うつ病の人に向いてる仕事を紹介 仕事探しの方法やサポート団体、長くはたらくコツを解説
こんにちは、精神保健福祉士の西村です。
あなたは、うつ病の症状に悩む中で「どのようにすれば自分に向いてる仕事が見つけられるのだろうか」とお悩みではないでしょうか。
- 今の仕事がつらくて、うつ病になった
- 転職したいけれど、どんな仕事が自分に向いてるかわからない
- うつ病で休職しているけれど、次の仕事をどう探せばいいのだろう
この記事では、そういった人へ「うつ病の人に向いてる仕事」はもちろん、「おすすめの仕事探しの方法」や「長くはたらくコツ」についてもお伝えいたします。
目次
うつ病の人に向いてる仕事
「うつ病の人(うつ病を経験した人)に向いてると考えられる仕事」は主に、在宅ワークできる仕事、一般事務職・総務職、短期のアルバイト・派遣の仕事の3種類です。ただし、「実際に向いてる仕事」は人それぞれで異なります。
この章では、それぞれ解説していきます。
ご紹介する内容は、まずは「うつ病になっても(うつ病を経験しても)向いてる仕事はある」という安心材料にしてください。
その上で、「実際のあなた」に向いてる仕事は、後でご紹介する支援者などと話し合っていき、自分についての理解を深める中で、具体的に見つかっていくと思います。ご紹介する以外の仕事が向いてる可能性ももちろんあります。
また、医療機関とのつながりは保っておくようにしましょう。(=自分の判断で通院や服薬をやめないようにしましょう)
前提:うつ病の人に向いてる仕事の環境
うつ病(経験者)の人は、次のようなことがあると状態が悪化することがあります。
- 複雑な人間関係
- 相性のよくない業務
- ハードワーク
- 大きなプレッシャー
これらを逆に考えると、一般的にうつ病の人に向いてる仕事(の環境)には、次のような特徴があると言えます。
- 比較的、ひとりで淡々と進められる
- 比較的、人との関わりが少なめで進められる
- 業務スケジュールを自分で立てやすい
- ノルマがない(少ない)
- プレッシャーが少ない
- マニュアルに沿った進行が可能
- 人間関係がよい
- 休職制度などが整っている
- 失業の心配が少ない
これに基づき、次項以下ではより具体的な「働き方」や「職種」をご紹介します。
向いてる仕事①在宅ワーク
うつ病の人に向いてる仕事(働き方)の1つ目は、「在宅ワーク」です。在宅ワークには、以下のように多くの種類があります。(例であり、実際はもっとたくさんあります)
- ライター
- 編集者
- イラストレーター
- webデザイナー
- プログラマー
- エンジニア
在宅ワークには、次のような特徴がある場合が多いです。
- 比較的、ひとりで淡々と進められる
- 比較的、人との関わりが少なめで進められる
- 業務スケジュールを自分で立てやすい
最近では会社員でも在宅ワークを行うケースが増えているので、お勤め先や就職・転職先に可能かどうかを確認してみましょう。
フリーランス(個人事業主)として在宅ワークを行いたい場合には、下記のような注意点があります。
- 仕事を自分で獲得する必要がある
- 仕事の量(=収入)の増減がある
- 休職する際の収入補償などは、自分で保険に入ったり公的サポートを探したりする必要がある
向いてる仕事②一般事務職・総務職
2つ目にご紹介するのは、「一般事務職・総務職」です。
これらには、次のような特徴があります。
- ノルマがない(少ない)
- マニュアルに沿った進行が可能
ただし、次のような注意点はあります。
- 人間関係が複雑な職場もある
- 業務スケジュールを自分で立てることは難しい(ノルマはないが、スケジュールはある)
- 人と協力して行う業務も多い
向いてる仕事③短期のアルバイト・派遣
3つ目は、「短期のアルバイト・派遣」の仕事です。こちらは、特に「療養のために、仕事から離れていた人」に向いてる可能性が高いです。
なぜなら「短期のアルバイト・派遣」には、次のようなメリットがあることが多いからです。
- 自分の好みの仕事を選べる
- 自分の希望に合った労働時間・日数・期間の仕事を選べる(一定の期間働いた後に休みを挟むなど)
- プレッシャーが少ない
- マニュアルに沿った進行が可能
また「自分に向いてる仕事がわからない」という方にもオススメです。いくつかの仕事を掛け持ちしたり経験したりするうちに、自分に向いてる仕事(業種・働き方)を見つけられる可能性があるからです。
ただし、一般論としては次のような注意は必要です。
- 休職制度などがない(整っていない)ことが多い
- 長期間継続して働けないことも多い
- 雇用保険の基本手当(失業給付)の受給資格を満たさない場合がある
- 出勤日ごとに一緒に働く同僚の顔ぶれが変わる
- 簡易な業務説明しかされない場合がある
うつ病の人が向いてる仕事を探すときに利用できるサポート団体7選
「実際のあなた」に向いてる仕事は、「相性のよい支援者と、一緒に探していくこと」がオススメです。
この章では、代表的なサポート団体・支援機関を7つご紹介します。気になるところがあれば、問い合わせたり見学に行ったりして検討しましょう。
サポート団体①ハローワーク
ハローワークでは、病気や障害のある人に限定した求人(障害者枠)もいわゆる一般の求人(一般枠)も両方探すことができます。また、「採用面接への同行」や「トライアル雇用」といったサービスも行っています。(参考:「ハローワークのサービスについて(障害のある方向け)」)
病気などのために安定的な就職が困難な方のための制度。3か月の試行雇用(お試し期間)を経て、雇用者・被雇用者の両方が同意した場合に、期間の定めのない雇用へ移行することができます。詳細は、コラム「トライアル雇用とは?トライアル雇用の利用を考えている求職者・企業の方への情報まとめ」をご覧ください。
さらに、ハローワークは、「病気・障害のある人向け」のサービスとして専門的な知識を持つ職員・相談員を配置しており、就職に関する相談に乗っています。障害者手帳を持っていない人でも相談できます。
相談を通じて、就労に必要なスキルなどを身につけるための職業訓練(ハロートレーニング)につながることも可能です。
ハローワークの全国一覧はこちらをご覧ください。
現実として、仕事探し・転職活動はハローワーク「だけ」で行うことはオススメしません。(ハローワークに求人を出していない企業・団体も多いため)ハローワークで相談したり仕事を探したりする場合も、次項の転職エージェント(転職サイト)の併用をオススメします。
サポート団体②転職エージェント
現代の仕事探しでは、転職エージェントの利用は一般的な方法と言えます。うつ病のことを明かさない「クローズ就労」で利用できるのはもちろん、近年では、病気や障害をお持ちの方への転職支援も行っているところが増えてきています。
いずれも、基本的なサービスとして「就職準備のサポート」「キャリア相談」「求人紹介」「求人元と就職希望者の条件の調整」などを行っています。
いくつか話を聞いてみて、ご自分に合いそうなところを(並行的に)利用してみましょう。
エージェント(担当サポーター)のつかない「転職サイト(求人サイト)」の利用ももちろん可能です。ただし一般論としては、うつ病にお悩みの人は、自分の特性をエージェントとしっかり話した方が「自分に合う仕事」が見つかりやすくなります。
最近では、「無期雇用派遣」という働き方の求人を取り扱う人材派遣会社も増えてきました。無期雇用派遣には大きく次の2つの特徴があります。
- 派遣元の会社と、期間を定めずに雇用契約を結ぶ(派遣先での業務が終わっても、派遣元との雇用契約は続く)
- 派遣先がない時期にも、派遣元の会社から給与や休業手当を受け取ることができる
転職エージェントとは異なり、またうつ病の人に特化しているわけではありませんが、ご興味があれば下記のような人材会社と話してみることをオススメします。
サポート団体③就労移行支援サービス
「就労移行支援事業所」は、うつ病などの病気や障害がある人に就労に向けた支援を行っています。(私たち、キズキビジネスカレッジ(KBC)もその一つです)
就労移行支援事業所では、次のような幅広い支援を受けられます。(具体的な支援内容は事業所によって異なります)
- 仕事で活かせる知識・技能の習得
- 仕事や私生活で活かせるメンタル面のサポート
- 「どのような仕事や働き方が向いているのか」のアドバイス
- 転職先候補の業務や雰囲気を体験できる「職場体験実習(インターン)」の紹介
- 履歴書・経歴書・エントリーシートの作成支援
- 面接対策
- 転職後の職場定着支援
利用の可否は、お住まいの自治体が下記などに基づいて判断します。
- 身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、難病などがある
- 18歳以上で満65歳未満の方
- 離職中の方(例外あり)
※上記を満たすなら、障害者手帳を所持していなくても利用可能です。
就労移行支援事業所の詳細は、下記コラムをご覧ください。
- 厚生労働省「就労移行支援について」
私たちキズキビジネスカレッジ(KBC)は、うつ病や発達障害などの人のための就労移行支援事業所です。
- 病気や障害があっても、KBCでは初任給は38万円も
- 通常52%の就職率が、KBCでは約83%
- 通常約1年半かかる就職内定が、KBCでは平均4ヶ月
新宿・横浜・大阪に校舎があり、障害者手帳がなくても自治体の審査を経て利用することができます。遠方の方は、日常的にはオンラインで受講しながら(※お住まいの自治体が認めた場合)、「月に1回、対面での面談」を行います。詳しくは下記のボタンからお気軽にお問い合わせください。
サポート団体④精神保健福祉センター
精神保健福祉センターとは、うつ病を含む精神障害のある人のサポートを目的に精神保健福祉法によって各都道府県に設置された支援機関です(全国の一覧はこちら)。
心の問題やうつ病による症状で困っているご本人だけでなく、ご家族や関係者の方からも精神衛生(メンタルヘルス)に関する相談を受けつけています。
精神保健福祉センターは、他の支援機関と比較して精神疾患に特化している点が特徴と言えるでしょう。
センターには、精神保健福祉士、臨床心理士、公認心理師、保健師、看護師などの専門職や専門的知識をもつ職員が在籍しており、専門知識を持つスタッフに相談をすることができます。
匿名でも相談を受け付けています。(以上参考:東京都福祉保健局「精神保健福祉センターとは」)
サポート団体⑤地域若者サポートステーション
地域若者サポートステーション(通称:サポステ)は、厚生労働省委託の支援機関です。
利用できるのは、働くことに踏み出したい15歳~49歳までの、「現在、お仕事をされていない方」や「就学中でない方」たちです。
そうした方々とじっくり向き合い、本人やご家族の方々だけでは解決が難しい「働き出す力」を引き出します。就職後も「職場定着するまで」を全面的にバックアップしています。
全国の一覧は、地域若者サポートステーション「日本全国のサポステ一覧」をご覧ください。
サポート団体⑥リワーク・プログラム
リワーク(・プログラム)とは、うつ病などの精神疾患が原因で休職している人を対象とする、復職・再就職(転職)に向けたリハビリテーションのことです。
参加者は、対人技能訓練やストレス対処の講習を受けながら安定した就労に向けた準備ができます。
いくつかの種類がありますが、「うつ病で向いてる仕事を探している方」には病院・クリニックが行う「医療リワーク」がオススメです。
リワークの詳細は、下記コラムをご覧ください。
サポート団体⑦産業分野に詳しいメンタルクリニック
医療機関とのつながりを保っておくことは、この段階でも大前提として重要です。
その上で、「今の主治医」が産業分野(世の中に、どのような業界・仕事・職種があるか)に詳しくないようであれば、それらに詳しいクリニックに行って特に「向いてる仕事」についての相談をすることも一つの方法です。
補足:うつ病の人が利用できる経済的支援
うつ病の人は、さまざまな経済的支援を利用できる可能性があります。詳細は、下記コラムをご覧ください。
メンタル面に繊細さを持つ人が長く仕事を続けるコツ2選
うつ病にお悩みの人は、うつ病とは無関係な部分でも「メンタル面に繊細さを持っている」場合も少なくありません。
この章では、そういったタイプの人が長く仕事を続けるためのコツを、2つお伝えいたします。
コツ①自分の精神的な繊細さを把握し、ストレスへの対処法を持つ
「ストレスへの耐性」や「精神的な繊細さの度合い」を意味する、「ストレス脆弱性」という医学用語があります。(参考:東邦大学医療センター「精神科の病気とストレスの関係」、厚生労働省※PDF「精神障害の労災認定の現状と論点の考え方(案)」)
「ストレス脆弱性」は個人によって異なります。つまり、個人によって仕事や私生活で発生する様々なストレスによる影響が異なるのです。
ストレス脆弱性の高い人は、一般的には大きくないと思われるストレスにも、大きな影響を受けることがあります。ストレス脆弱性の低い人は、一般的に大きなストレスのかかるような出来事があっても、あまり大きな影響を受けないことがあります。
ストレスには、勉強(受験)、就職、仕事、人間関係など、さまざまな種類があります。
大切なのは、「自分のストレス脆弱性を把握すること」「影響がありそうなストレスを受けたときの対処法を身につけること」ことです。そのためには、以下のことに取り組んでみることをオススメします。
- 日常的に自分の精神的な体調の記録をつける
- つらくなったりしんどくなったりした時は、そのきっかけや兆候をメモしておく
- 自分の気持ちを上げてくれるもの、楽にしてくれるものをリスト化しておく
- 精神的にしんどい時、つらい時に、(仕事を)休むことを自分に許す
とくに「仕事を休むこと」については、身体的な不調で休むことはできても、精神的な不調で休むことに抵抗を覚える人もいます。
ですが、ストレス対策を行い、うつ病を悪化させないことはとても大切です。健康に仕事を続けていくためにも自分の「精神的な体調」に気を配るようにしましょう。(また、「精神的な不調」も「身体のうち、脳の不調」と考えることもできます)
向いてる仕事探し同様に、ストレス脆弱性についてもあなた一人で考える必要はありません。精神保健福祉センターや就労移行支援施設には、精神保健福祉士や臨床心理士などメンタル対処の知識ある支援者や専門家がいます。ぜひそういった支援者につながり、相談してみてください。また、対処法を学べる書籍もあります。(例:『こころが晴れるノート うつと不安の認知療法自習帳』)
コツ②60〜70%の力でこなすように意識する
2つ目のコツは、「仕事や人間関係を、60〜70%の力でこなすように意識する」ことです。
仕事に関連したうつ病の原因としては、次のようなことをよく見聞きします。
- プレッシャー
- 激務
- 業務との相性
- 職場の人間関係
「100%の力」を心がけると、常にいっぱいいっぱいになります。「別業務」「不測の事態」「ちょっとした揉め事」などがあったとき、追加でエネルギーを出すことが難しくなります。
その結果、上記のような「原因」が重くのしかかる可能性が高まるでしょう。「60〜70%の力」を目指すようにすることで、「原因」の負担を軽減できます。
あなたにとっての「60〜70%で働くこと」の具体的な方法や、そうした働き方の職場への伝え方などは、前述の支援団体にも相談しましょう。
「60〜70%の力だと、職場の迷惑になるかもしれない」と思うかもしれません。ですが、職場側も「うつ病の人(うつ病を経験した人)には、健康でいてほしい」と思っています。そして「常に100%を目指して、結果として、(再び)働けなくなる・なった」という状態よりも、「ある程度の仕事を任せられて、継続的に働いてくれる」状態の方がありがたいはずです。「長期的には、余力を残すことは、自分にとっても職場にとってもよいことだ」と思うようにして、罪悪感を持たないようにしましょう。また、あなたにとって60〜70%で働きやすい部署への配置換え・異動や、時短勤務などについても、相談する価値はあると思います。
うつ病の人は、次のような状態になることがあります。(参考:こころの情報サイト「うつ病」)
- 物事の捉え方が否定的になる
- 自分がダメな人間だと感じる
- 普段なら乗り越えられる仕事も実際よりつらく感じてしまう
- イライラ、焦りを感じる
- 死んでしまいたいほどのつらい気持ちが現れる
こうした状態と完璧主義(常に100%を目指すこと)は、非常に相性が悪い組み合わせです。ご紹介した支援団体にも相談しながら、「60〜70%の力」を意識してみてください。完璧主義の治し方にご興味があれば、下記コラムをご覧ください。
キズキ共育塾コラム「完璧主義だから疲れる?完璧主義の3つの特徴と、完璧主義を治す5つの方法」
改めて、うつ病とは?
この章では、改めて「うつ病とは何か」について簡潔にご説明します。既にご存知かも知れませんが、これまでに紹介した内容の理解も深まると思いますのでぜひご覧ください。(参考:厚生労働省『うつ病|疾患の詳細』、厚生労働省こころの耳『うつ病』、厚生労働省「図表1-2-9 こころの病気の患者数の状況」)
うつ病の概要
うつ病は気分障害の一つです。一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じる状態になります。(状態の例はこの後で紹介します)
うつ病の原因
うつ病は環境や仕事のストレスが引き金になることもあります。ですが、明確な原因が見当たらないまま発症することも多いため、原因による分類・定義は難しいと言われています。
うつ病の人数など
うつ病は、一般的には女性・若年者に患者が多いですが、男性・中高年の患者も多く見られます。
厚生労働省の調査によると、うつ病を含む気分障害の日本での患者数は、次のように著しく増加しています。
2002年…71.1万人
2005年…92.4万人
2008年…104.1万人
2014年…111.6万人
2017年…127.6万人
日本では100人に約6人が生涯のうちにうつ病を経験しているというデータもあり、決して珍しい病気ではありません。
うつ病の症状・特徴
うつ病の症状は、こころに症状が出る「精神症状」とからだに症状が出る「身体症状」の2つに大きく分けられます。
- 憂うつ感が続く
- 気分が重い
- 不安である
- 集中できない
- 興味が湧かない
- 罪悪感がある
- 物事の捉え方が否定的になる
- 自分がダメな人間だと感じる
- 普段なら乗り越えられる仕事も、実際よりつらく感じてしまう
- イライラ、焦りを強く感じる
- 死んでしまいたいほどのつらい気持ちが現れる
- 食欲がない
- 身体がだるい
- 疲れやすい
- 動悸がする
- 頭痛、肩こり
- 胃の不快感
ただし、上記の症状は、ショックな出来事などが起こったときには、多かれ少なかれ現れることがあります。また、症状の原因が身体疾患にあるというケースもあります。
うつ病の診断
「ある人がうつ病かどうか」は医師が診断します。前項のような「状態」であったとしても「必ずうつ病である」とは限りません。(一時的な「状態」のこともあれば、別の病気の可能性もあります)
心身に不安があるときは、適切な治療を受けるために医療機関に行きましょう。「病院に行っていいか迷う」とお思いの方は、「病院に行くかどうかも含めて、(前掲の)サポート団体に相談する」という方法もあります。
まとめ:支援者・専門家とともに、あなたに向いてる仕事を探していきましょう
うつ病(の経験)がある人も、向いてる仕事を見つけて長く働いていくことは、もちろん可能です。
本記事でご紹介したように、うつ病に悩む人の相談を受け付けている支援団体はたくさんあります。いくつかの団体に相談をしてみて、相性がよいところとつながりを保ちましょう。
メンタルや体調の相談ができることはもちろん、あなたに合った仕事探しのサポートが受けられるはずです。
この記事が「あなたに向いてる仕事探し」の一助となったなら幸いです。
うつ病の自分に向いてる仕事を知りたいです。
一般論として、次の3点が考えられます。(1)在宅ワーク、(2)一般事務職・総務職、(3)短期のアルバイト・派遣。詳細はこちらをご覧ください。
うつ病の自分が向いてる仕事探しに利用できるサポート団体を知りたいです。
例として、次の7点が挙げられます。(1)ハローワーク、(2)転職エージェント、(3)就労移行支援サービス、(4)精神保健福祉センター、(5)地域若者サポートステーション、(6)リワーク・プログラム、(7)産業分野に詳しいメンタルクリニック。詳細はこちらをご覧ください。
監修キズキ代表 安田祐輔
発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。
【著書ピックアップ】
『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』
Amazon
翔泳社公式
【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)
【その他著書など(一部)】
『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』
日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧
【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)
執筆西村二架
にしむら・にか。精神保健福祉士。
1992年生まれ。関西学院大学文学部卒業後に京都医健専門学校で学び、2019年に国家資格・精神保健福祉士資格を取得。2018年8月から、キズキ共育塾(不登校・中退・発達障害・社会人などのための個別指導塾)で講師として勤務。現在は主任講師として国語・数学・英語・小論文・面接の学習支援およびメンタル支援を担当。また、うつや発達障害の方々のための就労移行支援事業所キズキビジネスカレッジでも英語などを教える。2024年1月現在、TOEIC920点を所持。
サイト運営キズキビジネスカレッジ(KBC)
うつ・発達障害などの方のための、就労移行支援事業所。就労継続をゴールに、あなたに本当に合っているスキルと仕事を一緒に探し、ビジネスキャリアを築く就労移行支援サービスを提供します。トップページはこちら→