就労移行支援 キズキビジネスカレッジ(KBC) 双極性障害のある人が復職を成功させる方法 具体的なステップを解説

こんにちは。就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)です。
復職を考えている双極性障害のあるあなたは、以下のようなことで悩んでいませんか?
- 復職したい気持ちはあるけど、今はまだ自信を持てない
- 元の職場に戻ったら、また再発するかもしれないと思うと怖い
- 転職も視野に入れながら自分らしく働ける方法を見つけたい
これらの不安は適切なステップを踏むことで解決に向かいます。
このコラムでは、双極性障害のある人が安心して復職するためのロードマップや、復職を成功させるポイントについて解説します。
あわせて、双極性障害のある人が復職の際に利用できる復職支援・リワークを紹介します。
復職に向けて具体的な方法を知りたい人、対策を練りたい人は、ぜひご覧ください。
目次
双極性障害とは?
この章では、双極性障害について解説します。
①双極性障害の概要
双極性障害とは、気分が高揚する躁状態と、気分が落ち込むうつ状態を繰り返す精神障害の一種のことです。かつては、躁うつ病という名前で知られていました。 (参考:こころの情報サイト「 双極性障害(躁うつ病) 」、日本精神神経学会・監修『 DSM-5 精神疾患の精神疾患の診断・統計マニュアル 』、加藤忠史『 これだけは知っておきたい双極性障害 躁・うつに早めに気づき再発を防ぐ! ココロの健康シリーズ 』、MedlinePlus「 Bipolar Disorder 」、MSDマニュアル家庭版「 双極性障害 」、国立国際医療研究センター病院「 双極性障害とは? 」、大塚製薬「 双極性障害とは 」)
双極性障害の躁状態は、過度の身体活動やその状況にふさわしくない程度の高揚感を特徴としています。
ビジネスシーンでは、躁状態のときには自分は何でもできると感じ、自分が対応できないほどの業務を引き受けたり、感情の高ぶりから周囲と意見が衝突して対人トラブルに発展したりすることがあります。
一方、うつ状態になると、気分の落ち込みが激しくなったり、躁状態のときには意欲的に取り組めていた仕事へのやる気がなくなったりします。
双極性障害については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
②うつ病との違い
双極性障害は、かつては躁うつ病という名前で知られていたため、うつ病の一種と誤解されてきました。しかし、双極性障害とうつ病は別の疾患です。治療法も異なります。
そのため、双極性障害のある人の復職は、うつ病のある人と同じ感覚で進めるとミスマッチが起きやすいと言えます。
具体的には、うつ病は十分な休養が基本となりますが、双極性障害は気分の波が切り替わるきっかけを知ることが非常に重要です。
例えば、躁状態のときは一時的に調子が良いように感じ、無理をしても大丈夫な感覚に陥りますが、そこで無理をすると反動で重いうつ状態がやってくる可能性が高まります。
このような、気分が切り替わるパターンや、躁状態やうつ状態の症状が強く出るケースを把握した上で、気分の波をいかに平坦に保つかを試行錯誤し、コントロールする方法を見つけることが重要です。
双極性障害のある人が安心して復職するためのロードマップ
この章では、双極性障害からの復職ロードマップについて解説します。
ステップ①療養に専念して休む
復職に向けた最初のステップは、枯渇した心身のエネルギーをしっかりと回復させることです。
休職期間や傷病手当金の受給期間の期限などを考えると焦るかもしれませんが、まずは仕事から完全に離れて休むことに専念しましょう。
休職直後は、長期間の激務による疲労が蓄積している状態です。無理に今後のキャリアを考えようとせず、主治医の指示に従ってゆっくりと休養をとる時期と割り切ることが大切です。
双極性障害と休職については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
ステップ②生活リズムを整える
心身のエネルギーが少しずつ回復してきたら、生活リズムを整えていきます。
療養期間中は生活リズムなどはあまり気にせず療養に専念することが大切ですが、心身ともに余裕が出てきたら、昼夜逆転などを直し、決まった時間に活動できる基礎体力を作っていきましょう。
また、毎日同じ時間に起床し、食事や睡眠のタイミングを一定に保つことも大切です。
この時期に生活リズムを安定させることが、ビジネスの現場に戻るための土台になります。
ステップ③リワークの活用など復職に向けた準備を行う
生活リズムが安定したら、いよいよ復職へ向けた具体的な準備を始めていきます。
実際の通勤を想定して電車に乗ってみたり、読書や簡単なパソコン作業などをしたりすることで、低下した集中力の回復を図るとよいでしょう。
また、体力や集中力が戻ってきたら、この期間にリワークなどを活用して、復職に向けた実践的な準備に取り組んでおくのもオススメです。
リワークについては、こちらで詳しく解説しています。
ステップ④試し出勤制度などを利用する
復職の準備が整ってきたら、少しずつ元の職場環境に慣れるため、試し出勤などの制度を活用することがオススメです。
試し出勤とは、休職していた人が実際の職場で体調や職場の状況を確認しながら、復職準備を進められる制度です。
リハビリ出勤や慣らし勤務とも言われ、会社側と相談しながら週2回・半日のみの出勤などと、無理のない範囲で出勤することから始め、徐々に出勤日や出勤時間を増やしていくことで、無理のない復職を目指します。(参考:リワークセンター「リハビリ出勤(試し出勤)とは? 復職前に慣らし勤務をはじめて再休職しない職場復帰へ」)
企業によって制度の有無や内容は異なるため、まずは人事を担当する部署に確認してみましょう。
ステップ⑤正式に復職する
試し出勤を経て主治医と会社から許可が出れば、正式に復職することになります。復職後も決して無理をせず、周囲と連携しながら徐々に業務量を戻していくことが大切です。
休職前と同じペースで仕事をしようと焦る必要はありません。自分の体調やメンタルを最優先に考えながら、長く働き続けられる働き方をゆっくりと模索していきましょう。
復職への不安を減らす方法については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
双極性障害のある人が復職を成功させるポイント
この章では、双極性障害のある人が復職を成功させるポイントについて解説します。
ポイント①徹底した自己理解で気分の波を知る
復職を成功させるためには、自分自身の気分の波がどんなストレスや環境で変動するのかを詳細に分析し、把握することが大切です。
例えば、1時間の残業が3日以上続くと疲労やストレスから気分も落ち込みやすく、うつ状態になりやすいといった、具体的な状況を思いつく限り書き出してみましょう。
加えて、それぞれの状況に陥らないための対策を考えておくと、復職した際に気分の波に振り回されることなく、働き続けやすくなるはずです。
ポイント②服薬と通院を自己判断でやめない
体調が上向いて調子が良くなっても、服薬と通院を続けることが再発防止の基本となります。
自己判断で治療薬の服用をやめると、気分の波が再びコントロールできなくなるリスクが高まるためです。
処方どおりに治療薬を飲み、定期的に通院して主治医の目から客観的に自分自身の状態を確認してもらいましょう。
ポイント③職場との配慮事項のすり合わせを行う
産業医や人事を担当する部署と、自身の特性や復職後に必要な配慮について共有・相談することも大切です。
例えば、双極性障害の説明や症状が出やすい状況・環境などを共有した上で、残業時間の制限や業務量の調整など、具体的な配慮事項について相談しましょう。
双極性障害であることを伝えたり、配慮について相談したりすると、評価が下がるかもしれないと不安になるかもしれませんが、今後も今の職場で働き続けたい気持ちがあるのであれば、伝えておいた方が無理なく働ける可能性が高まります。
また、会社側にとっても、情報が共有されることで、適切なマネジメントをしやすくなるため、「迷惑がかかるのでは」などと遠慮する必要はありません。
ただし、必ず双極性障害であることを伝えなければならないということではありませんし、企業側も必ず必要な配慮を実施してくれるというわけではありません。
自分自身の気持ちや状況、職場の環境やこれまでの対応などを踏まえて、どこまで共有・相談するかを検討しましょう。
復職に向けて、自分の強みや特性を客観的に整理してみませんか?キズキビジネスカレッジ(KBC)では、無料相談であなたのキャリアに関するお悩みを伺っています。
復職支援・リワークとは?
リワークとは、「return to work」の略で、病気や障害が原因で休職中の人を対象に行う、復職や転職、再就職に向けたリハビリテーションのことです。
リワークプログラムと同じ意味で、復職支援プログラムや職場復帰支援プログラムという名称が使われることもあります。
リワークは、一般的には、休職中の人が利用対象となることが多いようですが、一部、退職・離職した人が対象になることもあります。
ただし、実施する支援機関によっては、退職・離職した人にも同様のプログラム、または専用のプログラムを行っていることもあります。 (参考:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構※PDF「 職場復帰支援についてよくいただくご質問への回答 」、メンタルクリニックいたばし「 リワークプログラム案内 」、一般社団法人日本うつ病リワーク協会「 リワークプログラムとは 」)
この章では、支援機関別にリワークで提供されているプログラムについて解説します。
なお、リワークについては、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
①医療機関が提供するプログラム
医療機関が提供するリワークは、病状の安定や疾患への理解に特化している点が特徴です。
主治医や看護師が密に連携し、再発防止のための医学的なアプローチを行います。
スポーツなどで体力を回復させたり、集団療法のなかで対人関係のコミュニケーションスキルを学んだりすることができます。
「まずは症状をしっかりと安定させたい」と考えている人に向いてる選択肢です。
②地域障害者職業センターのプログラム
地域障害者職業センターのプログラムは、当事者だけでなく、在籍している企業の担当者や主治医と連携して行われます。
具体的な支援内容としては、生活リズムの再構築や体調の自己管理、体力の回復、ストレスマネジメントなどの職場復帰に必要な基礎知識やコミュニケーション方法の習得などを行っています。
また、在籍している企業の担当者に対して、職場復帰受入れの準備や復帰に当たっての職務設定の仕方、再発防止のためのアドバイスなどが行われるため、職場での環境調整などが行われやすくなる可能性もあります。(参考:独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構東京支部「リワーク支援(メンタルヘルス不調により休職している方の職場復帰)」)
地域障害者職業センターについては、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
③就労移行支援事業所のプログラム
就労移行支援事業所は、一般企業などへの就職を目指す病気や障害のある人に向けて、就職のサポートをする支援機関ですが、現在の職場に復帰するためのリワークプログラムを提供している事業所もあります。
就労移行支援事業所では、多様なプログラムが提供されていることが多く、パソコンスキルやビジネスマナーなど、より実践的な訓練を受けられる事業所も存在します。
ただし、それぞれの就労移行支援事業所によって、プログラムの内容は大きく異なるため、いくつかの事業所で相談・見学した上で利用を決めることをオススメします。
就労移行支援については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
一緒にキャリアの再構築を目指しませんか?
復職が迫ってきている双極性障害のある人の中には、「本当に今の職場に復職して大丈夫かな?」「本音を言うともっと働きやすい職場に転職したい」と思っている人もいるかもしれません。
キズキビジネスカレッジ(KBC)は双極性障害のある人が無理なく働ける環境を手に入れるためのサポートを行う就労移行支援事業所です。
この章では、キャリアの再構築を目指したい人に向けて、キズキビジネスカレッジ(KBC)を利用するメリットを紹介します。
メリット①メンタルとキャリアのプロによる対等なサポート
キズキビジネスカレッジ(KBC)には、ITや金融など多様な業界でキャリアを積み重ねてきたスタッフが在籍しています。
スタッフはこれまでの経験を活かしながら、メンタル面や体調管理、就職活動の支援に加えて、就職後も長く働き続けることを見据えて伴走します。
また、スタッフから何かを強制したり押し付けたりすることは一切ありません。あなたの希望をもとに、これから安心して働くための方法を同じ目線に立って一緒に考えていきます。
メリット②高度なビジネススキルの習得が可能
就職後に即戦力として活躍するための高度なスキルを学べる環境が整っています。
ITやマーケティング、英会話、会計などを学べるため、休職期間をキャリアアップの時間に変えることができます。
もちろん、基礎的な内容から学べるプログラムも多数用意していますので、無理なく参加できるプログラムをお選びいただけます。
メリット③通所とオンラインのハイブリッド利用
毎日決まった時間に通所する自信がなくても、キズキビジネスカレッジ(KBC)なら通所とオンラインを柔軟に選択できるため、無理なく続けられます。
例えば、今日は少し波が下がり気味だから自宅で学習するといったことも可能です。
また、体調に合わせて少しずつ通所の頻度を増やすこともできるため、生活リズムを少しずつ整えながら、着実に復職や転職に向けた準備を進められます。
メリット④自分に合う仕事・働き方に出会える
キズキビジネスカレッジ(KBC)では、あなたの特性を踏まえて、特性を強みに変えて働ける仕事や無理なく安心して働ける環境を一緒に見つけていきます。
「同じ職場に戻れば再発するかもしれない」という恐怖があるなら、キズキビジネスカレッジ(KBC)で安心して働ける仕事・職場を見つけることも、1つの選択肢になるかもしれません。
元の職場に戻るか、新しい道を探すか迷っている方は、まずは専門スタッフに悩みをお話してみませんか?
あなたに合った働き方をご提案します。オンラインでの無料相談・見学も可能です。
まとめ:双極性障害の復職は、新しいキャリアを描くための第一歩
双極性障害からの復職には、「復帰してもまた働けなくなるかもしれない」という再休職への恐怖が伴うものです。
しかし、徹底した自己理解で気分の波を分析・把握し、無理のないペースで復職に向けて取り組んでいけば、少しずつ以前のように働けるようになっていくはずです。
一方で、今の職場に戻りたくない気持ちが強い場合は、新たな職場を見つけることも1つの選択肢になります。
まずは、自分の気持ちと向き合いながら、主治医などとも相談しつつ、自分が安心できる働き方を探してみてください。
一人で焦らなくても大丈夫です。これからの働き方やキャリアについて、少しでも迷いや不安があればお気軽にご相談ください。
よくある質問(2)
- 双極性障害のある人が安心して復職するためのステップはありますか
-
以下が考えられます。
- ステップ①療養に専念して休む
- ステップ②生活リズムを整える
- ステップ③リワークの活用など復職に向けた準備を行う
- ステップ④試し出勤制度などを利用する
- ステップ⑤正式に復職する
詳細については、こちらで解説しています。
よくある質問(2)
- 双極性障害のある人が復職を成功させるポイントはありますか
監修志村哲祥
監修キズキ代表 安田祐輔
監修角南百合子
すなみ・ゆりこ。臨床心理士/公認心理師/株式会社こどもみらい。
サイト
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