売上を追った泥臭い日々が誰かの「やり直し」を支える力に
2026/7/22
就労移援事業部 マネージャーの江口実聡です。
1. 新卒キャリアを福祉ではなく、商業の最前線に選んだ理由
学生時代、私はずっと喉の奥に小さなトゲが刺さっているような感覚を抱えていました。世の中には、困っているのに「助けて」と言えない人がいる。大学で心理学や児童学を学んでいく中で、私のやりたいことが鮮明になっていきました。「この、声を上げられない人たちを救いたい」と。
しかし、当時学生だった私には、圧倒的に「ビジネススキル」が足りていませんでした。誰かを救うための力も、経験も、当然何もない。だからこそ、私は最初のキャリアとして「福祉」ではなく、あえて真逆の「商業」の最前線である業界大手の「メガネ屋」を選んだのです。なぜなら、多様な顧客と直接対面し、短時間で課題を解決するメガネ屋の現場こそ、ビジネスの基本スキルを最短で叩き込める場所だと考えたからです。「とにかく数を打ち、打たれて、強くなる。」そう決意して飛び込みました。
就職後、毎日多くのお客様が押し寄せる環境でした。お客様の表情や会話から瞬時に最適解を提示する接客数は、1日100人以上。この圧倒的な「商業」の渦中でマルチタスクをこなした結果、早い段階で副店長を任されるまでになりました。ここで培った「課題抽出の精度」と「問題解決のスピード」は、現在の私の大きなビジネススキル=強み、となっています。
2. 一人の「深い苦しみ」に向き合いたい思いからキズキへ
副店長として売上目標を追いかけ、想定内の業務をテキパキとこなせるようになった頃、自分のキャリアに違和感を感じるようになりました。どれだけ多くのお客様の「見えづらさ」を解決しても、私が本当に救いたかった「声を上げられないほど深刻な苦しみ」には、15分の接客時間では解決が難しいのです。さらに、忙しさのなかで、私自身も体調を崩してしまいました。
「私のやりたかったことは、本当にこれだったのだろうか」
キャリアの壁にぶつかり、自分の過去の体調不良ともう一度向き合ったとき、私の目に飛び込んできたのが、キズキの「何度でもやり直せる社会をつくる」という理念でした。稲妻が走ったような感覚でした。
面接で事業部長が、私のこれまでの葛藤や売上へのこだわり、心理学への未練を、まるで自分のことのように真摯に聴いてくれた瞬間に、心が決まりました。スピード重視の商業の限界から、1人の人生に深く携わる福祉の世界へ。前職で培った「売上に執着するマインド」や「マルチタスク能力」という一見福祉とは無縁に見えるスキルを携えて、私はキズキの門を叩きました。
3. 「支援者」と「利用者」の垣根を超えた伴走
キズキに入社して1年後にはマネージャーに昇格。現在は八王子校のマネージャーとして、前職で培ったマルチタスク能力を活かしながら組織を支えています。
マネージャーとして現場に向き合う中で、私が最も大切にしているのは、 「支援者は助ける側、利用者は助けられる側」という構造を、まずは疑うことです。
私が目指すのは、常に「対等」であること。上から手を引っ張るのではなく、横に並んで一緒に悩む伴走です。
利用者のみなさんは、ときに私以上に深い気づきや物事の捉え方を教えてくれる、人生の先輩でもあります。相手の苦しみや辛さを、私が100%理解することは不可能です。だからこそ、「分からないからこそ、寄り添って一緒に考える」というフラットな姿勢が磨かれました。
一人の人間として、目の前の人と対等に向き合う――。この姿勢が組織にしっかりと根づいているからこそ、キズキのスタッフはプロフェッショナルなのだと日々実感しています。
4. 現場を照らすスタッフも、主役になれる場所をつくる
キズキで2年間、走り抜けてきました。現場で一人でも多くの方の「やり直せる」をサポートしたいという基本の想いは、これからも1ミリもブレることはありません。
その上で、マネージャーとなった今の私が目指すのは、「支援者を支援する」という強固な仕組みづくりです。
「現場のスタッフが疲弊していては、利用者の心に光を灯すことはできない。」
福祉の現場は、情熱だけで走り続けると、いつか息切れしてしまいます。だからこそ、スタッフが心身ともに生き生きと働ける環境、そして未経験からでも安心して知識を深められる研修体制の強化に、私のマネジメント力を全て注ぎ込みたいと考えています。現場のスタッフが安心して輝ける舞台を裏で支えること。それが、私がキズキで歩みたい新たなキャリアです。
5. あなたの経験が人の深い苦しみを救う力になる
「福祉の経験がなくても大丈夫だろうか」
「前職の経験が活きるのだろうか」と、
エントリーを思いとどまっている方へ。
かつての私も、あなたと全く同じ場所にいました。メガネの売り方は知っていても、福祉の「ふ」の字も知らない未経験者。それでもいま、私はここでマネージャーとして、多くの利用者の人生に伴走しています。なぜならキズキが求めているのは、共感能力だけでなく、目の前の課題に対してロジカルに、そして粘り強く向き合える「ビジネススキル」を併せ持った人材だからです。
私がかつて自律神経を崩して動けなかった夜も、メガネ屋で売上を必死に追い求めた泥臭い日々も、そのすべてが今の私の「フラットに人の痛みに寄り添う力」や「マルチタスク能力」という強力なスキルにつながっています。
綺麗でスマートな直線のキャリアは、必ずしも必要ではありません。むしろ、あなたがこれまでの人生で重ねてきた「遠回り」や「挫折」、そして「異業界でもがいた泥臭い経験」こそが、「声にならない苦しみ」を抱える人を救う唯一の鍵になります。
何かを始めるのに、遅すぎることはありません。
あなたの中に眠る「誰かの力になりたい」という熱量を、今度は、誰もが何度でもやり直せる社会をつくるために活かしてみませんか。 私たちはあなたのこれまでの経験は強みになると確信しています。お話しできることを心待ちにしています。