就労移行支援に行きたくないと感じる原因は? 対策や相談先を解説 | キズキビジネスカレッジ  

就労移行支援に行きたくないと感じる原因は? 対策や相談先を解説

こんにちは。就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)です。

就労移行支援事業所への通所を始めたものの、さまざまな悩みにぶつかり、通所を続けたくないと感じている人もいるのではないでしょうか。

なかには、支援の内容が合わず「通所するのは時間の無駄」と煩わしく思っている人もいるかもしれません。

就労移行支援に行きたくないと感じる原因は、主に3つあります。原因を把握したうえで事業所・転所先選びをすれば、適切な支援を受けられる可能性が高まるでしょう。

このコラムでは、就労移行支援に行きたくないと感じる主な原因や休んでも大丈夫ということ、行きたくないときに検討するとよい対応などについて解説します。

事業所を変更するときにチェックするポイントや相談先も紹介しますので、通所を負担に感じている人は、ぜひご覧ください。

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「就労移行支援に行きたくない」と感じる主な原因

この章では「就労移行支援に行きたくない」と感じる主な原因について解説します。

原因①通所が心身の負担になっている

就労移行支援事業所は、週に4~5日ペースの通所を目安とするケースが多い傾向にあります。

しかし以下のような理由によって、通所自体が負担になっている可能性があるでしょう。

  • 体調が落ち着いておらず、通うのが辛い(気持ちの波にあわせて通所することが難しいと感じる)
  • 体調が落ち着いてきてはいたが、通所が始まって以降、不安定になることが増えた
  • 金銭的な不安が強まっており、通所をためらっている
  • 自宅から遠く、通所が大変

通所が心身の負担になり続けると「就労移行支援に通うのが辛くて、行きたくない」「就労移行支援に行くのが大変、どっと疲れる」などの悩みにつながります。

特に公共交通機関を利用して通所している場合は、ラッシュ時の混雑によって、さらに「辛い」「行きたくない」と感じやすいかもしれません。

原因②事業所・支援員と合わない

就労移行支援事業所の支援員やほかの利用者と合わず、居心地の悪さがあるときも「行きたくない」と感じやすくなります。

担当支援員とスムーズなコミュニケーションを取れなければ、煩わしさやストレスを感じてモチベーションが低下することもあるでしょう。

担当支援員の障害に関する知識が不十分で、適切な支援を受けられない場合も「行きたくない」と思うかもしれません。

支援員との相性に問題がなくても、以下のケースで居心地の悪さを感じる場合があります。

  • グループワークで一緒になるほかの利用者との相性が悪い
  • 人が多い場所では緊張するのに、グループワークがメインの支援内容でどっと疲れる
  • 雰囲気が合わず、ストレスに感じている
  • ルールが細かく、窮屈で居心地が悪い

支援員や利用者のなかにはさまざまな人がいるため、相性が合わないケースもあるでしょう。人間関係の悩みはストレスに直結しやすく、「辛い」「行きたくない」と感じる要因となります。

原因③内容のレベルが低い・合わない

就労移行支援事業所で取り組むカリキュラムが合わない場合も、通所したくないと思う要因となりえます。

「支援内容のレベルが低い」「方向性が違う」と感じ、通所の意義が見出せないままでは、モチベーションが低下する場合もあるでしょう。

見学・体験時や通所し始めのころは自身に合った支援内容だと感じても、取り組みが進むなかで「合わなくなってきた」と感じる場合もあります。障害や特性への理解が深まるにつれて、物足りなさや方向性の相違が見えてくるためです。

自身が成長している実感を得られなければ、本当に就職できるのかと気持ちが焦り、「行きたくない」「通所しても無駄」と思うようになるケースもあります。

「就労移行支援はレベルが低いのでは?」という疑問については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

就労移行支援は休んでも大丈夫

体調や気分の波によって「辛い」と感じるときは、就労移行支援を休んでも大丈夫です。

不調がなかなか治らない場合には、支援員と相談して週に1〜2日程度に調整したり、一定期間休んで通所を再開したりする選択肢もあります。

無理をせず長く働けるようになるためには、思い切って休むことも大切です。

長期的に通所を休む場合には、以下のような支援制度を利用すると生活費の負担を軽減できます。

  • 障害者手帳:福祉サービス・医療を受ける際の費用負担を軽減できる、控除を利用できる
  • 障害年金:障害などによって仕事・生活に支障が生じている場合に、年金加入者が支援を受けられる
  • 生活保護:障害などで就労できない場合、困窮の程度に合わせて支援を受けられる
  • 生活困窮者自立支援制度:自立した生活を送れるよう、相談や給付金などのサポートを受けられる

受けられる支援内容や給付金の額は、制度ごとに異なります。いったん休んでみようと思う人は、ひととおり目を通しておきましょう。

就労移行支援に行きたくないときに検討するとよい対応

この章では、就労移行支援に行きたくないときに検討するとよい対応について解説します。

対応①事業所側に現状を共有する

不安や不満を抱えたまま通所を続けると、心身への負担が重なり、事態が悪化するリスクが高まります。

事業所側へ体調・気持ちなどを共有し、通所スケジュールの調整やカリキュラム内容の変更を検討しましょう。

就労移行支援のスタッフ・支援員は、利用者の状況や気持ちを理解してサポートするのが仕事です。遠慮せず、率直な気持ちを話してみましょう。

事業所や支援員との相談に抵抗感がある人は、家族・主治医・カウンセラーなどの周囲の人へ相談するのも選択肢となります。相談や対話を通じて、ゆっくりと気持ちを整理することも大切です。

病院で相談すると、適切な治療薬が処方され、安定した通所ができるようになる可能性もあります。治療薬の調整も相談したいときには、主治医やカウンセラーに伝えておくとよいでしょう。

対応②担当者の変更を打診する

担当支援員との相性が悪い場合は、事業所側に変更を打診してみるのも1つの方法です。

特に以下のようなケースでは、1度相談する必要性があるでしょう。

  • 担当支援員とうまくコミュニケーションが取れない
  • 担当支援員と気質が合わない
  • 担当支援員の障害への理解が不十分で、適切な支援を受けられていない

担当支援員が変わることで、より適したアドバイスや改善方法を見つけられる可能性が高まります。無理なく通所するためにも、1人で抱え込まず、相談することが大切です。

対応③カリキュラム調整を相談する

カリキュラムの内容そのものに抵抗感を覚える場合は、担当支援員・事業所へ内容の調整を相談しましょう。

しかし原因によって対処方法は異なるため、何に対して「嫌だ」と感じているのかを探って言語化しておくことも大切です。例えば、以下のようなケースが考えられるでしょう。

  • 特性とカリキュラムの内容が合っていない、相性が悪い:カリキュラム変更を検討する
  • グループワークが合っていない:個別支援を検討する、グループ分けやカリキュラムを変更する
  • スケジュール設定が合っていない:体調の波を考慮したスケジュールへ変更する
  • 目指す職種とカリキュラム内容がズレている:希望職種を共有し、カリキュラムを変更する

事業所によっては、グループワークから個別支援へ変更できる場合もあります。まずは、担当支援員に相談してみましょう。

対応④事業所の変更を検討する

以下のようなケースでは、就労移行支援事業所そのものの変更を検討するのも選択肢となります。

  • 通所していても十分な訓練・支援が提供されていないと感じる場合
  • 多くの支援員との相性が悪いと感じる場合
  • 学びたいことを学べないと感じている場合

就労移行支援事業所によって、獲得できるスキルや環境・スタッフの雰囲気、得意とする特性・就職先、支援員の質などが異なります。

例えば、事業所によって以下のような項目で特徴があります。

  • 障害種別:知的障害のある人が多い、精神障害のある人が多い、発達障害のある人が多い など
  • 障害の程度別:障害程度が軽い人が多い、重い人が多い など
  • 年代別:10代が多い、20代が多い、年代の偏りがない など
  • ニーズ別:作業系のカリキュラムを希望する人が多い、IT系のカリキュラムを希望する人が多い、クローズの就職を希望する人が多い など

加えて、社会福祉士や精神保健福祉士、ジョブコーチなどの専門職人材が配置されているかも、事業所によって異なります。

これらの専門資格を持つ人材が通所先に所属しているか、ほかに適切な支援を受けられそうな事業所がないかなど、あらためて確認してみましょう。

実際に事業所を変更する場合は、通所しながら転所先を見学・体験し、転所する意思が定まったら自治体へ申請をします。周囲の人のサポートを得ながら、ゆっくり検討してみましょう。

対応⑤退所して異なる支援を利用する

就労移行支援そのものに違和感がある人や、すぐに一般就労できそうな人は、以下の支援を利用するのも選択肢となります。

  • 就職エージェント
  • 転職エージェント
  • ハローワーク
  • 就労継続支援(A型・B型)
  • 地域若者サポートステーション(サポステ)

就労移行支援は、長期的な通所になることを前提に、スキルの習得と就職先の獲得を目指す場所です。

すでに一定のスキルがあり、すぐに就職活動に進みたい人は、異なる支援が適している可能性が高いといえるでしょう。

異なる支援へ移行するのはハードルが高いと感じる場合は、就労移行支援とエージェントの併用もできます。負担にならない場合は、支援の併用を検討してみるのもよいでしょう。

事業所を変更するときにチェックするポイント

この章では、事業所を変更するときにチェックするポイントについて解説します。

ポイント①障害・特性に合っているか

自分自身の特性や得意・不得意を把握したうえで、強みを伸ばせそうな訓練を受けられる事業所を選ぶことが大切です。

得意を伸ばすことで、長く勤められる職場を見つけられる可能性が高まります。

とはいえ、1人で自己分析をするのは大変です。カウンセラーなど周囲の人のサポートを得ながら、障害・特性や得意・不得意について確認しましょう。

ポイント②就職のイメージに合っているか

就労移行支援事業所では、それぞれ異なるカリキュラムを実施しています。

例えば、軽作業が中心の事業所やグループワークが多い事業所、IT系スキルに強みがある事業所などがあります。

自分がどう働きたいのか、どんな仕事に就きたいのかといったイメージを描き、適したカリキュラムがあるかを確認しておきましょう。

しかし、考えてみてもイメージが固まらない場合もあるかもしれません。その場合は、途中でカリキュラムの変更が可能か、就職イメージが変わっても対応できるような内容になっているかなどを確認しておくと安心です。

ポイント③コミュニケーションを取りやすいか

事業所の支援員・スタッフや、ほかの利用者とコミュニケーションが取りやすいかを確認しておきましょう。

ヒアリング時や見学・体験期間中に、以下の点についてチェックしておくと安心です。

  • 支援員とストレスなく意思疎通ができるか
  • 自身の言葉(要望・意見・相談など)に耳を傾けてくれるか
  • 支援員に、自身の障害への理解が十分にありそうか
  • 支援員やほかの利用者について、相性が悪くなさそうか など

事業所の全体的な雰囲気も含めて、無理なく利用できそうかを判断しましょう。

ポイント④就職・定着支援の実績があるか

事業所を退所した人の就職率・定着率や就職先を確認しておくことも大切です。

就職率が低い事業所はもちろん、退所後に就労継続支援事業所へ移行した人が多い事業所も注意が必要です。

就労移行支援事業所は定着支援も担う場合も多いため、定着率もよく確認しておきましょう。

自身が希望する職種・業界への就労移行支援実績が多い事業所を選ぶと、蓄積されたノウハウがあるため、さらに適した支援を受けられる可能性が高まります。

ポイント⑤通所が負担になりすぎないか

多くの場合で目安となっている、週4〜5日程度のペースで無理なく通所できそうかを確認しておきましょう。

例えば、以下のポイントをチェックし、通所のイメージをふくらませてみてください。

  • 距離や通所にかかる時間がどれくらいか
  • 通所するための移動手段が何になるか、混雑(通勤ラッシュ)があるか
  • 支援員やほかの通所者との相性が悪くないか

通所には問題ない距離感でも、通所時間が出勤のピークと重なると負担に感じる可能性もあります。

体験期間などを通じて、体調があまりよくないときでも通所ができそうか、辛く感じたときに利用できる代替手段や休憩場所があるかなどを確認しておくと安心です。

就労移行支援に行きたくないときの相談先

「就労移行支援事業所に行きたくない」と悩んだときには、以下の相談先の利用を検討してみましょう。

  • 相談支援専門員(サービス利用計画書作成時に利用した事業者)
  • 自治体の窓口
  • 医師・カウンセラー

まずは、就労移行支援への不安や不満を言葉にして、原因を明確にする必要があります。プロの手も借りながら、状況や気持ちの整理をすることで、適切な対処法を見つけられるでしょう。

そもそも就労移行支援事業所とは?

就労移行支援事業所とは、一般企業などへの就職を目指す病気や障害のある人に向けて、就職のサポートをする支援機関のことです。

体調管理の方法、職場でのコミュニケーションの基礎スキル、就職に必要な専門スキルなどを学ぶことができ、実際の就職活動でのアドバイス、就職後の職場定着支援も含む、総合的な就労支援を受けることが可能です。

就労移行支援は、障害者総合支援法に基づいて行われる福祉サービスです。実際のサービスは、国の基準を満たしたさまざまな民間の就労移行支援事業所が行います。(参考:e-Gov法令検索「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」

就労移行支援事業所は各地にあります。私たち、キズキビジネスカレッジ(KBC)もその一つです。それぞれ特徴が異なるため、気になるところがあれば問い合わせてみてください。

まとめ:就労移行支援に行きたくないときは無理をしないで休もう

就労移行支援に行きたくないと思ったときには、無理をせずに休みましょう。

無理をして通所をすると、心身に負担がかかり、就労という最終目的を達成しにくくなる可能性があります。辛さを感じる場合は、あえて長期的に休むことも視野に入れてみましょう。

また就労移行支援事業所に行きたくないと思ったときには、事業所側と情報を共有し、原因に合わせて対応することが重要です。状況によっては、通所先自体を変更するのもよいでしょう。

就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)では、1人ひとりのペースに合わせて就労移行支援を実施しています。

自分自身を知り、整えるところから、就職・定着までのサポートが可能です。現在の就労移行支援事業所が合わないと感じたときには、ぜひご相談ください。

よくある質問(1)

就労移行支援事業所に通所したくない時はどうすればいいですか?

体調や気分の波によって「辛い」と感じるときは、就労移行支援を休んでも大丈夫です。

詳細については、こちらで解説しています。

よくある質問(2)

就労移行支援に行きたくないときに検討するとよい対応とは?

以下が考えられます。

  • 対応①事業所側に現状を共有する
  • 対応②担当者の変更を打診する
  • 対応③カリキュラム調整を相談する
  • 対応④事業所の変更を検討する
  • 対応⑤退所して異なる支援を利用する

詳細については、こちらで解説しています。

監修キズキ代表 安田祐輔

発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。

【著書ピックアップ】
ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』

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翔泳社公式 【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2025年6月現在17校+オンライン校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2025年9月現在9校)

【その他著書など(一部)】
学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』

日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧

【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

サイト運営キズキビジネスカレッジ(KBC)

うつ・発達障害などの方のための、就労移行支援事業所。就労継続をゴールに、あなたに本当に合っているスキルと仕事を一緒に探し、ビジネスキャリアを築く就労移行支援サービスを提供します。2025年9月現在、首都圏・関西に9校舎を展開しています。トップページはこちら→

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