ひきこもりの就活準備のため自己理解をしよう(好きなこと編)〜ひきこもりから社会復帰への道(9)〜 | キズキビジネスカレッジ  

ひきこもりの就活準備のため自己理解をしよう(好きなこと編)〜ひきこもりから社会復帰への道(9)〜

こんにちは。就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)利用者でひきこもりを経験した橋本大樹(仮名)です。

私は6年のひきこもり期間を経て、社会復帰のために少しずつ行動してきた者です。

私の経験や、長年ひきこもり支援を行ってきた「株式会社キズキ」の知見にもとづくと、ひきこもりの方には以下のお悩みがあるかと思います。

  • このままでいいとは思っていないけど、何から始めたらいいのかわからない...
  • 誰も味方がいない気がして、不安で動けない...
  • 働いたり、施設に通ってみても、続かないのではないか...
  • 無職の期間があるか、働いたことがなく、就職に希望を持てない...

これらの問題を解消してひきこもりが社会復帰する方法を、段階ごとにご紹介していきます。

今回はひきこもりから就活の準備をする方法について解説します。

ひきこもりの方の社会復帰を目指すきっかけに、少しでもなれば幸いです。

※この記事は、シリーズ「ひきこもりから社会復帰への道」の第9弾です。
前回のコラムは下記よりご覧ください。

ひきこもりの就活準備のため自己理解をしよう(得意なこと編)〜ひきこもりから社会復帰への道(8)〜

シリーズ全体のまとめは下記よりご覧ください。

ひきこもりから社会復帰への道 4つのステップから細かく解説

私たちキズキビジネスカレッジ(KBC)は、就活中のひきこもり状態にある人のための就労移行支援事業所です。

  • 病気や障害があっても、KBCでは初任給は38万円も
  • 通常52%の就職率が、KBCでは約83%
  • 通常約1年半かかる就職内定が、KBCでは平均4ヶ月

神田・新宿・横浜・大阪に校舎があり、障害者手帳がなくても自治体の審査を経て利用することができます。遠方の方は、日常的にはオンラインで受講しながら(※お住まいの自治体が認めた場合)、「月に1回、対面での面談」を行います。詳しくは下記のボタンからお気軽にお問い合わせください。

好きなこと(興味や関心)の理解

好きなこと(興味や関心)の理解

現代は、「世の中の変化が目まぐるしく、予測が難しい時代」と言われています。

したがって、世の中に影響されて、就職後に職場の環境が変わることもあります。

また、自分自身の興味や関心も変わっていく可能性もあるでしょう。

その変化に適応するためにも、ご自身の「好きなこと(興味や関心)」を、たくさん見つけていく必要があります。

好きなこと(興味や関心)をたくさん見つけておけば、世の中が変わったとしても、その中に楽しみを見いだせるかもしれません。変化を楽しめれば、ストレスも減ります。

その上、広い視野で世の中の変化に適応しやすくなるでしょう。

また、自分自身の興味が変わったときでも、自分の好きなこと(興味や関心)を多く知っておけば、「次は何をしたらいいのかな?」と悩むことも少なくなるでしょう。

キズキのオススメ!ひきこもりからの自立!ゆるやかな就労を目指せる 侍学園

好きなこと(興味や関心)を理解することの、就活・仕事での4つのメリット

好きなこと(興味や関心)を理解することの、就活・仕事での4つのメリット

好きなこと(興味や関心)を理解すると、就活や仕事の場面で、次のようなメリットがあります。

メリット①業種を選定しやすくなる

好きなこと(興味や関心)を理解しようとする際、ひとつの興味に焦点を当てるよりも、「分野」として考えることをおすすめします。

「分野」とは、仕事でいえば「業種」に当たります。

好きなこと(興味や関心)を見つけることで、「自分が就職したい業界」についても、考えやすくなります。

興味のある業界を具体的にするために、好きなこと(興味や関心)を理解していきましょう。

メリット②志望動機に説得力が増す

自分の好きなこと(興味や関心)を理解すると、志望動機も考えやすくなります。

「好きなこと(興味や関心)が、自分とどう関係しているか」が、わかるからです。

その関係性を志望動機に応用すれば、企業が属している業界と自分を関連づけることによって、論理的に伝えることができます。

そうすれば、企業側が「そこまで深くこの人と関わってる業界なら、自分ごととして信念を持ちながら仕事を頑張ってくれそうだ」と、感じやすくなるかもしれません。

メリット③継続的に働きやすくなる

好きなこと(興味や関心)と関連した業界で働けば、継続的に働きやすくなります。

なぜなら、好きなこと(興味や関心)は、「意味もなく興味が湧くこと」だからです。

「意味もなく興味が湧くこと」なら、自然に「なぜ?どうして?」と、知的好奇心が湧きます。

自然に知的好奇心が湧けば、無意識に意欲が湧きます。

そして、この意欲をもとに作業に取り組めば、成果を出すための思考も持続して、結果を出しやすくなります。

そして、結果を出すことで自信が生まれ、さらに意欲的に働くことができます。

また、好きなこと(興味や関心)を仕事にしなかったとしても、趣味としてやってみることで、休日のリフレッシュ方法も増やすこともできます。

趣味が高じて、将来の仕事になることも、あるかもしれません。

メリット④就職先や仕事が合わなかったときの助けになる

どんなに前もって自己理解をしても、「実際に働いたら、あまり好きじゃなかった」と感じることもあります。

そんなときは、好きなこと(興味や関心)で行ったことを振り返ってみましょう。

すると、次の転職先を決めるヒントが、すぐに得られます。

ヒントから面白そうな業界を見つけたら、次は「大事なこと(価値観)」と「得意なこと(長所や強み)」を指針にして転職活動をしましょう。

大事なこと(価値観)を理解する方法と得意なこと(長所や強み)を理解する方法は、それぞれ下記の記事を参考にしてみてください。

得意なことと大事なこと(価値観)に関した条件だけ固定して、好きなこと(興味や関心)だけ変えれば求人を探しやすくなります。

たとえば、事務職や営業職などの「得意なこと」に、「大事なこと(価値観)」で働く上での絶対条件も加味しながら、好きなこと(興味や関心)で新たな業種を探してみましょう。

好きなこと(興味や関心)を見つける2つの手順

好きなこと(興味や関心)を見つける2つの手順

好きなこと(興味や関心)を知るための手順の例を紹介します。下記2点をやってみて、好きなこと(興味や関心)を深堀りしてみましょう(例であり、他にも方法はあります)。

手順①これまでの人生を振り返って、好きなこと(興味や関心)を見つける

これまでの人生を踏まえて、好きなこと(興味や関心)を見つけてみましょう。

好きなこと(興味や関心)を見つける方法
  • お金を払ってでも勉強したいことを考えてみる(経済事情や時間などの現実的なことは、いったん考慮しない)
  • 大型書店の全てのコーナーをまわって、ピンと来た本をメモする
  • 「これに出会えてよかった!救われた!」と思える分野・ジャンル・ものを考えてみる
  • 今までの人生や普段の生活を振り返り、お世話になっている仕事を考えてみる

手順②思い浮かべたエピソードを掘り下げて、ジャンルや分野を抽出する

上記の方法を試した後に、ジャンルや分野としてまとめてみましょう。

<まとめの例>

思いうかべたこと
  • 高校時代に合唱をやっていたので、ボイトレに通って、声楽を学び直したい。
  • 書店内を見てまわったら、滑舌や発音の本も気になった。
  • 社会復帰をするときに、生活相談員さんに救われた。
興味のあるジャンルや分野
  • 音楽
  • 発声
  • 福祉
  • 社会的に困りごとを抱えている人を助けること

あなたが前を向いて行動を起こすきっかけに

ひとりで生活管理をすることが難しい場合

ここまで、自己理解の方法、特に好きなこと(興味や関心)を理解する方法について解説してきました。お読みいただき、ありがとうございました。

この記事が、あなたが前を向いて行動を起こすきっかけになることを願っています。

「病気や障害が関連してひきこもりになった方」や「ひきこもり生活中に病気になった方」「ひきこもりからの就職を希望する方」は、キズキビジネスカレッジにご相談ください。

「ひきこもりからの学び直し(高校受験、大学受験など)を希望する方」は、キズキ共育塾にご相談ください。

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