適応障害を経験した人の復職後の再発防止策 復職する際のポイントを解説 | キズキビジネスカレッジ  

適応障害を経験した人の復職後の再発防止策 復職する際のポイントを解説

こんにちは。就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)です。

適応障害を経験したあなたは、復職に関して以下のようなお悩みを抱えていませんか?

  • 復職するためになにを準備すればいいかわからない
  • どうやって復職すればいいの?
  • 復職したあとも適応障害を再発させない方法は?

このコラムでは、適応障害を経験した人が復職する際のポイントや復職する流れ、復職後の再発防止策について解説します。

復職に関して悩んでいる適応障害を経験したあなたの参考になれば幸いです。

適応障害を経験した人が復職する際のポイント2点

この章では、適応障害を経験した人が復職する際のポイントについて解説します。

ポイント①仕事に耐えうる体作りをする

適応障害を経験した人が復職する際は、生活リズムを整えて、仕事に耐えうる体作りをする必要があります。

生活リズムが整っていなかったり、体力が戻っていなかったりする状態で復職すると、仕事が継続できない可能性が高いです。

そのため、生活リズムを就労していた時と同じ状態にして、運動をするなど体力を整えておきましょう。

また、急にフルタイムでの復職をするのではなく、週数日の短時間勤務から始められるように職場と相談することも必要でしょう。

ポイント②ストレスの原因を分析して軽減する対策を考える

適応障害を経験した人が復職する際は、ストレスの原因を分析して軽減する対策を考えることが重要です。

具体的な対策としては、まず、職場の環境を見直すことが挙げられます。

適応障害の原因となったストレスの要素を排除したり、改善したりすることで、復職後も再発を防ぐことができます。

また、上司や同僚などの職場の人とのコミュニケーションを円滑にすることも大切です。適応障害は、人間関係のトラブルが原因で発症することが多いため、コミュニケーションの改善は、復職後のストレス軽減につながります。

さらに、復職する際には、自分自身の体調管理にも気を配る必要があります。十分な睡眠や食事、適度な運動を心がけることが重要です。

また、適応障害の症状が再発しないように、定期的なカウンセリングや心理療法を受けることもオススメです。

適応障害からの復職は、時間がかかる場合もあります。焦らずに自分のペースで取り組むことが大切です。

周囲の理解やサポートも欠かせません。可能な範囲で上司や同僚などの職場の人に適応障害の状況を伝え、協力をお願いすることもオススメです。

適応障害からの復職は、一人で抱え込まずに、専門家や周囲の支えを受けながら取り組むことが成功の鍵です。焦らずに、着実に回復を目指しましょう。

私たちキズキビジネスカレッジ(KBC)は、適応障害のある人のための就労移行支援事業所です。

  • 病気や障害があっても、KBCでは初任給は38万円も
  • 通常52%の就職率が、KBCでは約83%
  • 通常約1年半かかる就職内定が、KBCでは平均4ヶ月

新宿・横浜・大阪に校舎があり、障害者手帳がなくても自治体の審査を経て利用することができます。遠方の方は、日常的にはオンラインで受講しながら(※お住まいの自治体が認めた場合)、「月に1回、対面での面談」を行います。詳しくは下記のボタンからお気軽にお問い合わせください。

適応障害を経験した人が復職する流れ

この章では、適応障害を経験した人が復職する流れについて解説します。

適応障害で休職した後に復職をする場合、流れとして3つの過程を辿ることになります。「復職が怖い」とお思いかもしれませんが、きちんと手順を踏めば、大丈夫です。

流れ①医師から復職可能の診断を受ける

まずは、専門の医師から復職が可能であるという診断書をもらう必要があります。

復職するためには、基本的には人事を担当する部署への診断書の提出が必要です。本人の希望だけでは、復職が認められないケースが一般的です。

医師と話す際には、体調だけでなく、日々の生活や行動についても聞かれるでしょう。生活習慣が整っていて、具合が安定していると判断されると、復職は近づきます。

復帰直前に調子を崩さないよう、無理をせずに、医師に相談しながら手続きを進めることが大切です。

流れ②業務や異動について、上司や人事担当者と相談する

医師の許可が下りたら、復職後の仕事の内容や業務量について、上司や人事を担当する部署の担当者と相談します。

適応障害の原因になったストレスが何なのかを伝えながら、苦手な業務や職場環境を、きちんと伝えましょう。配置転換を打診される場合もあります。

また、上司や人事を担当する部署の担当者は、復職直後は業務に慣れるまで疲れやすいと理解しているはずです。そのため、時短勤務などと提案されることも多いです。

「自分は大丈夫だ」と思っていても、体力が戻っていないケースがほとんどなので、基本的には提案に乗ることをオススメします。

流れ③必要な書類を提出して復職する

業務調整が済んで必要な書類を提出したら、いよいよ復職です。

職場によっては、復職当日前の挨拶などと提案されることもあります。復職当日の出勤のハードルを下げることにもつながります。可能であれば、職場を事前に訪問しておくとよいでしょう。

復職後は、適度に休暇を入れながら業務に慣れていくことが大切です。復職後もサポートをしてくれる人たちはたくさんいますので、安心してください。

職場によっては、復職後数週間などを目安に産業医面談がある場合もあります。無理をしていると感じることがあれば、その際に素直に伝えるようにしましょう。

適応障害を経験した人の復職後の再発防止策8選

この章では、適応障害を経験した人の復職後の再発防止策について解説します。

自力でできる再発防止策を中心に解説しますが、何よりも大切なのは一人で抱え込まないことです。

本格的に調子が崩れる前に、少しでも再発しそうと思ったときや、調子を崩したと思ったときには、かかりつけの医師やカウンセラー、専門家、支援機関に相談しましょう。

防止策①自己判断で通院や服薬をやめない

適応障害の再発を防ぐ1番の防止策は、自己判断で通院や服薬をやめないことです。

復職したばかりの頃は、以前の職場環境と違うことで気分がよくなり、自分はもう完治したと一人合点しがちです。

しかし、新しい環境に移ったときなどには、慣れない人間関係や業務のために、あるタイミングで突然疲労を感じて、ダウンするということが往々にしてあります。

こうした容量オーバーによる適応障害のぶり返しを防ぐために、かかりつけの医師やカウンセラーとの付き合いは継続するようにしましょう。

また、薬物療法を受けている場合には、自己判断で服用を突然やめることは避けてください。かかりつけの医師は、あなたの適応障害の経過に合わせて治療薬を処方しています。

必要がなくなったと感じたのなら、それを相談してからやめるのがセオリーです。職・復職後の職場定着を確実にするためにも、通院や薬の服用を突然やめないようにしましょう。

防止策②人に相談する習慣を持つ

防止策の2つ目は、人に相談する習慣を持つことです。

ストレスクリニックの院長である松﨑博光氏は、適応障害になりやすい人の特徴の一つに、相談相手がいないことを挙げています。(参考:松﨑博光『新版 マジメすぎて、苦しい人たち:私も、適応障害かもしれない…』

問題解決が苦手な人ほど、自分だけで何とかしようと抱え込むため、ストレスを溜めて適応障害を起こしやすい傾向があります。

適応障害になった場合、家族や周囲の人々に理解とサポートを得ることが重要です。

特に自分に自信が持てない人ほど、他人とうまく交流できずに問題を抱え込みがちです。そうした状況を避けるためにも、復職をしたら相談相手を持つようにしましょう。

家族や友人は、私たちが抱える問題や苦しみを理解し、共感してくれる存在です。一人で抱え込まず、彼らに自分の状況を説明し、理解してもらうことで、心の負担が軽減されることがあります。

周囲に悩みを打ち明けるのが難しい場合は、関係を継続している医師やカウンセラーでもかまいません。復職後に不安のある人は、相談相手としてカウンセラーとの関係を継続してみてください。

問題や支障が起きたら、適切な相手に相談するという習慣を持ちましょう。

防止策③業務量の管理を徹底する

復職間もない頃に、有効な防止策が、業務量の管理を徹底すること、特に早めに仕事を切りあげることです。

適応障害を発症する人の中には、がんばり屋で我慢強い人が少なくありません。(参考:松﨑博光『新版 マジメすぎて、苦しい人たち:私も、適応障害かもしれない…』

そのため復職してすぐに、「休職前と同じペースで働こう」「一気に挽回しよう」と前のめりになる場合があります。

しかし、休職中にどれだけ規則正しい生活を送っていても、いきなりギアをあげて仕事にとりかかることは難しいです。また、無理をして仕事を受けることは、仕事の質の低下にもつながります。

適応障害を再発する事例として、転職 ・復職先で勝手が分からない状況のまま、つい依頼されるままに業務を受けて、容量オーバーをすることがあります。

これは特に、適応障害が完治する前に転職・復職をした場合に起こりやすいケースです。

こうした状況を避けるためにも、スケジュール管理や業務量の管理をきちんと行い、どんぶり勘定で「何とかなるだろう」と仕事を受けないことが大切です。

適応障害を再発させないためにも、転職・復職して間もないころは、業務量の限界を少し低く見積もるとよいでしょう。そして、仕事を早めに切りあげるという姿勢を保ちましょう。

防止策④規則正しい生活を送る

適応障害を再発させないためには、規則正しい生活を送ることも大切です。休日であっても朝きちんと目を覚まして、バランスのよい食事を取るようにしましょう。

特に朝陽を浴びることで、血管や内臓の働きを調整してくれる自律神経が整い、心身が恒常的に落ちつくようになります。(参考:原田賢『忙しいビジネスパーソンのための自律神経整え方BOOK』

忙しいときでも可能な限り、規則正しい生活習慣を意識してみてください。

防止策⑤環境変化のタイミングに注意する

環境変化のタイミングに注意することも防止策のひとつです。

適応障害を再発しやすいタイミングとして以下の2つが挙げられます。

  • 部署や担当が変わったとき
  • 昇進して立場が変わったとき

再発を防止するためには、以上のような発症しやすいタイミングを知っておくことが大切です。なぜなら、心構えができると同時に、業務量を調整するといった対策が取れるようになるからです。

特に以上のタイミングでは、環境が変わったことによって、相談相手を見つけ出せなかったり、昇進して管理する立場になることで、弱音を吐きづらくなったりするため、ストレスを溜め込みやすくなります。

転職して業務に慣れてきた場合でも、適応障害を発症したことのある人は、環境変化のタイミングに注意した方がよいでしょう。

防止策⑥レジリエンスを鍛える

次の防止策は、レジリエンスを鍛えることです。

レジリエンスとは、ストレスから立ち直るための精神的回復力を意味する精神医学の用語のことです。(参考:内田和俊『レジリエンス入門 折れない心のつくり方』

近年、落ち込まない強さよりも、落ち込んでもすぐに回復できるしなやかさを身につけることが、ストレス耐性の観点で重要視されています。

仮に芯が弱くても、柳のように衝撃を受けとめて戻ることができれば、心が折れることはありません。

レジリエンスを鍛えるためには、普段からミスや問題を引きずらずに、気分を切り替えることを意識する必要があります。

具体的には、以下のような切り替えスイッチを見つけることが大切です。

  • 落ち込んだときに運動をする
  • 行きつけのレストランへ行く
  • 趣味に打ち込む

適応障害に悩んでいる人は、自分なりの切り替えスイッチを見つけて、レジリエンスを鍛えることに努めましょう。

防止策⑦ゼロイチ思考をやめる

次の防止策は、ゼロイチ思考をやめることです。

松﨑氏は、適応障害になりやすい人の考え方の特徴として、ゼロかイチでしか考えられない極端な思考を挙げています。(参考:松﨑博光『新版 マジメすぎて、苦しい人たち:私も、適応障害かもしれない…』

ゼロイチ思考の人には、成功か失敗か、勝つか負けるか、よいか悪いかの2つしかなく、中間がありません。

例えば、「勝ち組になれなければ、負け組になるしかない」と思い込み、多様なライフスタイルという概念が欠落するため、些細な失敗でひどく落ち込みます。

こうしたゼロイチ思考を避けるためには、「自分を評価する人もいれば、しない人もいて当然」と思うようにするなど、期待値を下げることが有効です。

適応障害の再発を防止したいという人は、ゼロイチ思考の傾向がないかを確認し、それをやめる努力をしてみましょう。

防止策⑧時には情報を遮断する

8つ目の防止策は、時には情報を遮断することです。

適応障害を克服した人が再発するタイミングとして、異動などで環境や担当が変わった場合が挙げられます。

新しい環境に移ると、対人関係や業務に慣れるまでに時間がかかるため、疲労が蓄積して容量オーバーを起こしがちです。

疲労を感じたときは、目を閉じて神経を休める、映像や音楽などの情報を遮断するだけでも違います。

時には情報を遮断することも大切だということを忘れずにいてください。

適応障害のある人が利用できる支援制度7選

適応障害のある人が利用できる支援制度は以下のとおりです。

  • 傷病手当金
  • 失業保険(失業手当、雇用保険給付)
  • 自立支援医療制度
  • 障害者手帳
  • 障害年金
  • 労災保険(労働が原因の疾病の場合)
  • 生活保護

適応障害のある人が利用できる支援制度について、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

特に、適応障害のある人が生活保護を利用する方法について、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

適応障害のある人が利用できる支援機関7選

適応障害のある人には特に、就労移行支援事業所がオススメです。

就労移行支援事業所とは、一般企業などへの就職を目指す病気や障害のある人に向けて、就職のサポートをする支援機関のことです。体調管理の方法、職場でのコミュニケーションの基礎スキル、就職に必要な専門スキルなどを学ぶことができ、実際の就職活動でのアドバイス、就職後の職場定着支援も含む、総合的な就労支援を受けることが可能です。

就労移行支援は、障害者総合支援法に基づいて行われる福祉サービスです。実際のサービスは、国の基準を満たした様々な民間の就労移行支援事業所が行います。(参考:e-Gov法令検索「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」

就労移行支援事業所は各地にあります。私たち、キズキビジネスカレッジ(KBC)もその一つです。それぞれ特徴が異なるため、気になるところがあれば問い合わせてみてください。

就労移行支援事業所については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

その他、適応障害のある人が利用できる支援機は以下のとおりです。

  • 就労移行支援事業所
  • 精神保健福祉センター
  • 地域障害者職業センター
  • 障害者就業・生活支援センター
  • 基幹相談支援センター
  • ハローワーク(公共職業安定所)
  • 転職エージェント

適応障害のある人が利用できる支援機関について、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

適応障害とは?

適応障害とは、仕事や職場の人間関係などから生じる特定可能な明確な心理的・社会的ストレスを原因に、心身がうまく対応できず、情緒面の症状や行動面の症状、身体的症状が現れることで、社会生活が著しく困難になっている状態のことです。(参考:American Psychiatric Association・著、日本精神神経学会・監修『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』、松﨑博光『新版 マジメすぎて、苦しい人たち:私も、適応障害かもしれない…』、新橋スリープ・メンタルクリニック「ストレス性障害(適応障害)」、大阪メンタルクリニック「適応障害」、こころ診療所「適応障害の治し方6つ」、e-ヘルスネット「適応障害」

適応障害の概要や症状、原因、診断基準、治療方法、治療期間、うつ病との違いなどについて、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

まとめ:誰かに相談しましょう

適応障害を経験した人が復職するために大切なことは、悩みを一人で抱え込まずに、誰かに相談することです。

かかりつけの医師やカウンセラー、家族や友人などの周囲の人、上司や同僚などの職場の人、専門家、支援機関などにご相談ください。

復職に関して悩んでいる適応障害を経験したあなたの参考になれば幸いです。

よくある質問(1)

復職する際のポイントを知りたいです。

以下が考えられます。

  • 仕事に耐えうる体作りをする
  • ストレスの原因を分析して軽減する対策を考える

詳細については、こちらで解説しています。

よくある質問(2)

適応障害の再発防止策を知りたいです。

以下が考えられます。

  • 自己判断で通院や服薬をやめない
  • 人に相談する習慣を持つ
  • 業務量の管理を徹底する
  • 規則正しい生活を送る
  • 環境変化のタイミングに注意する
  • レジリエンスを鍛える
  • ゼロイチ思考をやめる
  • 時には情報を遮断する

詳細については、こちらで解説しています。

監修キズキ代表 安田祐輔

発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。

【著書ピックアップ】
ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』

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翔泳社公式 【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【その他著書など(一部)】
学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』

日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧

【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

サイト運営キズキビジネスカレッジ(KBC)

うつ・発達障害などの方のための、就労移行支援事業所。就労継続をゴールに、あなたに本当に合っているスキルと仕事を一緒に探し、ビジネスキャリアを築く就労移行支援サービスを提供します。トップページはこちら→

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