うつ病=「人生終わり」?そんなことありません! 回復するために大切なポイントを解説

こんにちは、就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)です。
今このコラムをご覧の人は、以下のような気持ちを抱いているのではないでしょうか。
- うつ病と診断されて、人生終わりだ…
- うつ病になってできないことばかりになった。これからどうすればいいかわからない…
しかし「うつ病イコール人生終わり」ではありません。うまくできないことが増えても、周囲のサポートを得ながら治療に取り組めば回復が見込めます。
このコラムでは、「うつ病イコール人生終わり」ではないことやうつ病について、うつ病で人生終わりと感じる原因などについて解説します。
うつ病になってつらい思いをしている人は、ぜひご覧ください。
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目次
うつ病=「人生終わり」「転落」ではない
うつ病になっても、人生終わりではありません。なぜなら、うつ病は心の弱い人や打たれ弱い人が陥るものではなく、また、回復が見込めないものでもないからです。
回復すれば、やるべきこと・やりたいことを再びできるようになるでしょう。
うつ病は、環境の変化やストレスなどのさまざまな要因が絡みあい、年齢・性別を問わず発症します。ときには、以下のようなことをきっかけとして発症することもあります。(参考:厚生労働省「令和6年版厚生労働白書-こころの健康と向き合い、健やかに暮らすことのできる社会に-」、厚生労働省「うつ病の認知療法・認知行動療法 (患者さんのための資料)」)
- つらい体験、悲しい出来事
- 嬉しい出来事、人生の節目のイベント
- 性格傾向(義務感が強い、仕事熱心など)
- 遺伝的要因
- 身体疾患(がん、糖尿病など)
- 内分泌系の働きの変化(更年期障害、妊娠・出産など)
うつ病は、今までのがんばり方を見直し、再スタートを切る良い機会ともいえます。
ただし、うつ病に向き合って再スタートを切るには、うつ病の正しい知識を把握しておくことが重要です。
うつ病とは?
うつ病とは、気分の落ち込みや憂うつ感、さまざまな意欲の低下などの精神的症状と、不眠、食欲の低下、疲労感などの身体的症状が一定期間持続することで、日常生活に大きな支障が生じる精神障害・気分障害のことです。(参考:American Psychiatric Association・著、日本精神神経学会・監修『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』、厚生労働省「1 うつ病とは:」、厚生労働省「うつ病に関してまとめたページ」、厚生労働省「うつ病」、国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所「うつ病」、MSDマニュアルプロフェッショナル版「抑うつ症候群」)
また、脳の機能が低下している状態、脳のエネルギーが欠乏した状態を指し、脳の中で神経細胞間のさまざまな情報の伝達を担うセロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンなどの神経伝達物質のバランスの乱れや、感情や意欲を司る脳の働きに何らかの不調が生じているものと考えられています。
うつ病で人生終わりと感じる原因
うつ病で人生終わりと感じる原因として、うつ病によって悲観的な思考状況に陥っていることが挙げられるでしょう。(参考:厚生労働省「うつ病の認知療法・認知行動療法 (患者さんのための資料)」)
それに加え、以下のような気持ちも影響している可能性があります。
- 退職・転職やキャリアプランの変更などによる、経済的な不安
- 退職・休職することによる、周囲や社会からの孤立感、役割を見失う不安
- 仕事や生活がうまくできなくなることによる、自己肯定感の低下や自信の喪失
また、こうした変化から、他人の目線が気になるようになった人もいるかもしれません。
うつ病と診断されたときには、信頼できる上司、社内の相談窓口、人事を担当する部署などに相談し、休職を検討しましょう。
うつ病の症状が強く出ているときに、重要なことを正しく判断をするのは難しいものです。休職期間中にゆっくりと心身を休めて、それから重要な判断をするのも遅くはありません。
休職期間には傷病手当を受け取れる場合もあり、金銭的な不安を軽減できる可能性があります。休職を相談する際に、手当についても相談しておくと安心です。
うつ病から回復するために大切なポイント
この章では、うつ病から回復するために大切なポイントについて解説します。
ポイント①焦らずに休養を取る
うつ病から回復するためには、焦らずに十分に休養することが重要です。
もしかしたら、今が一番つらい状態かもしれません。そのことを踏まえて、楽しみやくつろぎの時間を大切に過ごしましょう。
例えば、室内で簡単なストレッチをしたり、音楽を聴いたりするのもよいでしょう。外出できるようなら、旅行へ行ったりマッサージを受けたり、美味しいものを食べるのもよいかもしれません。
「休職中なのに」とは考えず、無理のない範囲で、気持ちがほぐれることをやってみましょう。
ポイント②治療を継続的に受ける
うつ病から回復するためには、長期的な目線で治療に臨むことも大切です。
うつ病の寛解を目指すにあたって、治療薬(抗うつ剤)を服用することが少なくありません。しかし薬物療法を始めても、効果が出るまでに多少の時間がかかる場合があります。
加えてカウンセリングを通じて、うつ病によってマイナスに傾いた認知・行動をバランスの良い状態へ修正するのにも、一定の時間がかかります。(参考:こころの耳「3 うつ病の治療と予後」、厚生労働省「うつ病の認知療法・認知行動療法 (患者さんのための資料)」)
こうした治療の効果と経過を見ながら、焦らず継続的に取り組むことが重要です。
困りごとが生じたらきちんと医師・カウンセラーへ共有し、症状の寛解を目指して、協力して治療に臨みましょう。
ポイント③社会福祉制度を利用する
スムーズにうつ病の寛解を迎えるために、社会福祉制度を利用して負担を軽減することも検討しておきましょう。
特に金銭的な不安を取り除けば治療に専念できるようになり、さらにスムーズな回復が見込めるかもしれません。
実際に、うつ病で離職したのち、金銭的な不安があるために焦って再就職を目指す人もいます。しかし、回復前に再び働き始めると、うつ病が再発するリスクが高まります。
そのため、自治体の窓口で相談し、自立支援医療制度や生活福祉資金貸付制度のような公的なサポートを得て、治療に集中できる環境を整えることが大切です。
また、気持ちを整理するための相談窓口として「こころの健康相談統一ダイヤル」「精神保健福祉センター」「保健所」などもあります。
希死念慮が生じるほど症状が強い場合には「よりそいホットライン」「いのちの電話の相談」「東京自殺防止センター」などの利用も検討できるでしょう。(参考:こころの耳「相談窓口案内」)
とはいえ、窓口での手続きや電話での相談にハードルの高さを感じる人も少なくないはずです。家族や友人などの周囲の人のサポートも受けながら、無理のない範囲で検討してみましょう。
ポイント④小さな成功体験に目を向ける
日常での成功体験に目を向け、自信を取り戻すことも大切な取り組みです。
成功体験として、例えば以下のようなことが挙げられるでしょう。
- 昨日は体が重くてどうしてもお風呂に入れなかったけれど、今日はお風呂に入れた
- 人の目が怖くて家から出ずにいたけれど、今日は少し散歩ができた
- ごみ出しや買い物など、生活に必要なことを手伝えるようになった
うつ病を発症して以降の自分と比較し、小さな変化や成功体験を見つけるようにしましょう。
うつ病から回復する3ステップ
この章では、うつ病から回復する3ステップについて解説します。
ステップ①急性期
急性期は、うつ病と診断されたのちに休養と薬物療法に取り組む期間です。
状況によって大きく異なりますが、典型的なうつ病における急性期の目安は1~3カ月程度とされています。(参考:こころの耳「3 うつ病の治療と予後」)
仕事量を調整したり休職したりなど適した休み方を選ぶとともに、薬物療法に取り組んで焦らずに過ごすことが大切です。
うつ病で処方される主な治療薬(抗うつ剤)は、分泌される神経伝達物質の異常を整え、有効に機能するようにサポートすることを目的としています。
しかし効果が出るには少々時間がかかるため、焦らずに心と体を休めましょう。また主治医の指示に従って、治療を継続していくことが大切です。
ステップ②回復期
回復期に入ると、薬物療法・精神療法・カウンセリングなどの治療によって症状が軽減し、寛解の状態を迎えます。
典型的なうつ病における回復期の目安は、4〜6カ月程度です。(参考:こころの耳「3 うつ病の治療と予後」)
回復期には、調子の良い日と悪い日を繰り返しながら徐々に改善していきます。そのため、調子が良い日には「治ったから、今までの遅れを取り戻そう」と焦って無理をしやすい点に注意しましょう。
回復期に職場復帰をして以前と同じ働き方をすると再発リスクが高まるため、主治医と慎重に話し合うことが大切です。
うつ病の再発防止策を検討し、無理のない復帰方法と働き方を見つけましょう。
ステップ③再発予防期
再発予防期は、症状が改善し、安定して社会生活ができるようになる時期です。
回復期と同様に、薬物療法・精神療法・カウンセリングなどによる治療が重視されます。典型的なうつ病における再発予防期の目安は、およそ1年~とされています。
しかし再発予防期に入ったと判断できても、服薬をすぐに止めないことが大切です。
急に自己判断で断薬すると副作用リスクがあるうえ、再発リスクも高まります。焦らず、主治医とよく相談して服薬量を調整しましょう。
うつ病に向き合うコツ
この章では、うつ病に向き合うコツについて解説します。
コツ①認知のゆがみを把握して調整する
うつ病になると、自分自身・周囲・将来について悲観的になります。
うつ病によってマイナス思考に傾いていることを意識し、悲観的な思考に飲み込まれないことが大切です。
マイナス思考が強い場合には、認知療法・認知行動療法という治療も検討できます。
認知療法・認知行動療法は、考え方をやわらかくし、バランスの取れた思考と前向きな行動を身につけ、良い循環を生み出すことを目的とする治療です。
これによって、つらくなったときに自動的に頭に浮かぶ自動思考を変えられ、ストレスを軽減できる可能性があります。
興味のある方は医療機関へ相談し、認知行動療法を受けるか検討しておきましょう。(参考:厚生労働省「うつ病の認知療法・認知行動療法 (患者さんのための資料)」)
コツ②対人スキルを高める
対人関係を良好に保つために、スキルとしてコミュニケーション方法を身につけることも効果的です。
双方を思いやり、上手に物事を伝えるスキルをアサーションといいます。
例えば以下のように憂鬱な気持ちになることが多い場合は、アサーショントレーニングに挑戦してみるのもよいでしょう。
- いつも自分が損な役回りを押し付けられている
- いつも自分に仕事を押し付けられている
- いつも相手の要求を呑んでばかりいる/意見をすると気分を害されそうで言えない
アサーショントレーニングは就労移行支援事業所で受けられることがあり、面接などでのコミュニケーションスキルは就労移行支援事業所やハローワークなどで学べる場合があります。
習得を目指す場合は、アサーショントレーニングに対応している支援機関の利用を検討しましょう。
コツ③周囲に助けを求める
周囲の人・機関に、きちんと助けを求めることも大切です。
一人で悩まず相談することで、思わぬ解決のヒントが見つかることもあります。サポートを得られる場所としては、以下のような場所があります。
- 自治体の窓口:社会福祉制度による負担軽減を図る
- 病院:治療薬(抗うつ剤)の調整・処方、カウンセリングによる認知のゆがみへ対応する
- 就労移行支援事業所:コミュニケーションスキルや仕事に役立つスキルの習得支援、再就労に向けた支援を実施する
このうち就労移行支援事業所では、仕事に役立つスキルや、コミュニケーションに関するスキル獲得のサポートをしています。
「スキルを獲得して今までとは違う仕事に就き、無理なく働きたい」「対人関係をもっとストレスなく円滑にできるようになりたい」などの際に適したサポートを受けられる可能性があるでしょう。
就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)では、以下のプログラムを提供しています。
うつ病や、うつ病をきっかけにした転職などでお悩みならぜひチェックしてください。
- 自分を知る・整える:自己理解、セルフマネジメント、コミュニケーション など
- 仕事の基本を身につける:スケジュール管理、PC基礎操作、業界理解 など
- 専門スキルを磨く:資料作成、会計、英会話、マーケティング など
- 就職の準備をする:適職診断、履歴書作成、面接練習 など
うつ病後に転職を成功させた体験談
就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)には、うつ病になったのちに再就職を叶えた卒業生が多くいます。
一般雇用での再就職を目指す人、オンラインでスキルを身につけて再就職を目指したい人、型にはまらずに学びたい人など、さまざまな人が利用しています。
「うつ病からどう回復していけばよいのだろう」「うつ病を抱えながら、異業種への転職をどうやればいいのだろう」とお悩みの人は、以下のページから体験談を確認できるため、ぜひチェックしてください。
まとめ:うつ病は焦らずゆっくり回復を目指そう
うつ病は人生の終わりに直結するものではありません。
焦らずに治療に取り組めば、回復が見込めます。また、うつ病をきっかけにがんばり方を見直すことで、人生をよりよくできる可能性もあるでしょう。
うつ病になったときには、周囲のサポートを得ながら継続的な治療を受けることが大切です。
必要なときにはきちんと助けを求めて、ゆっくりと回復を目指しましょう。
うつ病になり離職し、新しいスキルを身につけて転職したい人には、就労移行支援事業所がしっかりとサポートします。お困りの際は、ぜひご相談ください。
うつ病から回復するために大切なポイントを教えてください。
うつ病に向き合うコツとして、どんなものがありますか?
監修キズキ代表 安田祐輔
発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。
【著書ピックアップ】
『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』
Amazon
翔泳社公式
【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2025年6月現在17校+オンライン校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2025年9月現在9校)
【その他著書など(一部)】
『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』
日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧
【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)
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