共通文章挿入予定)

発達障害のある人が仕事を探す際のポイント7点

この章では、発達障害の大人が仕事を探す際のポイントについて解説します。(参考:木津谷岳『これからの発達障害者「雇用」』、ダイヤモンド・オンライン「発達障害のある人に向く職業、向かない職業は何か」

ポイント①長く働き続けられそうか

発達障害のある人に限りませんが、長く働き続けられそうかという視点を持つことです。

一つの職場で長く働き続けることは、絶対的によいこととは限りません。ですが、不本意な短期離職は避けることは大切です。

長く働き続ける上では、特性や困りごとへの配慮が行き届いた職場を見つけることが重要です。

発達障害のある人の雇用状況には、職場定着という課題が残っています。

障害者職業総合センターによると、就職から1年以内に離職する発達障害のある人の割合は約30%にのぼります。この割合は、就労年数が長くなるにつれて、上昇すると言われています。(参考:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構障害者職業総合センター「障害のある求職者の実態等に関する調査研究」

この課題への対策として、職場定着支援の利用が有効です。

就労定着支援を利用した発達障害のある人の1年後の職場定着率が約80.0%に対し、受けなかった人たちの職場定着率は約61.6%と、20%近い差が出ています。(参考:障害者職業総合支援センター「障害者の就業状況等に関する調査研究」

長く働き続けられそうかを考える際には、支援機関に相談し、就労定着支援を利用することも検討してみるとよいでしょう。

発達障害の雇用状況については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

ポイント②障害の特性に理解があるか

病気や障害に対する理解があり、配慮が行き届いている職場を見つけることも、仕事探しの際のポイントのひとつと言えるでしょう。

2014年に労働安全衛生法が公布されて以来、2015年12月にはストレスチェック制度が義務化されるなど、労働者のメンタルヘルスへの取り組みが重視されるようになりました。(参考:厚生労働省「ストレスチェック制度について」

病気や障害に対する理解がある職場ほど、従業員への健康意識が高く、病気や障害、メンタルヘルスなどに関する研修制度を取り入れていたり、産業医面談が充実していたりする可能性が高いです。

加えて、経営陣や人事を担当する部署が、メンタルヘルスに理解のある職場であれば、困難を抱えている人にどのような配慮をすべきかを理解していることが多いため、職場定着もスムーズに進むはずです。

仕事を探す際には、メンタルヘルス対策への取り組みがあるかどうかなどをWEBサイトなどで確認してみてください。

また、病気や障害に対する理解がある職場は、福利厚生制度が充実している傾向にあります。福利厚生制度については、こちらで解説します。

ポイント③福利厚生制度が整備されているか

福利厚生は従業員への配慮の一環です。福利厚生が充実しているかどうかも確認しましょう。

特に転職・再就職の直後は不安感が生じやすいはずです。充実していれば「ここなら長く働けるかも」という安心感につながります。

例えば、以下のような職場だと働きやすいはずです。

  • 治療薬の服用しやすい
  • 自分のタイミングで休憩を取りやすい
  • 調子を崩したときに、時短勤務に切り替えたり休職したりがスムーズにできる
  • きちんとした対応の前例がある
  • 産休・育休に関わる制度が手厚い
  • 有給休暇などを取得しやすい

福利厚生には、社会保険が含まれる法定福利厚生と、育児・介護休職や住宅補助などが含まれる法定外福利厚生の2種類があります。

法定福利厚生は前提として、法定外福利厚生は企業によってかなりばらつきがあります。しっかりと確認を取っておくといいでしょう。

特に重視してほしいのは、休職制度が整っているかどうかという点です。

実際に取得するかどうかは別にして、休職制度が整っているだけでも安心感は変わってくるかと思います。

休職制度だけでなく、ケガや病気の療養を目的に取得できる病気休暇、心身の疲労回復を目的に取得できるリフレッシュ休暇などを導入している職場もあります。それぞれ確認しておくといいでしょう。

もし休職制度などの福利厚生が整備されていなければ、障害のある人を含む従業員への理解や心身の健康に関心が薄いと考えてよいかもしれません。

ポイント④働き方が柔軟か

勤務形態も、仕事を探す際に確認しておくべきポイントのひとつです。勤務形態が柔軟な職場かどうかは確認しましょう。

就職先が決まっても、勤務形態があなたにあっていない場合、症状が悪化し、休職・退職に至りかねません。

日によって調子の波がある人は、体調にあわせて短時間勤務に切り替えたり、時差出勤をしたりできたりするだけで、かなり働きやすく感じられるはずです。

働く時間を柔軟に変えられるフレックス制や裁量労働制、短時間勤務制度など、柔軟な勤務形態を導入している職場であれば、比較的働きやすいでしょう。

また、通勤かリモート勤務などの勤務形態を状況に合わせて選べる職場は、発達障害のある人でも働きやすいと言われています。

以上のような仕組みがなくても、個別の事情に応じて一時的な短時間勤務への切り替えができるかなども事前に職場に確認しておくとよいでしょう。

逆に、定時が厳格に決まっている職場や急な残業や休日出勤が多い職場などは、向いてない可能性が高いです。確認しておきましょう。

ポイント⑤就労条件があっているか

発達障害の有無を問わず、給料やボーナス、昇給・昇進などの待遇、通勤時間、経路、手段、平均残業時間、休日の日数、曜日などの就労条件は、事前に確認しておきましょう。

特に、残業時間については、あなたの心身の疲労やストレスに直結する問題です。求人票や面接などで、よく確認するようにしましょう。

自分が仕事・職場に求めることが何なのかをはっきりさせた上で、しっかり確認しておいてください。

ポイント⑥職場環境があっているか

職場環境とは、就労する場所や状況、通勤環境など、物理的な条件を含む環境のことです。個人的な好みもあるため、自分が落ち着く環境をよく考えてみましょう。

  • 通勤・退勤時に、満員電車や渋滞を避けられる
  • 通勤・退勤に時間がかからない、または、気持ちを切り替えるために通勤・退勤にある程度時間がある
  • アットホーム、または、ビジネスライク
  • 静か、または、ある程度の音・声・人の出入りがある
  • ビジネス街の中にある、または、住宅街の近くにある、繁華街にある、自然豊かな地域にある

特に満員電車や渋滞は、「自分は平気」「もう慣れた」と思っていても、無意識のうちにストレスにつながっていることがあります。

仮にあなたの希望する条件を満たす就職先が見つかっても、職場が遠方にあって、通勤に負担が掛かる場合はオススメしません。よく検討しましょう。

ポイント⑦興味のある仕事か

7つ目のポイントは、興味のある仕事か確認することです。発達障害のある人の中には、興味のあることに対して高い集中力を発揮する人もいます。

自分の興味のある仕事であれば、仕事のパフォーマンスも向上しやすくなります。また、モチベーションを高く保ちやすく、楽しく働けるでしょう。

逆に、興味のない仕事で就職すると、ストレスを溜め込むことになりやすいです。

自分の興味や関心を見つけるためには、自分の好きなことや得意なこと、これまで経験してきたことを振り返ってみることが大切です。

興味のある仕事を選ぶことも、充実したキャリアを築く際の大きなポイントといえます。

発達障害とは?

発達障害とは、脳の機能的な問題や働き方の違いにより、物事の捉え方や行動に違いが生じることで、日常生活および社会生活を送る上で支障が出る、生まれつきの脳機能障害のことです。(参考:American Psychiatric Association・著、日本精神神経学会・監修『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』、こころの情報サイト「発達障害(神経発達症)」、NHK福祉ポータル ハートネット「そもそも「発達障害」って?|大人の発達障害ってなんだろう? - 大人の発達障害」、宮尾益知・監修『ASD(アスペルガー症候群)、ADHD、LD 職場の発達障害』、松本卓也、野間俊一・編著『メンタルヘルス時代の精神医学入門 ーこころの病の理解と支援ー』、福西勇夫・山末英典・監修『ニュートン式 超図解 最強に面白い!! 精神の病気 発達障害編』

発達障害は主に、以下の3つの診断名に分類されます。

  • ADHD(注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害)
  • ASD(自閉スペクトラム症/広汎性発達障害)
  • LD/SLD(限局性学習症/限局性学習障害)

同じ診断名でも、人によって多様な特性が現れるのが発達障害の特徴です。また、いずれかの発達障害のある人は、他の発達障害が併存している可能性もあります。

発達障害の概要や種類、原因、治療方法などについては、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

【無料配布中!】ASD×仕事 実践ガイドブック

  • 「職場の人とうまくやっていけない」
  • 「感覚過敏でオフィス環境がつらい」
  • 「こだわりが強すぎてつかれる…」

このように、ASDの特性ゆえに仕事に関する悩みを抱える人は少なくありません。

ASDのある人は、対人関係や感覚処理、物事へのこだわりの強さなど、特有の認知や行動パターンを持つため、一般的な働き方や職場のルールに適応しづらいことがあるためです。

また、自分に合った職場や働き方を見つけられず、「長く続けられる仕事が見つからない…」と悩む人も多くいらっしゃいます。

さらに、今の職場や働き方に合わせようと無理をして、特性に合わない働き方を続けた結果、ストレスの蓄積から体調不良やうつ病などの二次障害につながることもあります。

そのため、ぜひ本ガイドブックで「ASDのある人に向いてる仕事」や「仕事選びの視点」を知り、今のあなたに合った仕事を見つけていきましょう。

ガイドブックの特徴
  • ASDとは?
  • ASDの特性が仕事に影響するポイント
  • 向いてる仕事(具体的な職種例)
  • 仕事選びで意識したい3つの視点(環境/業務内容/サポート体制)
  • 正社員以外の働き方や支援機関の利用などの選択肢
  • 向いてる仕事を見つけるためのチェックリスト
こんな人におすすめ!
  • ASDの診断を受けており、仕事選びに悩んでいる人
  • 働き始めたものの、人間関係や業務がつらく長続きしない人
  • 自分の特性に合った仕事を見つけたい人
  • 就労支援を検討しているが、まずは情報を集めたい人
  • 支援者・家族として、当事者の就労をサポートしたい人
ダウンロードの流れ
  • リンクから申し込みフォームにアクセス
  • 簡単なフォームに入力
  • 送信後、自動返信メールでダウンロードURLを受け取り
  • URLから資料を取得!
補足
  • ※本資料の無断転載・配布などはお控えください。
  • ※自動返信メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダをご確認ください。
  • ※迷惑メールにも届かない場合は、お申し込み完了画面に記載の連絡先までお問い合わせください。
  • ※本件についてのお問い合わせは、メール(service@kizuki.or.jp)にてお願いします。

また、ASDのある人に向いている仕事については、以下のコラムでも解説しています。ぜひご覧ください。

まとめ:自分の特性や興味を理解することが大切

発達障害は、一人ひとり特性の現れ方が異なります。適職と思える仕事を探すためには、自分の特性や興味を理解することが大切です。

そのためにも、医療機関や就労移行支援などの支援機関を利用してください。

1人で抱え込まず、適切なサポートを得ることで、あなたの困難はきっと軽減されるはずです。

このコラムが、発達障害のあなたの仕事・適職探しに役立てば幸いです。

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よくある質問(1)

ASDのある人に向いてる仕事を教えてください。

以下が考えられます。

  • 技術者
  • 会計士
  • カメラマン
  • 駅員
  • 動物の調教師
  • アニメーター
  • プログラマー
  • 数学者
  • 校正者

詳細については、こちらで解説しています。

よくある質問(2)

発達障害のある人が仕事を探す際のポイントはありますか?

以下が考えられます。

  • 長く働き続けられそうか
  • 障害の特性に理解があるか
  • 福利厚生制度が整備されているか
  • 働き方が柔軟か
  • 就労条件があっているか
  • 職場環境があっているか
  • 興味のある仕事か

詳細については、こちらで解説しています。

監修志村哲祥

しむら・あきよし。
医師・医学博士・精神保健指定医・認定産業医。東京医科大学精神医学分野睡眠健康研究ユニットリーダー 兼任准教授、株式会社こどもみらいR&D統括。 臨床医として精神科疾患や睡眠障害の治療を行い、また、多くの企業の産業医を務める。大学では睡眠・精神・公衆衛生の研究を行っており、概日リズムと生産性、生活習慣と睡眠、職域や学校での睡眠指導による生産性の改善等の研究の第一人者。

【著書など(一部)】
子どもの睡眠ガイドブック(朝倉書店)』『プライマリ・ケア医のための睡眠障害-スクリーニングと治療・連携(南山堂)』
他、学術論文多数

日経新聞の執筆・インタビュー記事一覧
時事メディカルインタビュー「在宅で心身ストレス軽減~働き方を見直す契機に」

監修キズキ代表 安田祐輔

発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。

【著書ピックアップ】
ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』

Amazon
翔泳社公式 【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2025年6月現在17校+オンライン校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2025年6月現在8校)

【その他著書など(一部)】
学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』

日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧

【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

監修角南百合子

すなみ・ゆりこ。
臨床心理士/公認心理師/株式会社こどもみらい

サイト運営キズキビジネスカレッジ(KBC)

うつ・発達障害などの方のための、就労移行支援事業所。就労継続をゴールに、あなたに本当に合っているスキルと仕事を一緒に探し、ビジネスキャリアを築く就労移行支援サービスを提供します。2025年6月現在、首都圏・関西に8校舎を展開しています。トップページはこちら→

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