「誰かの一歩を、見えない場所から支えたい」——双極性障害と向き合いながら、キズキで希望を届ける——

2025/6/25

マーケティング本部でコーダーとして勤務している、横田春菜です。

ここでは、私がキズキに出会うまで、そして今この場所で働くことにどんな意味を見出しているのかを、お話しさせてください。

自信が持てなかった高校時代。

「高校時代から、ずっと自信が持てなかったんです。遅刻や提出物の遅れがあるたびに、自分を責めて、落ち込んで……」

周囲の友人たちは当たり前にできることが、なぜか自分には難しい。時間の感覚がつかめず、毎日のように遅刻しては注意される日々。けれど、学校には仲の良い友人もいて、不登校にはならずに通い続けることができました。

ですが、大学進学とともに上京し、一人暮らしを始めると、今までなんとか保っていた糸がプツンと切れてしまったんです。朝起きることさえ難しくなり、授業への出席も次第に減っていきました。

私はスクールカウンセラーを目指して、青山学院大学の心理学科に進学しました。けれど、気力が続かず、単位をギリギリで取得するのがやっとでした。夢だった進路もあきらめざるを得ず、就職留年を経て、ようやく「どこでもいいから内定をもらえたら…」という気持ちで社会に出ることを選びました。

初めての社会人経験、そしてコーダーへの転身

初めて入社したのは小規模なWeb系の会社。事務職として働き始めましたが、サイトの修正を頼まれるようになり、気がつけばWebコーダーとしてのキャリアが始まっていました。

しかし、社会人になっても、心の不調は続きました。2017年、最初に心療内科を訪れたのは、当時付き合っていた方と別れたことがきっかけでした。「抑うつ状態」と診断され、服薬を始めたものの、なかなか回復しませんでした。

そして2021年、引っ越しを機に別のクリニックへ行ったところ、「双極性障害」と診断されました。その日から、ようやく自分の状態に合った治療が始まり、少しずつ体調も安定していきました。

「私の経験が、誰かの力になるかもしれない」

転機が訪れたのは2022年の終わり。フリーランスとして働いていた契約が満了し、Wantedlyに登録してスカウトを受ける設定にしたところ、すぐにキズキから声がかかりました。

キズキの「何度でもやり直せる社会をつくる」という理念。そして、うつや発達障害のある方に向けた就労支援「キズキビジネスカレッジ」の事業内容に、心から共感しました。
何度もつまずきながら歩んできた私の経験が、ここなら誰かの力になれる

そう思えたんです。

現場に立たず、現場を支えるという仕事

入社当初はSEOやWebサイトの情報更新などを担当していましたが、今ではそれらの業務に加えて、キズキビジネスカレッジの予約システム整備やキズキ共育塾のサイトリニューアル、顧客関係管理システムの導入など、多岐にわたるプロジェクトに関わっています。

私は支援の現場に直接立つわけではありません。けれど、Webを通して「困っている人に、ちゃんと届く情報」を発信することはできる。
それが、私にできる支援だと感じています。

「この職場なら、自分らしく働ける」と思えた

現在は通院と服薬を続けながら、時短勤務で働いています。以前は体調不良を隠して働いていたこともありましたが、キズキではそれが必要ありません。

ミスをしても、誰も感情的になることなく、冷静に支えてくれる。そんな環境に身を置くうちに、少しずつ自分を認められるようになりました。
「まあ、よくやってるよね」って、自分に言えるようになったんです。

多様な人が、安心して働ける場所に

キズキは、社交的かどうかよりも、誠実にコミュニケーションを取れることを大切にしている組織です。社員一人ひとりが、多様な背景を理解し、尊重し合える空気があります。

現在、会社は成長期にあり、業務量も多く、こまごまとした仕事もたくさんあります。だからこそ、自分の専門性だけでなく「目の前のことを楽しみながらやってみよう」という気持ちのある人が、キズキにフィットすると思います。

目指すのは「誰かの一歩を後押しできるWebサイト」

今後の目標は、現在WordPressで構築されているキズキのWebサイトを、より運用しやすく、更新しやすいCMSへ移行すること。
業務を円滑にし、必要な情報がきちんと届くことで、一歩踏み出せる人が増える

そんな情報発信の土台を整えていきたいです。

かつて、自信を持てなかった私。けれど今は、「自分の弱さが誰かの支えになっている」と思えるようになりました。

誰かの背中を、そっと押すために。
私は、ここで働いています。

一緒に、キズキで“何度でもやり直せる社会”をつくっていきませんか?

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