戸籍も保険証もなかった私だからできる、挫折を光に変える支援

2026/7/14

就労移行支援事業部 サービス管理責任者の岡村雄一郎です。

1.戸籍なし、マイナスからの出発が私の原点

私は東京で生まれましたが、中学校に上がる頃まで「戸籍」も「保険証」もありませんでした。

父は失踪し、小学校1年生の時に住み慣れたマンションから移り住んだのは、母が住み込みで働く建設会社の資材置き場にあるプレハブ小屋。その後も会社の倒産などで転居を繰り返し、高校時代には生活保護を受けていました。学費を払う余裕などなく、大学進学という道は初めから存在しませんでした。高校卒業後は、新聞奨学生として働きながらアルバイト代のほとんどを家に入れる日々。ゼロからのスタートではなく、マイナスからの出発。

25歳の頃、アルバイト先のカラオケ店で店長候補の正社員になりました。しかし、「自分の世界はここで終わってしまうのか」という強い焦燥感に駆られ、不動産、商社と様々な業界を転々としました。どんなに売上を作っても「自分自身の力」だと思えず、自信のなさから逃れるように、ゼロイチで事業を創るベンチャー企業へ転職。デスクの組み立てから高級iPhoneケースの事業立ち上げまで、泥臭く何でもやりました。

無数の挫折と、もがき苦しんだ経験。それが私の20代でした。

2.自己満足の転職から、他者貢献の転職へ

自己成長やキャリアアップばかりを追い求めていた私に転機が訪れたのは、あるコンサルタントの方との対話でした。

「『幸せ』と『満足』はどう違うと思う?」

その問いに、雷に打たれたような衝撃を受けました。私がこれまで仕事に求めていたのは、単なる「自己満足」だったのではないか。終わりが見えない社会問題の解決に挑み、「他者貢献」に軸足を移したい。私自身のマイナスからの生い立ちも、きっと誰かの役に立つはずだ。そう考え、福祉業界である株式会社LITALICOへ転職し、7年間勤めました。そこで一人ひとりのストーリーに耳を傾ける伴走のスタンスを学び、児童発達支援の現場でも管理者を経験しました。

しかし、自分の強みが一番活きるのは「大人たちの仕事の悩みや人生の岐路に、深く、対話を通じて向き合うこと」だと気づいたんです。だからこそ、就労移行支援の世界に携わる決意をしました。

数ある企業の中でキズキを選んだ理由はシンプルです。

「何度でもやり直せる社会をつくる」というキズキの理念が、私のこれまでの人生観と完全に一致していたから。

私自身が、何度でもやり直してきた人間ですから。

3.療養期間はキャリアを豊かにする期間

現在私は、キズキビジネスカレッジ(KBC)で就労支援を行っています。公認心理師としての知識と、これまでの営業・福祉経験の双方を活かしたアプローチが私の持ち味です。

KBCの最大の強みは、就職というゴールから逆算したロジカルな支援にあります。

療養期間は「ただ休むだけのマイナスの時間」でしょうか。私たちはそうは思いません。

療養期間を、スキルアップして社会に戻るための「キャリアアップ期間」に変える。これが私たちのサービスのコンセプトです。私が担当している講座の一つに「ビジネスシーン失敗回避術」があります。あらゆるビジネス上のコミュニケーションミスを想定し、ロールプレイを通じてパターンとして学ぶ実践的なプログラムです。

失敗は、恐れて避けるものではなく、先取りして学ぶもの。

トレーニングを通じて、利用者の方々は「これならできる」という確かな自信を手にしていきます。単なる共感だけで終わらせず、理論とロジックでビジネスの現場で活躍する技術を伝えるのが、今の私の使命です。

4.失敗とコンプレックスが、明日への原動力 

私の中には、いまだに「自信のなさ」や「コンプレックス」が消えずに横たわっています。でも、それでいいと思っています。

むしろコンプレックスこそが私の「原動力」だからです。

それがあるからこそ、私はもっと成長したいと思えるのです。これからのキズキでは、心理職としての理論的なアプローチと、私自身が身をもって積み上げてきた失敗を掛け合わせた効果的なアクションを利用者の方々に提案していきたいと考えています。

5.あなたの抱える「傷」はキズキでは誰かを照らす光になる

最後に、キズキへのエントリーを検討しているあなたへ。

支援の現場に飛び込むことや、新しい環境へ挑戦することは、とても勇気のいることだと思います。「自分は支援者に向いているのだろうか」「立派な経歴がないと難しいのではないか」と、立ち止まってしまうこともあるかもしれません。

だからこそ、一つだけお伝えしたいことがあります。

私たちは、輝かしい経歴のある人間を求めているわけではありません。

あなたが過去に味わった挫折、仕事での失敗、人間関係の悩み。そうした人生の「傷」や「遠回り」こそが、キズキでは悩める誰かの心に寄り添うための最大の武器になります。

まずは、あなたの想いやこれまでの人生のストーリーを、私たちに伝えてみませんか。

「誰かの人生の転機に伴走したい」「自分の挫折や経験を社会課題の解決に活かしたい」と少しでも感じているなら、キズキはあなたのその想いを実現できる場所です。

あなたの抱える過去は、ここでは誰かの希望に変わります。あなたと一緒に働ける日を、心待ちにしています。

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