就労移行支援 キズキビジネスカレッジ(KBC) 大人の男性ADHDの特徴と仕事の失敗対策 強みを活かす適職への再起法

こんにちは。就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)です。
大人の男性であるあなたは、「企画やアイデア、行動力はあるのに、なぜかスケジュール管理や事務処理などができない」などとお悩みではありませんか?
同じような状況で、上司から「やる気がない」「だらしない」と激しく叱責され、自信を失っている人は少なくありません。
あなたが苦しんでいる理由は、根性や努力の不足などの怠慢ではなく、ADHD(注意欠如・多動性障害)の脳の特性の偏りである可能性があります。
このコラムでは、男性特有のADHDの現れ方や職場で起こるリアルな失敗事例を客観的に整理し、キャリアを根本から立て直すための本質的な解決策について解説します。
ADHDの凸凹は、環境とスキルの掛け合わせ次第で強みに変わります。ビジネスパーソンとしてキャリアを築くためのロードマップを一緒に見ていきましょう。
目次
大人のADHDとは?3つの基本特性
ADHDは、脳の発達や機能の偏りによって生じる先天的な特性です。
特性は子どもの頃から存在しますが、大人になって仕事の責任や業務の複雑さが増すことで初めて表面化し、生きづらさを感じるケースが多々あります。
この章では、ADHDの特性について解説します。
特性①不注意:ミス、物忘れ、スケジュール管理の苦手さ
不注意の特性があると、仕事においてケアレスミスや忘れ物が出やすくなります。
意識して注意を払っていても、脳の一時的な情報を保持するための機能、ワーキングメモリの働きによって重要な情報をうっかり見落とすためです。
例えば、請求書の発行漏れやクライアントへのメール返信忘れ、重要な会議のダブルブッキングなどが挙げられます。
注意力が散漫になりやすいため、ルーティンワークや書類の精査といった細かな事務作業において、人一倍のエネルギーを消耗します。
特性②多動性:じっとしていられない、貧乏ゆすり、過度なおしゃべり
大人の多動性は、子どものように急に走り出すといった目に見える行動としては現れにくい傾向があります。
その代わりに、体の一部を動かし続けたり、頭の中が常に多忙で落ち着かなかったりする内面的なそわそわ感として現れたりします。
具体的な例としては、デスクワーク中に無意識に貧乏ゆすりをすることや、会議中に座り続けるのが苦痛に感じられるといった行動です。
また、沈黙に耐えられず、つい過度に話し続けるケースも、多動性の現れの1つと言えます。
特性③衝動性:思いつきでの行動、発言の割り込み、感情コントロールの難しさ
衝動性の特性は、行動や発言をコントロールするブレーキが利きにくい状態を指します。
後先を考える前に、脳がひらめいたアイデアや欲求に対して、ダイレクトに行動を起こすことが原因です。
職場のシーンでは、他人が話している最中に自分の意見を思いつき、つい割り込んで発言するトラブルがみられます。
また、カッとなって感情的な物言いをしたり、衝動的に転職を繰り返したりする行動もこの特性に起因します。
なぜトラブルが表面化しやすい?ADHDのある大人の男性に見られる特徴と傾向
ADHDの特性は1人ひとり異なりますが、社会的役割や環境の違いによって、大人の男性ならではの目立ち方や追い詰められ方があります。
この章では、ADHDのある大人の男性に見られる特徴と傾向について解説します。
特徴①男性は多動・衝動性が行動やトラブルとして表面化しやすい
男性と女性では、ADHDの特性に以下のような差があるとされています。
- 男性:多動性・衝動性の特性があることが多い
- 女性:不注意の特性があることが多い
この違いによって、男性は特性に関連した行動がダイレクトに目立ちやすいと言えるかも知れません。
例えば、会議の場で相手の話を最後まで聞かずに自分の意見をガツガツと言ったり、思いつきの行動でチームの予定を狂わせて周囲と衝突したりするケースがあります。
このように、他者との衝突やトラブルが目に見える形で起きやすいため、職場での人間関係を悪化させる要因になります。
特徴②成果・地位・管理責任を求められる大人の男性特有の社会的背景
特に30代以降のビジネスパーソンは、職場においてプレイヤーとしての優秀さだけでなく、マネジメント能力や管理責任を強く求められます。
そうした社会人としてのステータスの変化が、ADHDのある男性を追い詰める要因の1つです。
20代の頃は、圧倒的な行動力とアイデアで成果を出せていた人でも、チームリーダーになれば、複数メンバーの進捗管理や予算管理を担当することになります。
結果として、マルチタスクやマネジメントという最も苦手な領域で致命的なミスを連発し、キャリアの壁にぶつかるというケースがあるのです。
ただし、もちろんこうしたマネジメント層への移行に伴う変化は、性別を問わず多くのビジネスパーソンに共通する課題です。
その上で、大人の男性においてこの問題が特に深刻化しやすい背景には、男性は仕事で成果を出し、出世して家庭を支えるべきだという、社会的な役割へのプレッシャー、ジェンダーロールが根強く残っている点が挙げられます。
女性の場合は、うっかり者として周囲に過小評価されつつも決定的な衝突を避けられるケースがある一方、男性の場合は一家の稼ぎ手、強くて完璧なリーダーであることを周囲からも自分自身からも求められがちです。
そのため、ミスの連続が男としてのプライドの崩壊や人生の失敗のように感じられ、誰にも相談できずに限界まで孤立することがあるのです。
職場で起こるADHDのある大人の男性の具体的な失敗・困りごと事例
大人の男性ADHDが職場で直面する困りごとは、本人のサボりや能力不足ではなく、脳の機能的な凹凸、得意・不得意の激しさによって発生します。
この章では、職場で起こるADHDのある大人の男性の具体的な失敗・困りごと事例を紹介します。
困りごと①優先順位がつけられないことによるマルチタスクの崩壊
複数の業務を同時に並行して進めるマルチタスクは、ADHDのある人が最も苦手とする作業の1つです。
例えば、目の前の作業に過集中している最中に別の電話対応が入ると、それまでやっていた仕事を完全に忘れることがあります。
結果として、優先順位がつけられないまま夜遅くまで残業を重ね、手つかずのタスクが山積する悪循環に陥ります。
困りごと②致命的な納期遅れ・重要タスクの忘却
時間の見通しを立てることや、未来の予定を逆算して行動することが苦手なケースがあります。
具体的には、クライアントへの提出期限を失念し、全社的なチャットツール上で激しく叱責されるような状況に繋がります。
重要な納期を忘れることを繰り返すと、自分の職場や顧客からの信用を一気に失う原因になります。
困りごと③会議での発言の割り込みや、衝動的な転職の繰り返し
衝動性の高さは、ビジネスにおけるコミュニケーションや長期的なキャリア形成においてマイナスに働くことがあります。
頭に浮かんだ言葉や感情を精査せずに、その場でアウトプットするためです。
重要な会議で他人の発言を遮って衝動的に発言して、チームの和を乱す行動がその一例です。
また、職場でのストレスや叱責をきっかけに、衝動的な転職を繰り返すことで、職歴が細切れになりキャリアが不安定化するリスクもあります。
ADHDによる困りごとを根性論で放置するリスクと二次障害
「もっと気合を入れればできるはず」「次から気をつけよう」と根性論で対策を済ませるのには限界があります。
また、特性を放置して無理を重ねると、事態はさらに深刻化することがあります
この章では、ADHDによる困りごとを根性論で放置するリスクと二次障害について解説します。
リスク①叱責のループによる自尊心・プライドの崩壊
適切な対策を講じないままミスを繰り返すと、上司や周囲から「だらしない」「社会人失格」といった厳しい評価を浴び続けることになります。
これまで成果を出してプライドを積み上げてきた人は、自己評価が根底から覆るかもしれません。
一方で、幼少期から特性に関連した失敗を繰り返していた人は、「社会人としても、やっぱり自分はダメだ」と、さらに自己評価を低くするかもしれません。
いずれにしても、自分を責め続けることで自尊心が崩壊し、新しい挑戦に対する意欲や、社会への信頼感を失う事態につながりかねません。
リスク②うつ病・不安障害・不眠症などの二次障害への発展
特性に合わない環境で過度なストレスに晒され続けると、メンタル疾患などの二次障害を引き起こすリスクが劇的に高まります。
厚生労働省の知見でも、発達障害に付随するうつ状態や不安障害への適切なアプローチの重要性が指摘されています。
毎日のように職場で詰められる恐怖から、夜眠れなくなる、朝起き上がれなくなるといった症状が現れます。
うつ病や不安障害などの二次障害を発症すると、まずはその治療が最優先となり、キャリアの断絶にもつながります。
仕事のミスを繰り返すADHDのある大人の男性がキャリアを再起するための3ステップ
自信を取り戻し、ビジネスパーソンとして輝くためには、根性論を捨ててロジカルなアプローチに切り替える必要があります。
この章では、仕事のミスを繰り返すADHDのある大人の男性がキャリアを再起するための3ステップについて解説します。
重要なことは、あなた1人でなんとかしようと思わないことです。発達障害がある、発達障害かもしれない人をサポートする団体は、たくさんあります。私たちキズキビジネスカレッジ(KBC)もその1つです。
発達障害と仕事の両方に詳しい専門家に相談することで、実際のあなたのための、具体的な対策などが見つかりやすくなります。
ステップ①医療機関での診断と客観的な自己理解
まずは心療内科や精神科などの専門医療機関を受診し、発達障害の検査や診断を受けることがスタートラインとなります。
自分の生きづらさに医学的な名前がつくことで、「自分の努力不足ではなかった」という安心につながります。
ただし、診断を受けることがゴールではありません。
医師や専門家のアドバイスを通じて、自分の脳のどの部分に凹凸や強み・弱みがあるのかを客観的な自己理解として整理し、受け入れるための第1ステップと考えましょう。
また、「自分にADHDがあると確定することが怖い」という思いから、診断をためらう人もいます。そのお気持ちは、否定する必要はありません。
その場合は、診断を受けた方がよいかどうかも含めて、医師や発達障害のサポート団体に相談することをオススメします。
ステップ②弱みをカバーするタスク管理術の徹底的な仕組み化
自己理解が進んだら、自分の記憶力や注意力を過信せず、外部のツールを使って弱みを補う仕組みを作ります。
人間の意志の力ではなく、テクノロジーや仕組みで解決を図るアプローチです。
例えば、すべてのタスクをクラウドツールに一元化し、スマートフォンのリマインダー機能と連動させて強制的に通知が来るように設定します。
タスク管理術の仕組み化を徹底することで、事務的なイージーミスを未然に防げるようになります。
ステップ③やり方の仕組み化と尖った強みを活かせる環境選び
最も重要なのは、自分が苦手な業務をこれまでのやり方のまま根性でこなそうとせず、自分の強みが最大化される戦い方にアップデートすることです。
やり方や環境を少し変えるだけで、パフォーマンスが劇的に向上するケースは珍しくありません。
あなたが管理職やリーダーという立場であっても、すべての管理業務を1人で完璧に抱え込む必要はありません。
以下のような管理職のスタイルも考えられます。
- スケジュール管理や事務処理などの苦手な部分は、デジタルツールや周囲のメンバーに一部を頼ることでカバーする
- 自分はチームの方向性を決める発想力やトラブルへの圧倒的な行動力という尖った強みを発揮してチームに貢献する
また、必ずしも管理職を目指すルートだけが正解ではありません。
マネジメントではなく、特定の専門分野で成果を出し続けるハイクラスなスペシャリストとして輝く道もあります。
ビジネスの現場であなたらしく活躍するためのアプローチは、1つではありません。
大人の男性ADHDの強みを爆発させる適職と必要なスキル
ADHDの特性は、裏を返せばビジネスにおいて強力な武器になることがあります。
例えば、WebマーケティングやITスキル、クリエイティブ系の職種などは、自律的な思考やスピード感が求められるため、ADHDの過集中や発想力と相性がよいケースがあるのです。
ただし、重要なのは職種だけで考えないことです。
同じ職種でも、職場が違えば働き方は異なるでしょう。ADHDの特性の現れ方も、興味・関心の対象も、これまでのキャリアも、目指したい方向性も人それぞれです。
だからこそ、それぞれがうまくマッチする仕事や働き方を見つけるためには、専門的なサポートの利用が有効です。
実際の支援現場でも、適切なスキル習得と環境選びによって適職へ転換できた事例があります。
料理人として働いていた20代のSさんは、現場での激しいマルチタスクに対応できず叱責が続き、退職を余儀なくされました。「自分には強みがない」と深く自信を失っていたSさんですが、キズキビジネスカレッジ(KBC)で以下の取り組みを行いました。
- PCスキルの習得:タイピングの基礎からWord・Excel・資料作成まで着実に習得
- 自信の回復とチームワーク:利用者同士で課題を教え合い、「自分にもできる」という確信を獲得
- 働く選択肢の拡大:インターン等を通じて「配慮を得てやりがいを持って働ける」障害者雇用のメリットを実感
苦手意識を克服したSさんは、現在、障害者枠で企業の人事事務職として活躍されています。
職場の配慮を受けつつやりがいを持って働く中で、さらに資格取得に挑戦するなど次のステップへ歩みを進めています。発達障害の困りごとは、根性論ではなく「適切な環境選びとスキルの習得」で十分にカバー可能です。
腫れ物扱いの支援は不要。対等なビジネスパーソンとしてキャリアを再構築できる場所
就労移行支援などの福祉サービスと聞くと、「簡単な作業をさせられるのではないか」「過剰に気を使われるのではないか」と抵抗を覚える大人の男性は多いはずです。
しかし近年では、私たちキズキビジネスカレッジ(KBC)をはじめ、従来の福祉のイメージを覆し、高度なビジネススキルを学びながら対等なビジネスパーソンとしての再起を支援する場所が増えています。
この章では、キズキビジネスカレッジ(KBC)の特徴を紹介します。
特徴①上から目線ではないサポート
キズキビジネスカレッジ(KBC)では、利用者の特性や状況には最大限の配慮を行いつつ、対等なビジネスパーソンとして扱います。上から目線の指導ではなく、人間同士対等な立場でキャリアを議論するためです。
これまでのキャリアやプライドを尊重した上で、なぜミスが起きたのかをロジカルに分析し、どう解決するかをプロの視点で伴走します。
このアプローチによって、傷ついた自尊心を取り戻しながら、前向きに再起へ向けた準備が進められます。
特徴②通所と完全オンラインを組み合わせられる柔軟な利用スタイル
二次障害や職場のストレスによってメンタルが不調になり、朝から毎日通う体力がない人も安心してください。
キズキビジネスカレッジ(KBC)では、通所とオンライン利用のハイブリッドが可能です。
最初は自宅からオンラインで講義を受け、体調が整ってきたら週に数回通所する、といった柔軟な利用スタイルが選べます。
自分のペースを守りながらステップアップできるため、挫折のリスクを最小限に抑えられます。
特徴③職場定着率95%と一般雇用58%・障害者雇用42%の選択肢
キズキビジネスカレッジ(KBC)の最大の強みは、確かな実績と、多様なキャリアの選択肢にあります。
利用者の24%が4か月以内に就職内定を獲得しており、就職6か月後の職場定着率は95%という高い水準を誇っています。
さらに、一般雇用枠での転職(58%)と、適切な配慮を得て安定して働く障害者雇用枠(42%)の双方で豊富な実績があります。
どちらの可能性も排除せず、あなたに最適なキャリアを一緒に設計します。
実際の支援現場においても、利用者のペースや希望するキャリアに徹底的に寄り添うことで、自分に合った仕事への就職・定着を果たした事例があります。
新卒入社した職場でのパワハラにより、不安障害とうつ病を発症して休職を余儀なくされたSさん(20代)。「自分に合った働き方」を再模索する中でキズキビジネスカレッジ(KBC)と出会い、以下のサポートを受けながら再起を果たしました。
- 個人の状況に合わせたアプローチ:体調やペースを最優先にし、リモートでの受講や丁寧な個別面談で生活リズムを回復
- 希望を叶えるスキルアップ:強みである英語力を伸ばす英会話や、実践的なWebデザイン講座を受講
- 一般雇用・第二新卒を見据えた選考対策:「志望理由書は熱意を伝えるラブレター」といった的確なアドバイスと丁寧な書類・面接サポート
- 就業後の手厚い定着支援:就職後も月1回の面談で業務上の相談やアドバイスを受けられる安心のサポート体制
KBCでのサポートを通じて自信を取り戻したSさんは、就活開始からわずか2〜3か月で、希望していた「一般雇用で英語を活かせる事務職(メーカーの物流部門)」での内定を獲得されました。
「休職中や体調を崩しているときは社会から取り残されたように感じがちですが、未来は決して狭くありません」と語る斉藤さん。無理のないペースで専門スキルを磨き、一人ひとりに合ったキャリアを選択できる点こそが、KBCならではの独自性です。
まとめ:ADHDの特性を強みに活躍できる仕事を見つけましょう
これまでのキャリアや、あなたの尖った強みを、ミスの連続だけであきらめるのはあまりにももったいないことです。
キズキビジネスカレッジ(KBC)では、あなたを1人のビジネスパーソンとして対等に伴走します。
まずはあなたの現状の困りごとを、オンラインの個別無料相談(プライバシー厳守)で聞かせてください。もう一度、あなたがイキイキと活躍できる適職を、一緒に見つけましょう。
よくある質問(1)
- なぜ大人男性はADHDの特性が顕著なのですか?
-
女性に比べ、男性のADHDは多動性・衝動性の特性があることが多いためです。詳細については、こちらで解説しています。
よくある質問(2)
- 大人のADHDは放置するリスクは何ですか?
監修キズキ代表 安田祐輔
サイト
運営キズキビジネスカレッジ(KBC)
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