ニートから脱出する方法 脱出しづらい理由や脱出すると待っている未来を解説 | キズキビジネスカレッジ  

ニートから脱出する方法 脱出しづらい理由や脱出すると待っている未来を解説

こんにちは。就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)です。

このコラムでは、現在ニート状態にある人やその親御さんに向けて、ニートから脱出しづらい理由やニートから脱出する方法、脱出しないと起こりうる末路、脱出すると待っている未来について解説します。

筆者自身、高校で不登校になり中退、それから約10年間のニート・ひきこもり生活を送りました。ニート状態が長く続くと、社会復帰のきっかけをなかなか作れなくなることは、自分の経験からもよくわかります。

また、ニートからの脱出を目指すとき、壁にぶち当たっては「自分はどうしてこんなことができないのか」と悩み、自分に失望することも多いと思います。

私がニートだったときは昼夜逆転状態で、社会復帰に向けて規則正しい生活を身につけるのに特に苦労しました。昼夜逆転を直そうとしても、12時間以上寝ては夜寝られなくなって朝まで起きている…そんな生活の繰り返しでした。

そんな私でも、社会復帰はできています。

このコラムが、ニートから脱出したい人に少しでもお役に立ったなら幸いです。

私たちキズキビジネスカレッジ(KBC)は、ニートから脱出したい人のための就労移行支援事業所です。

  • 病気や障害があっても、KBCでは初任給は38万円も
  • 通常52%の就職率が、KBCでは約83%
  • 通常約1年半かかる就職内定が、KBCでは平均4ヶ月

神田・新宿・横浜・大阪に校舎があり、障害者手帳がなくても自治体の審査を経て利用することができます。遠方の方は、日常的にはオンラインで受講しながら(※お住まいの自治体が認めた場合)、「月に1回、対面での面談」を行います。詳しくは下記のボタンからお気軽にお問い合わせください。

ニートから脱出する方法13選

この章では、筆者の経験に基づき、ニートから脱出する方法について解説します。

前提:すぐにニートから脱出できなくても前向きに取り組みましょう

すぐにニートから脱出できなくても 、前向きに取り組んでいきましょう。

ニート期間が長い場合、すぐに結果が実らないこともあります。例えば、就職活動をする場合、何通も書類を送付して面接を受けても、内定に至らない日が続いてしまえば、「もうニートでいいかな」と挫ける人も少なくありません。

しかし、就職活動は企業との相性もチェックされることから、ニートであってもなくても誰もが困難を感じるもの。

どれだけ不採用が続いても、焦ったり挫けたりするのではなく、「もっと自分に合う企業がほかにもあるんだろう」「縁の深い企業と出会えるきっかけだ」とポジティブに受け止めましょう。

なお、あまりに不採用が続くときは、書類や面接で問題がなかったかを振り返ってみましょう。履歴書や面接での自分を振り返る時間を設けることで、これまでよりも成長した自分をアピールできるでしょう。

このように、ニートから脱出できなくても、すぐに諦めずに地道にできることを増やしていきましょう。

方法①ニートから脱出したい理由を明確にする

1つ目は「ニートから脱出したい理由を明確にする」です。

まずはニートから脱出したいと思う具体的な理由を明確にしましょう。ニートから脱出してどのような自分になりたいのか、どのような人生を歩みたいのかを具体的に想像することで、目標が明確になります。

なお、ニートからの社会復帰を目指すとき、いきなり大きな目標を立てて途中で挫折したり、目標を立てるだけで前に進めなかったりする人も少なくありません。

筆者自身、ニート時代に大学受験を目指した時期がありました。そのときは、スケジュール的にも学力的にも合格できる見通しをつけないまま、見切り発車でチャレンジしました。

そして準備不足のために自信を持って進むことができず、勉強のやる気も起きずに、ただ日々が過ぎていきました。

目標を決めるときには、目標達成のために必要なことを逆算し、自分がその目標を達成できる見通しをつけ、自信を持って一歩ずつ進むことが大切です。

ただ、「社会復帰のための具体的な目標」は必ずしも最初から立てる必要はないと思います。

目標を立てるより先に、心身を整えた方がよい場合があるからです。

私の場合、目標設定よりも先に、社会復帰の準備が必要でした。

あなたも、現在の状況やご自身の性格などによって、目標を立てることと準備から行うこと、どちらを先に行った方がよいか、考えてみることをオススメします。

方法②得意不得意を洗い出す

2つ目は「得意不得意を洗い出す」です。

自己理解を深め、自分の得意不得意を知ることで、ニートから脱出する方法が見つかりやすくなります。

例えば働いていた経験を振り返り、得意としていた業務や成果を上げられたことを洗い出すと、自分に合う仕事・業務はなにかが明確になるでしょう。

得意不得意を洗い出すことは、自分の得意を活かしながら働けるほか、不得意を改められるなどのきっかけにもつながります。

また、得意な業種・業界に携わることができれば、仕事に対して大きなやりがいが感じられるほか、「ニートから脱出して良かった」と強く思えるきっかけにもなります。

自分に合う仕事を見つけるときは、自己分析が必要不可欠です。これはニートであってもなくても、就職・転職活動で多くの人が行う工程の一つでもあります。

自己分析によって自分の得意・不得意や持っている技術・知識を明確に認識できれば、自分に合った業種・業界とはどのようなところかが明確になるでしょう。

方法③優先したいことを決める

3つ目は「優先したいことを決める」です。

ニートから脱出するために働くのであれば、自分にとって優先すべきことを決めましょう。

ニートの暮らしと就職後の生活では、収入面や好きなことに割ける時間など、生活スタイルが大きく変化します。そのため、どの部分を優先したいのかを明確にする必要があります。

例えば収入を得たいのであれば高収入の仕事を選ぶ、好きなことを優先するのなら好きなことを中心とした仕事で就労するなどです。

方法④資格を取得して特長を増やす

4つ目は「資格を取得して特長を増やす」です。

ニートから脱出して就職するには、仕事に活かせる資格を取得するのもオススメです。

国家資格のように難しい資格ほど自分の自信につながり、就職も有利に進められます。

しかし、闇雲に資格取得を目指しても、モチベーションが続かず、途中で諦める人も少なくありません。

途中で諦めないためにも、資格取得を目指すなら、就職したい企業や業界を決め、それらに沿う資格を知ってから目指しましょう。

例えばパソコン関係が好きで、パソコンに触れる時間が多い職種に就きたい場合です。このようなときは、パソコンを使う仕事にはどのような業種・業界があるのかを調べることからはじめましょう。

業種・業界がわかった後は、求人サイトや転職エージェントを見て、求人情報に記載された「企業が求める資格」を確認します。パソコンを使う仕事を選ぶ場合、一般的にはプログラミング系の資格が求められます。

一例ではありますが、以下の資格などがオススメです。

業種・業界によって「求める資格」や「優遇される資格」は異なるので、いくつかの企業を見ながら決めると良いでしょう。

また、資格は独学で目指せるものも多いですが、モチベーションの維持やスケジュール管理が必要不可欠。「資格取得を目指そう!」と思いつきで行動しても、最終的なゴールが決まっていないと、独学に取り組み続けることが困難です。

そのようなことから、どのような業種・業界で働きたいかを決めてから資格取得を目指しましょう。

方法⑤学び直しをして進学する

5つ目は「学び直しをして進学する」です。

ニートからの社会復帰を目指すとき、高卒認定の取得や専門学校・大学などへの入学を目指す人もいます。

例えば大卒の資格があると、その後の就職や資格試験などでも選択肢が広がります。勉強を始めるのに、遅すぎるということはありません。

「〇年もニートだったからもう勉強はできない」という不安は、取り越し苦労です。

まずは現在の自分の学力を確認し、そして、自分が将来どうありたいかを考えることが重要です。

そうすると、どんな学校でどんな学問を学びたいか、そのためにこれから具体的に何をすべきかという道が拓けてきます。

とはいえ、学力や受験勉強については、自分一人ではわからないことも多いと思います。

私たちキズキ共育塾ではそうした内容の無料相談を受け付けています。よかったらご相談ください。

方法⑥アルバイトや在宅などで一度働いてみる

6つ目は「アルバイトや在宅などで一度働いてみる」です。

ニートから脱出して就職する前に、アルバイトや在宅など、比較的自分にとって働きやすい方法で働いてみるのも方法の一つです。

いきなりフルタイムの正社員として働いても、体力がついていかず長続きしない恐れもあります。

また、アルバイトや在宅であっても、どのような人と働くのかも注目しましょう。特にニート期間が長かった人が働く場合、新たな環境に馴染むためには、周りの人が自分と合う必要があります。

社会復帰を目指す人の中には、「社会復帰をするからには、どんな人とも円滑にコミュニケーションを取れるようにしなければ!」と意気込む人もいます。ですが、それはニートを経験していない人であっても大変なことです。

まずは自分に合った職場で、自分に合った人たちとコミュニケーションが取れるようになることを目指す方が現実的だと言っていいでしょう。

個人的には、面接のときに自分の弱み、例えば、ニート経験や引きこもり経験などを話して、理解してもらうことが大切だと思っています。

そうすると、ニートや引きこもりの経験に理解を示さない職場の場合は受かる可能性は下がります。ですが逆に、採用となった場合は自分について理解してくれる可能性が高いからです。

そうした職場でコミュニケーション力が身につくと、アルバイト以外でも苦労がだいぶ減ります。

私は、自分でいうのもなんですが、コミュニケーションはかなり苦手なタイプです。

それでもニートからの復帰後にアルバイトを長く続けられてきたのは、人に恵まれたことが大きいと思っています。

派遣や短期のアルバイトでは、まずは他人や社会に慣れるということも重要<です。

そして、ある程度アルバイトに慣れてきたなら、自分を受け入れてくれる職場を探して長く勤めることに挑戦するのもいいと思います。

方法⑦未経験歓迎の職種で働いてみる

7つ目は、「未経験歓迎の職種で働いてみる」です。

未経験歓迎の求人の多くは、入職者に対してすぐに結果を求めることはせず、教育・研修を経てから徐々に業務になじんでもらうといった企業が多いです。

ニートから脱出を目指す人は、未経験歓迎の職種に応募・就職することで、技術や知識を高められ、安心して業務に取り組むことができるでしょう。

方法⑧支援機関を利用する

8つ目は、支援機関を利用することです。

ハローワークや就労移行支援事業所、各種転職エージェントなどを利用すると、就職・転職をはじめ、多くの企業情報を網羅的に把握する担当者が付きます。

就職・転職先を紹介してくれるサポートが受けられることはもちろん、担当者がもつ豊富な知識に基づき、的確なアドバイスを受けることもできます。

例えば、就労移行支援事業所であれば、体調管理の方法、職場でのコミュニケーションの基礎スキル、就職に必要な専門スキルなど、社会人にとって必要なスキルを学ぶことができます。

社会人スキルを磨くことで、応募する企業に適した履歴書を作成できるほか、自信をもって面接に臨むことができます。

自分に合う業種・業界が見つけられないときや自分の強みとなる部分を見つけられないときは、支援機関を利用してみましょう。

新たな自分に気付けたり自分に合った就職先を見つけられたりなど、さまざまな良い効果が期待できるでしょう。

方法⑨ニート脱出後のキャリアプランを立てる

9つ目は、ニート脱出後のキャリアプランを立てることです。

就職先も決まり、無事ニートから脱出できたことを想定して、就職後のキャリアプランを立ててみましょう。

就職によってどのような自分になりたいか、どのような生活をしていたいかなどを決めることで、ニートを脱出する道のりでも苦労が感じにくくなります。

キャリアプランが思うように浮かばないときは、就職後の目標でも構いません。

例えば「1ヶ月間きちんと働くことができたら旅行に行く」などでも良いです。「3ヶ月働くことができたら夏のボーナスで家族旅行に行く」でも良いでしょう。

ニートからの脱出によってどのような自分になっていたいかをイメージすることで、就職・転職活動のモチベーション維持につながり、前向きに取り組めるでしょう。

方法⑩体力をつける

ニートから脱出するためには、体力をつけることも大切です。

ニートやひきこもりでは、不規則な生活を送りがちです。その状態が長く続くと、体力がなくなります。

体力がないと、具体的な目標ができたときにも、それに向かって進むことが難しくなります。

そのため、>体力づくりの運動が重要です。

体力がつくと、肉体的にはもちろん精神的にもポジティブになり、いろいろなことができるようになります。

筆者の場合は、なるべく毎日ジョギングをするようにして、体力づくりを行いました。

昼夜逆転を改善できなかったので、深夜に行うこともありました。

「昼夜逆転は、直さなくてはいけない…」とは思いつつ、人目が気にならないという意味では、深夜のジョギングもよかったですね。

最初はすぐに足がつって、なかなか苦労しました(笑)。

方法⑪規則正しい生活をする

ニートから脱出するために、規則正しい生活をしましょう。

繰り返しになりますが、筆者は昼夜逆転の不規則な状態にだいぶ悩まされました。

このような状態では、一日の生活リズムが24時間とずれた周期でまわります。

すると、生活時間が毎日ずれていく負のスパイラルにおちいり、生活リズムがどんどん不安定になっていきます。

生活リズムが不安定なままでは、社会復帰はできません。

規則正しい生活にも体力が必要です。体力づくりと合わせて、則正しい生活を身につけるようにするといいと思います。

ただ、私もそうでしたが、これもいきなり「完全に規則正しい状態」を目指しても無理だと思います。

なので、「朝に太陽の光を浴びる」「昼寝は15分以内まで」など、少しずつ改善していくようにしましょう。

私の場合は、寝る前から部屋のカーテンを開けておき、朝になると太陽の光が顔に当たるような場所で寝たり、昼寝は寝過ぎないように座ったまま寝たりするなどの工夫をしていました。

方法⑫身なりを整える

身なりを整えることも重要な方法のひとつです。

ニート状態にある人のなかには、外出時用の服を持っていない人もいます。例えば首元がヨレていたり汚れていたり、どこかだらしない印象の服ばかりある人は、この機会に新調しましょう。

また、髪の毛やひげが伸びたままであれば、美容室や理容室へ行き、整えるのもオススメです。見た目が整えば気分も前向きになるので、身なりの変化にも気を配りましょう。

方法⑬コミュニケーションを練習する

最後は、「コミュニケーションを練習する」です。

ニート生活が長くなると、人と話す機会がなくなり、コミュニケーション能力に支障をきたす人が多くいます。

コミュニケーション能力は、体力同様、使わないとどんどん鈍っていきます。

鈍ったままでの社会復帰は難しいものです。

コミュニケーションが不得意な人やコミュニケーションから遠ざかっている人も、練習によって、ある程度コミュニケーション能力を高めることができます。

オススメなのは、コミュニケーションに関する講座や面接の練習などのサービスを受けられる公共の職業訓練所です。

どのようなサービスがあるか、お住いの地域の職業訓練所を調べてみると良いでしょう。

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ニートから脱出しないと起こりうる末路

ニートから脱出しないままだと、どのようなことが起こるのでしょうか?

この章では、ニートから脱出しないと起こりうる末路について解説します。

ただし、ニートから脱出しないと、必ずこうなるというわけではありません。また、あなたを不安にさせたりおどしたりするためのものではありません。

ニートからの脱出をサポートする支援機関はたくさんあります。ニートからの脱出は、いつからでも、何歳からでも可能です。

この章の内容は、あくまで参考としてご覧ください。

末路①就職先が見つかりにくくなる

1つ目は、就職先が見つかりにくくなることです。

廣岡氏は、以下のように指摘しています。(参考:廣岡政幸 『「大人の引きこもり」を救え!』

元引きこもりの人たちの社会での受け皿は、決して多いとは言えない。とくに、30歳以上の再出発の道は険しい。企業側からすると、10年、15年と引きこもっている期間があるような人は雇いにくい。また、何度か働いた経験があっても、いずれも短期間で辞めているという経歴がある人も、何か理由があるのだろうと思われてしまう。

(参考:廣岡政幸 『 「大人の引きこもり」を救え!』

ニートから脱出しない期間が長くなるにつれて、就職先が見つかりにくくなることが考えられます。

例えば、労働政策研究・研修機構の調査結果から、フリーター期間が短いほど正社員になりやすく、4年以上と長引くほど難しくなる傾向にあることがわかっています。(参考:労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の変容 -「第5回 若者のワークスタイル調査」から-」

この調査は、フリーターを対象としているため、「ニートと関係ないのでは?」と感じる人もいらっしゃるかもしれません。しかし、社会経済生産性本部による調査では、フリーターとニートには深い関係があると指摘されています。(参考:財団法人社会経済生産性本部「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書」

末路②人間関係が狭くなる

2つ目は、人間関係が狭くなることです。

ニート期間が長期化すると、その分だけ外との接触が減ります。家族以外の人と関わる機会が減るので、自然と人間関係が狭くなります

ニート状態が続くと、会話の仕方やコミュニケーションの取り方、働き方や就職活動の取り組み方まで忘れかねません。

就職活動では面接を受けることも多く、はきはきとした受け答えが必要不可欠です。

ニートでいることに慣れ、その生活が当たり前になると、コミュニケーション能力が低下し、面接や働くことそのものが憂鬱になるという未来も考えられるでしょう。

末路③将来の自分の目標がわからなくなる

3つ目は、「将来の自分の目標がわからなくなる」です。

ニート期間が長くなるほど、履歴書や職務経歴書に書ける項目が減り、空白期間をどのように説明して良いのかわからなくなります。

考えれば考えるほど適切な説明の仕方が思い浮かばず、「ニートでいるしかなさそう」とあきらめる可能性もあります。

末路④親の経済的支援を受けられなくなる

4つ目は、「親の経済的支援を受けられなくなる」です。

ニートから脱出できないままだと、やがて親の定年退職を迎え、経済支援を受けられなくなることも考えられます。

ニートとして暮らす人の多くは、親や第三者から経済支援を受けているからこそ成り立っているものです。

しかし、親もその第三者も、やがて高齢となり、働けなくなります。

その結果ニートで居続けることが困難になるほか、生活が厳しくなった親や第三者にさらに経済支援を強い続ける恐れがあるなど、さまざまな影響が考えられます。

ニートから脱出すると待っている未来

この章では、ニートから脱出した場合の未来を解説します。

ニートを脱出したら、必ずこうなるというものではありません。ですが、自分にとって望ましい方向性の将来を考えられると、ニート脱出のモチベーションにつながると思います。

また、支援機関などと話をする際にも、ニート脱出後の展望を具体的に伝えやすくなると思います。ぜひ、参考としてご覧ください。

未来①一定の収入により生活が安定する

第一に、一定の収入を得られ、生活が安定します。

ニートであれば、収入はなく、家族や第三者からの経済支援に頼ることになるはずです。

自分の収入によって生活が安定することは、本人にとっても家族や第三者にとっても安心につながるでしょう。

未来②欲しいものが買える

一定の収入が得られれば、自分の好きなもの、欲しいものが買えます。

これまで我慢していた欲しいものも、収入の中から、払わなければならないものを差し引き、残ったお金があれば、いつでも買うことができます。

自分で働いたお金だからこそ、どのような用途に使うかを自由に決められることも、ニートからの脱出によってみられるメリットともいえるでしょう。

未来③将来への不安が減る

収入が安定すれば、将来への不安が減ります。

家族や第三者に経済支援を受けているままだと、「このまま養ってもらうことは可能なのだろうか……」といった漠然とした不安があるのではないでしょうか?

ニートから脱出すると、その不安を解消できます。

ニートから脱出し、自分で収入を得られるようになれば、きちんと貯金し、将来に備えることも可能です。

未来④自分に自信が持てる

ニートから脱出すると、その経験から自分に自信が持てるようにもなります。

紆余曲折を経たとしても、ニートから脱出できたという経験は、大きな自信に変わります。

長い年月ニートだったとしても、脱出できたことを機に、「もっと頑張れるかもしれない」と気持ちが前向きになり、どのようなことにも勇敢にチャレンジする人も多くいます。

未来⑤ローンが組める

一定の収入が得られるようになると、ローンを組むこともできます。

車や家、スマートフォンやパソコンなど、さまざまな買い物にみられるローンも、ニートからの脱出、そして一定の収入が得られれば自由に組むことができます

ニートだと、社会的信頼度が低く、ローンを組むことはできません。しかし、きちんと働き、一定の収入が得られれば、社会的信頼度が上がります。

社会的信頼度が上がることで、自分の自信や、仕事へのモチベーションになる人も多いようです。

未来⑥視野が広がる

ニートからの脱出は、広い視野を持てるきっかけにもつながります。

ニート状態のときは、自宅からほとんど出たことがない人も、社会に出て、いろいろな人と出会うことで、「こういう考え方もあるのか」「こんな楽しいことがあるのか」など、さまざまなことに気づくことが増えます。

新しい考えや経験したことのない物事に触れたことで、自分の考えばかりにとらわれていたと気付き、「ニートから脱出して良かった」と感じる機会も増えるでしょう。

未来⑦親孝行ができる

ニートの脱出によって、経済支援を続けていたご家族の安心にもつながります。

また、自分で働いて得た給料で、親孝行することもできます。

働くことの大変さ、お金を稼ぐことの大変さを身をもって感じたことで、ご両親へ感謝の思いを伝えることもできるでしょう。

これまで口にこそしなかったものの、ご両親は我が子の将来にさまざまな考えをめぐらせていたはずです。

しかし、あなたがニートから脱出し、自分の力で暮らせるようになれば、ご両親は大きな喜びを感じるでしょう。

ニートとは?

ニートとは、一般的に就学・就労・家事などをしていない若者のこととされています。

もともとニートという言葉は、「Not in Education、Employment or Training」の頭文字を取って、イギリスで生まれたものです。直訳すると、就学、就業、職業訓練のいずれもしていない人という意味になり、支援が必要な人たちという意味合いで使われていました。

厚生労働省はニートを、以下のように定義しています。

15~34歳で、非労働力人口のうち家事も通学もしていない人

(参考:厚生労働省「よくあるご質問について」

また、総務省統計局では、ニートに近い概念として、若年無業者と表記することもあります。(参考:総務省統計局「16A-Q10 ニートの人数」

ニートについては、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

まとめ:ニートからの脱出は少しずつでも前進することで可能になります

ニートやひきこもりからの社会復帰には時間がかかります。最初の方は成果が出ずに失望することも多いと思います。

筆者も体力づくりのためにはじめたジョギングで自分の体力のなさを悲観し、なかなか前に進めなかった時期がありました。

ですが地道に続けていくうちに、今ではフットサルも普通にプレイできるようになりました。

少しずつ、一歩ずつ進んでいたんだなと、振り返って思います。

あなたも、社会復帰へ向けて一歩ずつ進んでみてください。きっとうまくいきます。

もし「あなたの社会復帰」が勉強に関係することであれば、私たちキズキ共育塾にお気軽にご相談ください。お待ちしています。

よくある質問(1)

ニートから脱出する具体的な方法を知りたいです。

以下が考えられます。

  • ニートから脱出したい理由を明確にする
  • 得意不得意を洗い出す
  • 優先したいことを決める
  • 資格を取得して特長を増やす
  • 学び直しをして進学する
  • アルバイトや在宅などで一度働いてみる
  • 未経験歓迎の職種で働いてみる
  • 支援機関を利用する
  • ニート脱出後のキャリアプランを立てる
  • 体力をつける
  • 規則正しい生活をする
  • 身なりを整える
  • コミュニケーションを練習する

詳細については、こちらで解説しています。

よくある質問(2)

ニートから脱出しないままだと、どのようなことが起こるのでしょうか?

以下が考えられます。

  • 就職先が見つかりにくくなる
  • 人間関係が狭くなる
  • 将来の自分の目標がわからなくなる
  • 親の経済的支援を受けられなくなる

詳細については、こちらで解説しています。

監修キズキ代表 安田祐輔

発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。

【著書ピックアップ】
ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』

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翔泳社公式 【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2024年10月現在11校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2024年10月現在6校)

【その他著書など(一部)】
学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』

日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧

【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

サイト運営キズキビジネスカレッジ(KBC)

うつ・発達障害などの方のための、就労移行支援事業所。就労継続をゴールに、あなたに本当に合っているスキルと仕事を一緒に探し、ビジネスキャリアを築く就労移行支援サービスを提供します。2024年10月現在、首都圏・関西に6校舎を展開しています。トップページはこちら→

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