就労移行支援事業所はレベルが低い? 理由と後悔しないためのポイントを解説

こんにちは、就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)です。
就労移行支援を利用したいと考えてはいるものの、「就労移行支援事業所はレベルが低いから行かないほうがいい」と耳にして、判断に迷っている人もいるのではないでしょうか。
あるいは、通所先のレベルが低いと感じて悩んでいる人もいるかもしれません。
就労移行支援のレベルが低いと感じるのには、主に3つの理由があります。
原因についてきちんと知っておけば、新規で通所したい人も転所したい人も後悔せずに済む事業所を選べるでしょう。
このコラムでは、就労移行支援事業所の概要や就職率、レベルが低いといわれる理由、通所に向いてる人・向いてない人について解説します。
「レベルが低い」と後悔しないためのポイントや対策も紹介しますので、就労移行支援の利用でお悩みの人は、ぜひご覧ください。
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目次
そもそも就労移行支援事業所とは?
就労移行支援事業所とは、一般企業などへの就職を目指す病気や障害のある人に向けて、就職のサポートをする支援機関のことです。
体調管理の方法、職場でのコミュニケーションの基礎スキル、就職に必要な専門スキルなどを学ぶことができ、実際の就職活動でのアドバイス、就職後の職場定着支援も含む、総合的な就労支援を受けることが可能です。
就労移行支援は、障害者総合支援法に基づいて行われる福祉サービスです。
実際のサービスは、国の基準を満たしたさまざまな民間の就労移行支援事業所が行います。(参考:e-Gov法令検索「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」)
就労移行支援事業所は各地にあります。私たち、キズキビジネスカレッジ(KBC)もその一つです。
それぞれ特徴が異なるため、気になるところがあれば問い合わせてみてください。
就労移行支援事業所の就職率
厚生労働省の調査によると、就労移行支援を受けて一般就労に移行した人の割合(就職率)は、約58.8%です。
およそ2人に1人以上が、一般就労での就職を成功させています。
また、以下のデータは2023年度におけるサービス利用終了者に占める一般就労への移行者割合ですが、ほかの就労系障害福祉サービスと比較しても高い水準にあるといえるでしょう。(参考:厚生労働省「障害福祉サービスからの就職者」)
- 就労移行支援:約58.8%
- 就労継続支援A型:約26.9%
- 就労継続支援B型:約11.2%
一方、ハローワークを利用して就職をした、障害のある就職希望者の割合は約44.4%となっています。(参考:厚生労働省「令和5年度ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況などの取りまとめを公表します」)
以上のデータから、就労移行支援事業所の就職率は比較的高く、障害のある人の就職において重要な役割を果たしていることがわかります。
就労移行支援事業所はレベルが低い・やめとけといわれる理由
この章では、就労移行支援事業所はレベルが低い・やめとけといわれる理由について解説します。
理由①内容が物足りなく感じたから
就労移行支援事業所で取り組む内容が物足りないために、レベルが低いと感じるケースがあります。
理由としては、就労移行支援事業所の通所者層が幅広いことが関係しています。
通所者は障害のある人のほか、ひきこもり状態にあった人や特別支援学校を卒業したばかりで就労経験のない人、一般雇用で働いていた人などさまざまです。
全体を対象とするカリキュラムは全員が理解できる内容にする必要があるため、就労経験のある人にとっては「内容が物足りない」「レベルが低い」と感じる場合もあるでしょう。
あらかじめできる対策としては、以下の2つが挙げられます。
- 個別支援のカリキュラムがある就労移行支援事業所を選ぶ
- ヒアリングや面談で意向を伝え、カリキュラムのレベル・内容を調整できるかを確認しておく
求めるレベルのスキルを学べるか、就労移行支援事業所と認識のすり合わせをしておくことが大切です。
理由②就職できなかったから
通所しても就職できなかった場合に、「この事業所はレベルが低い」と感じる場合があります。
後悔しないためにも、就労移行支援事業所は職業あっせんの場ではないことを理解しておきましょう。
通所して支援員からのサポートを受けつつ、通所者側も主体的に就職活動に取り組む姿勢が必要です。
しかし、積極的に取り組んでも時間が足りず、就職に結びつかない場合もあります。
事業所への通所期間は最大で2年間ですが、支援員は通所者の障害の特性を理解したうえで適切な支援を実施する必要があるため、就職活動を始めるまでに時間がかかります。
就職を成功させるには、支援員と二人三脚で協力して取り組む姿勢が大切なポイントといえるでしょう。
理由③就労移行支援事業所が合わなかったから
就労移行支援事業所の人や環境と合わなかった場合には、適切な支援につながらず、レベルが低いと感じる可能性があります。
例えば、以下のようなケースが考えられるでしょう。
- 相談に乗ってほしいのに、相談員が親身になってくれない
- 学びたいカリキュラムが少ない、内容が薄い
- 相談員の対応が雑で、信頼していいのか迷う
担当の支援員と合わないと感じた場合は、就労移行支援事業所にいるほかのスタッフへ相談しましょう。
担当の変更ができないと言われたときや、カリキュラムが合っていないと感じる場合は、通所先の変更も検討したほうがよいかもしれません。
就労移行支援事業所への通所に向いてる人・向いてない人
この章では、就労移行支援事業所への通所に向いてる人・向いてない人について解説します。
就労移行支援事業所への通所に向いてる人
就労移行支援事業所への通所が向いてる人として、以下が挙げられます。
- 体力作りや生活リズム作りから始めて、休まず通所できる段階を目指したい人
- 就労移行支援事業所へ通所する間(2年間分)の生活費がある、もしくは頼れる人がいる人
- 1人での就職活動が難しいと感じる人
- 特性の把握やスキルの獲得に不安がある人
- 少しずつスキルアップをしていきたい人
就労移行支援事業所では、まず週5日の通所を目指します。
ひきこもり状態にあった人など、まずは家から出ること、その状態を維持することを目指したい場合に適しているでしょう。
就労移行支援事業所への通所に向いてない人
就労移行支援事業所への通所が向いてない人として、以下のケースが挙げられます。
- 早く就職したい人
- 金銭的な余裕がない人
- 希望職種で役立つスキルを獲得済みの人
- 定期的な通所が難しいと感じる人
就労移行支援事業所では、基礎的なスキルの獲得や就職活動の準備などをゆっくりと進めていきます。
すぐに就職したい人やすでにスキルを獲得している人は、転職エージェントやハローワークを利用するほうが適しているでしょう。
金銭的な余裕がない人も、生活費の捻出に悩む可能性が高いため、転職エージェント・ハローワークの利用を検討するのがよいかもしれません。
原則として、通所期間中はアルバイトなどの就労ができないためです。
ただし、いくつかの条件をクリアした場合、週10時間未満で働ける可能性もあるため、その点も考慮するとよいでしょう。(参考:厚生労働省「令和6年度障害福祉サービス等報酬改定等に関するQ&A VOL.1(令和6年3月 29 日)」)
とはいえ、就労移行支援事業所では「収入がないので生活が苦しく、就労を急ぐ人が多くなった」という声が確認されています。
利用期間中の生活費について、よく確認してから通所を決めることが大切です。(参考:厚生労働省「一般就労への移行に向けたニーズ等の変化に対応した取組に関する調査研究調査報告書」)
体力的に定期的な通所が難しいと感じる人の場合は、まずは療養を優先させるか、就労継続支援の利用を検討してみましょう。
就労移行支援事業所で「レベルが低い」と後悔しないためのチェックポイント
この章では、就労移行支援事業所で「レベルが低い」と後悔しないためのチェックポイントについて解説します。
ポイント①通所者の傾向を確認する
就労移行支援事業所を選ぶ際、通所者の傾向と様子を確認しておきましょう。
就労移行支援事業所と一口にいっても以下のような傾向があり、さまざまな特色が見られるためです。
- 障害種別:知的障害のある人が多い、精神障害のある人が多い、発達障害のある人が多い など
- 障害の程度別:障害程度の軽い人が多い、重い人が多い、偏りがない など
- 年代別:10代が多い、20代が多い、年代の偏りがない など
- 職業経験別:職業経験のある人が多い、職種経験のない人が多い など
- ニーズ別:作業系のカリキュラムを希望する人が多い、IT系のカリキュラムを希望する人が多い、クローズの就職を希望する人が多い など
- 姿勢別:就職に積極的な人が多い、就職に消極的な人が多い など
こうした傾向が合わないとギャップが大きくなり、「レベルが低い」と感じやすくなります。通所を決める前に、見学や仮入所を通じて確認しておきましょう。
キズキビジネスカレッジ(KBC)を卒業した人の就職状況は、障害者雇用が約56%、一般雇用が約44%です。
卒業生は、大手・外資・非営利団体など、さまざまな企業に就職しています。
また、約38%の人が1,000人以上の規模の企業へ就職を果たしました。就職を積極的に希望する人に適した就労移行支援事業所です。
ポイント②支援を受ける目的をはっきりさせる
就労支援を受ける目的をはっきりさせておくと、適切な支援を受けられる就労移行支援事業所を見つけやすくなります。
たとえば、以下のような方向性を固めておきましょう。
- 自己理解を深める、認知のゆがみを直すなど、障害に向き合った就職活動のサポートを得たい
- 一般就労を目指したい、在宅・フリーランスでの仕事を目指したい
- 体調を整えて、無理のないように働きたい
- 就労移行支援にくわえて自主学習にも取り組んで、高度なスキルを獲得したい
- スキル獲得ではなく、実習先の紹介などをしてもらいたい
目的に合わせて、カリキュラム内容や個別支援計画の柔軟さなどを確認しておくとよいでしょう。
就労移行支援事業所のなかには、オーダーメイド支援や個別プログラムに重きを置いているところもあります。
専門性を高めたカリキュラムがあったり、レベルに合わせたカリキュラムを提供できたりする場合もあるため、高いスキル獲得を目指す場合は適した事業所を選ぶことが大切です。
キズキビジネスカレッジ(KBC)では、以下の支援を実施しています。
- 自分を知るための支援:自己理解、セルフコンディショニング(睡眠・体調などの整えかた)、コミュニケーション方法の習得 など
- 仕事の基本を身につける:セルフマネジメント、スケジュール管理、パソコンの基本操作 など
- 専門スキルの獲得:資料作成、会計、英文翻訳、プログラミング、マーケティング、フリーランス養成講座 など
- 就職準備:適職診断、履歴書作成、面接練習、面接同行、定着支援 など
さまざまな人に対応できる体制を整えているため、ぜひご相談ください。
ポイント③支援内容を確認する
就労移行支援事業所の支援内容を確認しておくことも大切です。
就労のためのスキル獲得のほか、以下のようなサポートを提供している事業所もあります。
- 感情について学び、思考のクセを見つめなおし、自己理解を深める
- 心のセルフケア方法を学んで、就労の安定を目指す
- 業界や職種に対する理解を深め、仕事の選びかたを学ぶ
- ビジネスにおけるコミュニケーション方法を学び、社会人としての基礎を固める
- 適職診断の結果をもとに、支援員と一緒にキャリアプランを検討する
キズキビジネスカレッジ(KBC)では、自己理解を深めて仕事の基礎とスキルを身につける段階から、就職準備・就職活動・職場定着まで一貫したサポートを実施しています。
専門スキルの習得をサポートし、1人ひとりのペースに合わせて将来性を最大限に広げることが可能です。
ポイント④支援員の専門性について確認する
就労移行支援事業所のスタッフには無資格の人が多いものの、なかには福祉専門職(国家資格所持者)を配置している事業所もあります。
主な専門職としては、以下の職種が挙げられます。
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
- ジョブコーチ
- 臨床心理士
- 公認心理士
- キャリアカウンセラー
- 看護師
- 作業療法士 など
厚生労働省の調査によって、専門職を配置している事業所のほうが利用者の満足度が高い傾向にあることもわかっています。(参考:厚生労働省「一般就労への移行に向けたニーズ等の変化に対応した取組に関する調査研究調査報告書」)
専門職人材がいれば、障害が仕事へおよぼす影響や配慮事項、通院・服薬の有無など、面接でわかりやすく伝えられるようにサポートできるためです。
支援者のスキルの差が大きい実情もあるため、以上のような専門職人材がいるかを確認しておきましょう。
キズキビジネスカレッジ(KBC)では、心理カウンセラーや介護福祉士、公認心理士、精神保健福祉士などが在籍しています。信頼できる就労移行支援を受けたい人に適した事業所です。
ポイント⑤就職・定着支援実績を確認する
自身と合う就労移行支援か、就職支援実績と定着支援実績でも確認できます。
就労移行支援事業所の公式サイトを確認するとともに、見学時やヒアリング時などを利用して、以下の点で比較しましょう。
- 自身の希望する職種・雇用形態で退所した人が多いか(就職先の偏りや非正規雇用・就労継続支援が多くないか)
- 就職先として多い業界・企業がどこか
- 定期的に就職者が出ているか
キズキビジネスカレッジ(KBC)においては、1事業所あたりの年間就職者数は19.5人、就職6カ月後の定着率は約95.0%です。
他社と比較しても高い水準となっており、安定した就労ができている傾向にあります。
1人ひとりに合った就労サポートが可能なため、就職先の規模や職種など、さまざまな就職の実現をしっかりとサポートします。
就労移行支援事業所に「レベルが低い」と感じたら
就労移行支援事業所への通所中に「レベルが低い」と感じたら、以下の4つを検討してみましょう。
- 就労移行支援事業所の支援員へ話す、相談する
- 別の就労移行支援事業所への移行を検討する
- 転職エージェントやハローワークなど、別の支援への移行を検討する
- 自治体の窓口へ相談する
まずは担当の支援員に相談し、希望に応じた対応ができるかを確認することが重要です。
現在の通所先では十分な対応ができないと感じたら、別の事業所や異なる支援の利用を検討してみましょう。
また自分だけでは解決が難しい場合は、自治体の相談窓口へ行って相談するのも有効です。
ただし、自治体によっては就労移行支援事業所の変更が認められない場合もあります。
支援員や窓口を頼りながら、よく確認して手続きを進めましょう。
まとめ:自身に合った就労移行支援事業所を選ぼう
就労移行支援のレベルが低いと感じる主な理由は、「内容が物足りなかった」「就職できなかった」「事業所が合わなかった」の3つです。
通所先を選ぶときには、特徴や支援内容をよく比較し、自身との相性を確認しておくことが大切です。
通所中に合わないと感じるようになったら、支援員や窓口を通じて通所先を変更できる場合もあります。
周囲の人と相談しながら、自身に合う支援ができる事業所を探しましょう。
就労移行支援事業所はなぜレベルが低い・やめとけといわれるのですか?
就労移行支援事業所を利用して後悔しないためのポイントはありますか?
以下が考えられます。
- 通所者の傾向を確認する
- 支援を受ける目的をはっきりさせる
- 支援内容を確認する
- 支援員の専門性について確認する
- 就職・定着支援実績を確認する
詳細については、こちらで解説しています。
監修キズキ代表 安田祐輔
発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。
【著書ピックアップ】
『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』
Amazon
翔泳社公式
【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2025年6月現在17校+オンライン校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2025年9月現在9校)
【その他著書など(一部)】
『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』
日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧
【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)
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