体調は悪くないけど仕事を休みたい原因とは? 気持ちを無視するリスクも解説

こんにちは、就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)です。
今このコラムをご覧になっている人は、体調が悪くて動けないわけではないものの「仕事を休みたい」と思うほど疲れているのではないでしょうか。
しかし、「疲れを理由に休むのは社会人として甘え、失格だ」「休んだら迷惑がかかる」と考え、日々頑張って出社しているかもしれません。
そうした状況で頑張り続けることには、いくつものリスクが潜んでいます。
このコラムでは、休みたいときには思い切って休む大切さや休みたいと思う主な原因、休みたい気持ちを無視し続けるリスクなどについて解説します。
体調は悪くないけど仕事を休みたいと悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
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目次
休みたいときには思い切って休むことも大切
- 特に体調が悪くないけれど、仕事を休みたい気持ちが続いている
- 動けないほどではないが、体調不良が慢性化していてつらいので、仕事を休みたい
このような場合には、思い切って休むことも大切です。休みたいと思いながらも仕事を頑張り続けると、体調を崩したり大きなミスにつながったりすることもあります。
甘えや怠惰、ズル休みと思わず、ときにはきちんと休むことを検討する必要があるでしょう。
連絡の際は、メンタルの不調が理由でも「体調不良のため」と伝えて問題ありません。ただし、休みの連絡は、職場の人への配慮を忘れず、早めかつ丁寧にする必要があります。
一方で、簡単な気分転換で乗り切れそうなときや一時的な気分の不調で済むと思われる場合には、自己管理のもと出勤することも大切です。
体調と気持ちの状況を整理し、心のSOSが出ていると見られる場合には、思い切って休むことも検討しましょう。
仕事を休みたいと思う主な原因
明確な体調不良ではないのに仕事を休みたいと思う背景には、さまざまな原因が潜んでいる可能性があります。
- 仕事によってストレスがかかり、身体的に疲労が溜まっている
- 競争意識や派閥、ハラスメントなどのために職場では常に神経を尖らせており、精神的に疲弊している
- 疲労によって、職場の人とコミュニケーションを取ることがおっくう・苦痛に感じている
- リラックスできる状況から、ストレスの多い環境に戻るのがつらいと感じている
休みたい気持ちの裏には、蓄積されたストレスが関係している場合も少なくありません。
仕事を休みたいと思う頻度が増えたときには、このような原因が隠れていないかを確認する必要があるでしょう。
休みたい気持ちを無視し続けるリスク
この章では、休みたい気持ちを無視し続けるリスクについて解説します。
リスク①不調が慢性化して回復しにくくなる
心身に疲労を溜めたまま頑張り続けると、不調が慢性化して回復しにくくなるリスクがあります。
そうした症状が慢性化すると、元気な状態へと回復するまでに多くの時間が必要になるかもしれません。
特に以下のような場合は、職場でのストレス源を特定して適切な対処法を検討することも大切です。
- 休日は体調がよいが、出勤が近づくにつれて悪化する
- 出勤前や仕事中の症状がつらい
- 仕事のことを考えると動悸や不安感が生じる
リスク②業務効率やモチベーションの低下を招く
疲労が溜まると、業務効率やモチベーションの低下を招く可能性があります。
またそれによって、上司や同僚などの職場の人との関係が悪化し、コミュニケーションの問題が生じるリスクも高まるでしょう。
このような症状が顕著な場合は、職場で強いストレスにさらされていることや仕事環境が合っていないなどの原因が考えられます。
自身に合わない職場で頑張り続けるとメンタルヘルスを損なうリスクが高まるため、就労環境の調整を検討することも大切です。
リスク③うつ病や適応障害のリスクが高まる
休みたい気持ちを無視して仕事を続けると、うつ病や適応障害のリスクが高まります。
身体的・精神的な疲れや環境的な要因など複数の要因が重なり合えば、以下のような症状を引き起こすリスクが高まるでしょう。
- うつ病、抑うつ状態
- 適応障害
- 不安障害
このような障害が生じると、健康的に長く働くことが難しくなるリスクがあります。
回復に向けて長期的な治療が必要なケースもあるでしょう。早期に休みを取り、適切な対策をすることが重要です。
リスク④働き方を見直すきっかけを失う
仕事を休みたいという心身からのSOSを無視し続けると、働き方を見直すきっかけを失うリスクがあります。
例えば、「とにかくがむしゃらに働いて、さらに多くの収入を得たい」と思っていても、身体的にはキャパシティオーバーしているかもしれません。
あるいは体力的に問題がなくても、自身に合わない環境で働き続けるなかで精神的なストレスが蓄積されていき、心が限界を迎える寸前かもしれません。
限界を迎える前に「仕事を休みたい」という気持ちに向き合えば、自身に合った仕事の環境や働き方、業界・業種などを見つけられ、今後のキャリアをよりよくできる可能性があります。
スキルを活かして無理なく長く続けられる仕事を見つけられるように、心身の症状に目を向けることが大切です。
「仕事を休みたい」と思うことが増えたときの対処法
この章では、「仕事を休みたい」と思うことが増えたときの対処法について解説します。
対処法①まとまった休みを取る
数日程度のまとまった休みを取り、ゆっくりと心身を休める時間を設けましょう。
企業によって異なるものの、年次有給休暇のほかにも、福利厚生を利用して独自の休暇を取得できる場合があります。
休みの間に、自身がなにに対してストレスや不満を感じているのかを探れば、改善策を見つけやすくなるでしょう。仕事を休みたいと思うことが増えた人は、勤務先で利用できる休暇制度について確認してみてください。
また、実際にまとまった休みを取得する際には、引き継ぎや根回しも大切です。
自分がいなくても問題なく仕事が進むよう、上司や同僚などの職場の人に業務を引き継ぐとともに、緊急連絡先の共有などをしておきましょう。
そうすることで、次に出勤した際にスムーズに業務へ戻りやすくなるだけでなく、周囲からの印象が悪化するのを防げます。
対処法②業務内容や量の調整を打診する
直属の上司に相談し、業務内容や業務量の調整を打診するのもよいでしょう。
業務内容が合わないと感じるときには、得意な業務を割り当ててもらえないか相談することも大切です。効率や品質など、根拠となる情報と合わせて提案しましょう。
加えて、「自分がいないと、仕事が回らない」というような場合は、作業分担や仕事の再分配を進めていき、誰でも担当できる体制を整えることも大切です。
業務が集中して大きな負担がかかっていること、自身が出勤できない場合に影響が大きいことなどを整理して伝え、無理なく働ける環境づくりを進めましょう。
対処法③部署異動を検討する
- 業務量が多すぎるうえ、調整ができない
- 自身の適性や特性と仕事内容・環境が合わない
- 人間関係が悪い、風通しが悪い、ハラスメントがある
このような場合には、部署異動も1つの選択肢となります。
同じ会社でも部署ごとに仕事環境や業務内容が異なる場合があるため、異動するだけで「仕事を休みたい」と悩む頻度を減らせるかもしれません。
なににストレスを感じているのかを特定し、自身の努力や部署内の調整だけでは対応できないと判断したときには、上司や人事を担当する部署へ相談しましょう。
対処法④休職する
心身への負担が大きく、今までどおりに仕事をすることが困難に感じる場合は、休職も検討する必要があります。
ゆっくりと休養を取れば症状を緩和できるとともに、状況整理をして冷静な判断を下しやすくなるでしょう。
また休職なら籍を残したままにできるため、転職をした場合と異なり「もとの環境でまた頑張れそう」と思った際に復帰しやすくなります。
勢いで転職を選ぶ前に、人事を担当する部署や上司と、休職について相談することが大切です。
対処法⑤転職を検討する
仕事内容や環境が合わない場合は、転職を検討することも重要です。
仕事内容や環境が合わず、業務の調整や休職からの復帰が難しい場合は、転職を検討しましょう。例えば、以下のような方向性で検討できます。
- 業務内容が合わなかった:異業種へ転職する
- 身体的な負荷が大きすぎた:家から近い会社やフレックスタイム制・在宅勤務可能な企業へ転職する
- 人手不足で休みにくかった:研修制度が充実しており、属人化を防ぐ取り組みのある企業へ転職する
- 特性への配慮を得られなかった:発達障害のある人を支援する機関に相談し、合理的配慮を得られる企業へ転職する
ただし、転職の際は、自己分析や企業研究など、取り組むことも多くあります。
転職活動そのものが追加の負担とならないよう、家族や友人などの周囲の人や各種支援機関のサポートを得て進めましょう。
対処法⑥相談先を見つける
問題に対処する際は、相談先を見つけておくことも大切です。
「仕事を休みたい」と思うときには、すでに心身に負担がかかっているため、さらに悪化しないようにサポートを得ましょう。
家族や友人などの周囲の人、上司や同僚などの職場の人だけでなく、必要に応じて以下のような支援機関も利用できます。
- 転職エージェント
- ハローワーク
- 地域若者サポートステーション
- 就労移行支援事業所
- 障害者就業・生活支援センター
- 発達障害者支援センター
- 地域障害者職業センター
- 精神保健福祉センター など
近くにどのような支援機関があるかを確認し、利用を検討しておきましょう。
発達障害やうつ病のある人は就労移行支援事業所の利用も検討しよう
この章では、発達障害やうつ病のある人は就労移行支援事業所の利用も検討するのがよいことについて解説します。
就労移行支援事業所の概要
就労移行支援事業所とは、就職を目指す人をサポートする支援機関です。
体調管理の方法や職場でのコミュニケーションの基礎スキル、就職に必要な専門スキルなどを習得でき、実際の就職活動でのアドバイスや就職後の職場定着支援も含む、総合的な就労支援を受けられます。
就労移行支援は、障害者総合支援法に基づいておこなわれる福祉サービスです。
実際のサービスは、国の基準を満たしたさまざまな民間の就労移行支援事業所が実施します。(参考:e-Gov法令検索「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」)
就労移行支援事業所は各地にあります。私たち、キズキビジネスカレッジ(KBC)もその1つです。それぞれ特徴が異なるため、気になるところがあれば問い合わせてみてください。
就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)でできること
プログラムの内容は就労移行支援事業所ごとに異なります。
ここでは一例として、就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)のプログラム内容を紹介します。
実施しているプログラムは4分野に分かれており、主な内容は以下のとおりです。
- 自分を知る・整える:自己理解、セルフマネジメント、コミュニケーションなどのトレーニング
- 仕事の基本を身につける:スケジュール管理、業界理解・仕事の選び方、ビジネスコミュニケーションなどのスキル獲得
- 専門スキルを磨く:資料作成、プログラミング、広報・マーケティング、広告・デザイン、情報セキュリティなどのスキル獲得
- 就活の準備をする:適職診断、履歴書作成、面接練習などのサポート
詳しくは、以下のページを参考にしてください。
キズキビジネスカレッジ「プログラム内容」
就労移行支援事業所の利用が向いてる人
就労移行支援事業所の利用が向いている人の特徴を確認しましょう。
就労移行支援事業所の利用が向いているのは、発達障害やうつ病のある人で、以下に該当する人です。
- 離職中で、これから一般就労での再就職を目指す人
- 希望職種で求められるスキルをこれから身につけたい人
- 個別相談を交えながら、自身に合ったサポートを得たい人
- 基礎体力づくりや生活リズムの立て直しから始めたい人
- 再就職を急いでおらず、じっくりと進めたい人
就労移行支援事業所では、一定の時間をかけて業務に役立つスキルを学んで、一般企業での就職を目指します。
そのため、希望する業種のスキルをすでに獲得している人や再就職を急ぐ人などには向きません。気になる人は、気軽に相談や見学をしてみてください。
まとめ:仕事を休みたい日が増えたら無理せず休もう
仕事を休みたいと思う日が増えたら、無理をせず、思い切って休むことも大切です。
ストレスのかかる環境で頑張り続けると、不調が慢性化して回復しにくくなったり、うつ病や適応障害などのリスクが高まったりする場合があります。
そのような状況に陥る前に、まずは自身の心身を休めることを優先してください。
ときには、家族や友人などの周囲の人および上司や同僚などの職場の人、専門機関などのサポートも得ながら、適切な対処をすることが大切です。
なぜ仕事を休みたいと思うのでしょうか?。
明確な体調不良ではないのに仕事を休みたいと思う背景には、さまざまな原因が潜んでいる可能性があります。休みたい気持ちの裏には、蓄積されたストレスが関係している場合も少なくありません。
詳細については、こちらで解説しています。
「仕事を休みたい」と思うことが増えたときの対処法を教えてください。
監修キズキ代表 安田祐輔
発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。
【著書ピックアップ】
『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』
Amazon
翔泳社公式
【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2025年6月現在17校+オンライン校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2025年9月現在9校)
【その他著書など(一部)】
『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』
日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧
【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)
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