適応障害のある人が仕事を続けるためのポイント 就労移行支援事業所を通じて仕事を見つけた体験談を紹介 | キズキビジネスカレッジ  

適応障害のある人が仕事を続けるためのポイント 就労移行支援事業所を通じて仕事を見つけた体験談を紹介

こんにちは。就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)です。

仕事や職場の人間関係から生じる強いストレスが原因で心身の調子が崩れる適応障害。

仕事を続けるべきか、休職すべきか、悩む人は多いと言われています。

このコラムでは、適応障害のある人が仕事を続けるためのポイント、適応障害と診断された場合の対応、症状が進行しやすい人の特徴、症状が進行しやすいケースについて解説します。あわせて、適応障害のある人が就労移行支援事業所を通じて仕事を見つけた体験談を紹介します。

適応障害のある人が仕事を続けるためのポイント12選

この章では、適応障害を経験した人が仕事を続けるためのポイントについて解説します。

精神科医であり医学博士の岡田尊司氏は、「適応障害の特徴は、同じ環境(の変化)であっても、適応障害を起こすか否かは、個人差が大きいということである。その人にとっては非常に苦痛な環境も、別の人にとっては快適であるということもしばしばだ」と指摘しています。(参考:岡田尊司『ストレスと適応障害 つらい時期を乗り越える技術』

つまり、人によって適応障害につながる原因には個人差があり人によって異なるために、周囲からの理解が得にくいということです。

適応障害のある人や適応障害を経験した人が仕事を続けるためには、この特徴に留意し、工夫を取り入れながら取り組むことが大切です。

就職または転職を検討している人は、参考のひとつとして今後にお役立てください。

前提として、病院とのつながりを保つこと、自分一人で抱え込まず、支援機関を利用することも大切です。(参考:日本福祉教育専門学校「深田恭子さんも公表した「適応障害」とは何か。」、 福田尚法、森川友子「メンタルヘルス面で不安がある人に対する短期的就職支援方法に関する一提案」、 大阪精神障害者就労支援ネットワーク「精神障害者の一般就労のための特徴的な課題と就労継続支援における福祉・医療・企業の連携のあり方の調査研究」、 こころの耳「専門職として就職したものの事業撤退により専門外の仕事に従事したため休職に至った新入社員の事例:事例紹介」、 こころの耳「適応障害と私:こころの病 克服体験記」、 おおかみこころのクリニック「会社に行くのが怖い人は適応障害の可能性あり!仕事を続けるための対処法も紹介」、 おおかみこころのクリニック「適応障害の人にかける言葉3選|かけてはいけない言葉や支援のコツも」、 e-ヘルスネット「適応障害」、 こころの耳「ご家族にできること」、 大阪市「大阪市:【第39号】「家族が『うつ』になったら・・・~あせらず見守るために大切なこと~」医療法人 渡辺クリニック院長 渡辺 洋一郎 (…>文化・スポーツ・生涯学習>生涯学習)」、 NHK「適応障害とは?症状や治療法を解説 原因は強いストレス | NHK健康チャンネル」

私たちキズキビジネスカレッジ(KBC)は、適応障害のある人のための就労移行支援事業所です。

  • 病気や障害があっても、KBCでは初任給は38万円も
  • 通常52%の就職率が、KBCでは約83%
  • 通常約1年半かかる就職内定が、KBCでは平均4ヶ月

新宿・横浜・大阪に校舎があり、障害者手帳がなくても自治体の審査を経て利用することができます。遠方の方は、日常的にはオンラインで受講しながら(※お住まいの自治体が認めた場合)、「月に1回、対面での面談」を行います。詳しくは下記のボタンからお気軽にお問い合わせください。

ポイント①症状について理解しておく

適応障害のある人が仕事を続ける場合は、自分自身の症状について知ることが大切です。

適応障害の特徴は、環境・要因・症状に大きな個人差があります。

誰かにとっては非常に苦痛な環境であっても、もう一方の誰かにとっては快適な環境であるケースも珍しくないというケースもあります。つまり、特徴・要因・症状の個人差がありすぎるために、周囲からの理解が得にくい場合もあるということです。

また、適応障害の代表的な症状には、気分が塞ぐ・抑うつ気分、イライラや不安が強い、集中力や根気がない、しなければいけないことに手がつかないといううつ状態によくみられる症状が多いとあります。(参考:岡田尊司『ストレスと適応障害 つらい時期を乗り越える技術』

もし、周囲からの理解が得にくい職場で、抑うつ・うつ状態のときにみられる症状が出たときは、周囲に相談することもできず、一人で抱え込むという懸念もあります。

そうならないためにも、適応障害がありつつ仕事を続けるときは、必ず自分の症状について理解しましょう。そのうえで、どんな環境なら症状が見られにくいかを考え、理想的な職種・職場とはどんなところかを探してみましょう。

ポイント②柔軟な働き方が可能な職場を探す

適応障害の症状は、日によって強弱がみられることも珍しくありません。

そのようなときでも職場からの理解を得られ、休暇が取れるようであれば、長期にわたって働くことができるでしょう。

ポイント③求人票の内容を精査する

どれだけ条件の良い求人であっても、その内容に嘘・偽りはないかをきちんと調べることも大切です。

なかには人手不足を早く解決しようと、虚飾した好条件・好待遇の求人を公開する企業もないわけではありません。

魅力的な求人内容であったとしても、社員評価を閲覧できる情報サイトや口コミに目を通したりして、内容について精査しましょう。

ポイント④口コミ・SNSで企業の評判を調べる

求人票の項目でもお話ししたように、勤務先の評判はあらかじめチェックしておくことをオススメします。

求人票の情報だと、企業の良い面しか把握できない可能性があり、働き始めたあとに適応障害の症状が悪化する懸念があります。

実際に働いた経験がある人の口コミや評価などは社員評価を閲覧できる情報サイトのほか、SNSでも確認できます。

ただし、口コミばかりを鵜呑みにするのは厳禁です。退社した人のなかにはネガティブな理由から退職を選んだ人も少なくないためです。

口コミやSNSなどを使って企業の評判を調べるときは、求人内容との齟齬や適応障害に対する理解度、各部署の雰囲気などをチェックすると良いでしょう。

ポイント⑤適応障害に対して理解があるかを調べる

働き続けられる仕事・職場を探すなら、適応障害に対して理解があるかを調べることも大切です。

適応障害には、環境要因や症状に大きな個人差があるという特徴があります。そのことから、環境や要因によっては周囲から理解を得にくいことも少なくありません。

長く仕事を続けたいという意思をお持ちであれば、その意思を尊重し、さらには適応障害についても理解のある、理解を深めてくれる職場を探しましょう。

例えば、面接時に担当者に確認する、ご自身の傾向についてお伝えしてその反応を伺うなどして、理解があるかを調べてみてください。

ポイント⑥自分の長所を活かせる職場かを調べる

適応障害がありつつも働き続けられる仕事を探すなら、自分の長所が活かせる職場も有効です。

長所を大いに活かせる仕事であれば、適応障害があっても無理なく続けられる可能性があります。

そのためには、まず自分の長所について洗い出すことが大切です。

自分の長所・短所について紙に書き出し、どんな仕事が向いているのかを探ることで見つけやすくなるでしょう。

ポイント⑦職場の人を頼れるようになる

適応障害のある人は、周囲からの評価が気になるため、職場でも萎縮しがちです。緊張状態が続くことでストレスが溜まりやすくなっています。

そのため、症状緩和や再発防止には、上司や同僚などの職場の人を少しでも頼れるようになることが有効です。困ったことがあれば、時間を取って、職場の人に相談するようにしましょう。

ポイント⑧規則正しい生活をする

不規則な生活が適応障害の症状を悪化させる場合があります。

  • 睡眠不足で注意力が落ちてミスが多発する
  • 腹痛のせいで仕事中も落ち着かない
  • 二日酔いで体力がもたない

睡眠不足が数日間続くと、うつ病や統合失調症などのある人に似た脳機能の変化が見られ、抑うつ傾向が強まるという研究結果も出ています。(参考:Science Portal「睡眠不足で情動不安定や抑うつに」

乱れたコンディションによって仕事に苦手意識がつかないよう、生活習慣を整えましょう。夜更かしや夜食を避けて早めに就寝するなど、規則正しい生活を送ることが大切です。

ポイント⑨完璧主義を解消していく

完璧主義だと、些細なミスでも自己評価の低下につながりやすくなります。「こんなミスをするなんて…」と自分を責めすぎることで、あらゆる仕事が自分にマッチしていないと感じやすくなります。

ミスは誰でもするものです。自分が気にしすぎているだけで、上司や同僚はほとんど気に留めていない場合も多々あります。完璧主義で自分を追い詰めることのないように、考え方を見直す視点も大切です。

ポイント⑩定期的にカウンセリングを受ける

定期的にカウンセリングを受けることで、適応障害の再発を防げる可能性があります。特に、仕事のことを相談できる相手や友達が少ないという人は、カウンセリングの場でストレスを緩和するとよいでしょう。

カウンセラーは、ネット検索などで探すほか、かかりつけの医師に紹介を依頼することもできます。なお、カウンセリングはいろいろな人や機関が行っていますが、一般論としては、臨床心理士または公認心理師が行うものは信用できます。

もちろん、カウンセラーとの相性も大切です。「このカウンセラーは合わない」と思ったら、我慢せずに自分に合う別のカウンセラーを探すようにしましょう。

勤務先に産業医がいる場合には、産業医を利用するのも一つの手段です。中立的な立場から相談を聴いてもらえるため、面談の結果が給与査定や昇進に響くこともなく、安心して話すことができるはずです。

産業医とは、労働者の健康管理に関して専門的な立場から助言や指導を行う医師のことです。産業医は労働安全衛生法に基づいて、常時50人以上の労働者を使用する事業所に1人以上、3,000人超の事業所では2人以上が配置されています。診察にあたって料金は発生しません。(参考:厚生労働省「産業医について」

ポイント⑪情報入力を減らして休みを重視する

適応障害の再発防止のために、小まめに休みを入れて、仕事とのバランスを取ることを意識しましょう。特に、休んでいるときは、脳への情報入力を減らすように心掛けてください。

休みの日でも気がつくとスマートフォンを操作しているという人は、神経が休まっていない可能性があります。音楽や映像などを長時間視聴することでリフレッシュできていると思っている人も同様です。

情報に負荷を掛け続けていると、脳や目が疲れたままになりがちです。部署や担当業務が変わったタイミングなどは、特に脳が容量オーバーを起こしやすいときなので、日々の情報入力を減らす努力が必要になります。

ポイント⑫休職という選択肢を残しておく

モチベーションを高く保って仕事を続けることは素晴らしいことですが、「休むわけにはいかない」という気持ちがプレッシャーになっていることがあります。長く仕事を続けるためには、休職という選択肢も頭の片隅に残しておくことも大切です。

休職制度は法律で定められているものではなく、各職場ごとに定められています。まずは、ご自身の職場の規定について確認してみてください。

また、職場によっては、休職中も一部、給与が支給されるところがあります。給与支給がなくても公的な経済支援は複数あります。休職という選択肢も考慮に入れるようにしましょう。

適応障害と診断された場合の3つの対応

適応障害かどうかに関わらず、体調が悪い場合は、病院に行くことをオススメします。

そして、適応障害と診断され、その原因となるストレスが仕事に関係するようなら、仕事・職場と距離をひとまず置きましょう。また、治療薬を処方されたら、用法・用量に従って、忘れずに服用しましょう。

この章では、適応障害と診断された場合の対応について解説します。

対応①仕事から距離を置く

適応障害と診断された場合、まずは仕事から距離を置くようにしましょう。

一般的には、以下のような対応が考えられます。

  • 有給休暇の取得
  • 休職
  • 療養休暇

無理に仕事を続けて症状が慢性化すると、適応障害はうつ病に移行する恐れがあります。うつ病になると、回復までの時間が長引く可能性があります。しっかり療養しましょう。

なお、療養休暇や休職は、職場によって規定や申請方法が異なります。あなた一人での確認・申請が難しいなら、医師や上司などの職場の人、家族などの周囲の人、専門家、支援機関を通じて対応しましょう。

対応②今後の方針を考える

仕事・職場から離れているうちに、医師や上司などの職場の人、家族などの周囲の人、専門家、支援機関などとも話して、今後の方針を考えていきましょう。ただし、もちろん治療・療養が最優先です。

対応③職場と話し合う

療養後に、退職・転職ではなく、元の職場に復帰したい場合には、以下のような対応を職場と話し合いましょう。

  • 異動や配置転換
  • 業務量の調整
  • 担当業務の変更

補足:今すぐの退職はオススメしません

仕事と適応障害が関係する場合、「この仕事・職場は向いていない」「今すぐ退職しなければ」と考える人もいるようです。ですが、退職は後からでもできます。

病気で判断力が鈍っているときに重大な決断をあせって行おうとせず、まずは休むという選択をオススメします。

仕事で適応障害の症状が進行しやすい人の特徴6選

仕事で適応障害になりやすい人には、以下の特徴が見られます。

  • 完璧主義
  • 人目に敏感
  • 切り替えが苦手
  • 相談相手がいない
  • 他人の評価を気にしやすい
  • ちょっとした言動に傷つきやすい

ただし念頭に置いてほしいのは、上記特徴がある人が全て適応障害になるわけではないということです。適応障害になるときは、職場適性との不一致などの原因・ストレスがあるからです。

「適応障害は自分の性格や甘えによるものではないか」と自分を責めるのではなく、仕事や職場環境との相性を考えた上で、医師や支援者ともしっかり話をしましょう。

仕事で適応障害の症状が進行しやすいケース3選

仕事による適応障害の場合、役職や環境の変化に伴って発病するケースが多いようです。特に要注意な具体例と併せて紹介します。

ご自身にも思い当たるものがあるか、苦しくならない範囲で考えてみると、今後の参考になると思います。(参考:松﨑博光『新版 マジメすぎて、苦しい人たち:私も、適応障害かもしれない…』

ケース①転職や異動で環境が変わった

転職や異動によって環境に変化があると、慣れない業務や人間関係に適応するために気を遣う機会が増えます。自覚がなくてもストレスが溜まりやすいときです。

具体例:新人研修を終えて本配属となった

研修環境に慣れてきたばかりの時期に、また新しい環境に移るときは要注意です。「新社会人生活」の諸々で蓄積した疲れも相まって、容量オーバーを起こして適応障害につながることがあります。特にメンターがいない職場では相談相手を作りづらいため、一層の注意が必要です。

ケース②昇進で立場が変わった

昇進すると、部下や上層部などとの関係が変わり、気を遣うことが増えてきます。「従来の仕事」に加えて、上司や管理職としての新たなスキルが必要とされる時期です。

具体例:管理職になって部下を持つようになった

管理職になると、部下を指導・サポートする必要があります。年齢差などによってメンバーと意思疎通がうまく図れずに、パンクする人もいるでしょう。特に「扱いづらい部下」がいる場合は、注意が必要です。責任による重圧も増してくるときなので、昇進が適応障害のきっかけになることがあります。

ケース③仕事に慣れて業務量が増えた

役職や環境の変化がなくても、いつのまにか業務量が増えていたことが適応障害につながる場合があります。仕事に慣れてくると、本人も気づかないうちに働きすぎていたということは少なくありません。

具体例:中堅ポジションで仕事を任されることが増えた

同じ部署に長くいる中堅ポジションの実務担当者は、気がつくと仕事を任されがちです。本人も業務に慣れているので「これくらいは大丈夫」と軽く考えやすくなっています。しかし、業務量の変化に心身が適応できずに、いつのまにか調子を崩しているというケースがあります。

適応障害のある人が就労移行支援事業所を通じて仕事を見つけた体験談

20代・Fさんは、就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジに1年1か月通所後に就職。就職後は定着支援も利用しています。

Fさんは現在、中小IT企業のシステムエンジニア(SE)として、一般枠の正社員で週に5日、2日出社、3日在宅でフルタイムで働いています。働きはじめて半年が過ぎ、自信もついてきました。

そんなFさんですが、学生時代からADHDの特性に悩み続け、新卒で入社した会社では環境が合わずに適応障害にもなりました。

Fさんの体験談をより詳しく知りたい人は、以下の体験談をご覧ください。

適応障害のある人が利用できる支援制度7選

適応障害で仕事を休職した人が利用できる支援制度は複数あります。実際にあなたが受給できるかどうか、どの程度の経済支援を受けられるかは、個々の状況によって異なります。

「経済的支援はたくさんある」と安心していただいた上で、あなたに向いた支援は、自治体の窓口などと相談することでわかっていくと思います。

適応障害のある人が利用できる支援制度は以下のとおりです。

  • 傷病手当金
  • 失業保険(失業手当、雇用保険給付)
  • 自立支援医療制度
  • 障害者手帳
  • 障害年金
  • 労災保険(労働が原因の疾病の場合)
  • 生活保護

適応障害のある人が利用できる支援制度について、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

特に、適応障害のある人が生活保護を利用する方法について、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

また、休職中の適応障害のある人には、リワーク・プログラムが有効です。

リワーク・プログラムとは、適応障害やうつ病などの精神疾患が原因で休職をしている人を対象とする、転職・復職・再就職に向けたリハビリテーションのことです。(参考:一般社団法人 日本うつ病リワーク協会「リワークプログラムについて」)

参加者は、プログラムに応じて、以下のようなリハビリを受けられます。

  • 通勤を想定した支援機関への定期的な通所
  • 業務に類似した内容のオフィスワークや軽作業
  • 職場でのコミュニケーションのための対人技能訓練
  • ストレス対処に向けた自己分析や感情のマネジメント

原則的には休職者が利用できます。実施する支援機関によっては、退職者も利用できます。

利用には料金が掛かりますが、健康保険や自立支援医療制度による負担額の軽減が可能です。医療機関や地域障害者職業センターで実施されているため、気になる人は、お近くの支援機関に問い合わせてみるとよいでしょう。

リワークについては、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

適応障害のある人が利用できる支援機関7選

適応障害のある人の中には、結果として元の職場を退職して新しい仕事を探す人もいます。

そんなときは、サポートする支援機関を利用することで、あなたに合う仕事・職場が見つかりやすくなり、心身の安定や長期就労にもつながります。

適応障害のある人には特に、就労移行支援事業所がオススメです。

就労移行支援事業所とは、一般企業などへの就職を目指す病気や障害のある人に向けて、就職のサポートをする支援機関のことです。体調管理の方法、職場でのコミュニケーションの基礎スキル、就職に必要な専門スキルなどを学ぶことができ、実際の就職活動でのアドバイス、就職後の職場定着支援も含む、総合的な就労支援を受けることが可能です。

就労移行支援は、障害者総合支援法に基づいて行われる福祉サービスです。実際のサービスは、国の基準を満たした様々な民間の就労移行支援事業所が行います。(参考:e-Gov法令検索「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」

就労移行支援事業所は各地にあります。私たち、キズキビジネスカレッジ(KBC)もその一つです。それぞれ特徴が異なるため、気になるところがあれば問い合わせてみてください。

就労移行支援事業所については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

その他、適応障害のある人が利用できる支援機関は以下のとおりです。

  • 就労移行支援事業所
  • 精神保健福祉センター
  • 地域障害者職業センター
  • 障害者就業・生活支援センター
  • 基幹相談支援センター
  • ハローワーク(公共職業安定所)
  • 転職エージェント

適応障害のある人が利用できる支援機関について、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

適応障害とは?

適応障害とは、仕事や職場の人間関係などから生じる特定可能な明確な心理的・社会的ストレスを原因に、心身がうまく対応できず、情緒面の症状や行動面の症状、身体的症状が現れることで、社会生活が著しく困難になっている状態のことです。(参考:American Psychiatric Association・著、日本精神神経学会・監修『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』、松﨑博光『新版 マジメすぎて、苦しい人たち:私も、適応障害かもしれない…』、新橋スリープ・メンタルクリニック「ストレス性障害(適応障害)」、大阪メンタルクリニック「適応障害」、こころ診療所「適応障害の治し方6つ」、e-ヘルスネット「適応障害」

適応障害の概要や症状、原因、診断基準、治療方法、治療期間、うつ病との違いなどについて、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

まとめ:仕事で適応障害になったら、まずは休暇を取ることが大切です

仕事で適応障害になったら、まずは休暇を取ることが大切です

仕事での適応障害は、業務や職場環境への不適応(ストレス)が原因で起こります。仕事に関連して適応障害になったなら、まずは仕事から離れて休養を取ってください。その上で、専門医の診断に従いながら、ゆっくりと治療を進めていくことが大切です。

休職しても、経済的な支援はたくさんあります。また、復職や転職をサポートする団体もたくさんあります。安心して静養に励みましょう。このコラムが適応障害に悩んでいる人の助けになれば幸いです。

監修キズキ代表 安田祐輔

発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。

【著書ピックアップ】
ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』

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翔泳社公式 【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【その他著書など(一部)】
学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』

日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧

【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

執筆寺田淳平

てらだ・じゅんぺい。
高校2年の春から半年ほど不登校を経験。保健室登校をしながら卒業し、慶應義塾大学に入学。同大学卒業後の就職先(3,500人規模)で人事業務に従事する中、うつ病を発症し約10か月休職。寛解・職場復帰後、勤務を2年継続したのち現職のフリーライターに。
2019年に一般財団法人職業技能振興会の認定資格「企業中間管理職ケアストレスカウンセラー」を取得。

サイト運営キズキビジネスカレッジ(KBC)

うつ・発達障害などの方のための、就労移行支援事業所。就労継続をゴールに、あなたに本当に合っているスキルと仕事を一緒に探し、ビジネスキャリアを築く就労移行支援サービスを提供します。トップページはこちら→

よくある質問(1)

適応障害の自分が長く仕事を続けるためのポイントを知りたいです。

一般論として、次の6点が考えられます。(1)同僚や上司を頼れるようになる、(2)生活習慣を整える、(3)完璧主義を解消していく、(4)定期的にカウンセリングを受ける、(5)休むときは脳への情報入力を減らす、(6)休職という選択肢を残しておく。詳細はこちらをご覧ください。

よくある質問(2)

適応障害の自分が続けやすい仕事を知りたいです。

例として、次のような職種があります。官公庁等の事務職、データ入力管理業務、警備員、検針員、ファーストフード店、配達員、スーパーの店員。他にもあり、理由も併せて紹介しますので、詳細はこちらをご覧ください。

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