ニートの社会復帰は可能! ニートが社会復帰するためのステップを解説 | キズキビジネスカレッジ  

ニートの社会復帰は可能! ニートが社会復帰するためのステップを解説

こんにちは。就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)です。

このコラムでは、ニート状態にある人やその親御さんに向けて、ニートが社会復帰するためのステップや社会復帰できないと感じる理由・対策、社会復帰するためのコツについて解説します。

筆者自身、高校で不登校になり中退、それから約10年間のニート・ひきこもり生活を送りました。ニート状態が長く続くと、社会復帰のきっかけをなかなか作れなくなることは、自分の経験からもよくわかります。

また、ニートからの脱出を目指すとき、壁にぶち当たっては「自分はどうしてこんなことができないのか」と悩み、自分に失望することも多いと思います。

私がニートだったときは昼夜逆転状態で、社会復帰に向けて規則正しい生活を身につけるのに特に苦労しました。昼夜逆転を直そうとしても、12時間以上寝ては夜寝られなくなって朝まで起きている…そんな生活の繰り返しでした。

そんな私でも、社会復帰はできています。

このコラムが、ニートから脱出したい人に少しでもお役に立ったなら幸いです。

ニートが社会復帰するための8つのステップ

この章では、ニートが社会復帰するためのステップについて解説します。

なお、あなた一人でがんばるのではなく、支援機関を利用することで、社会復帰はしやすくなります。

私たちキズキビジネスカレッジ(KBC)は、ニート状態にある人のための就労移行支援事業所です。

  • 病気や障害があっても、KBCでは初任給は38万円も
  • 通常52%の就職率が、KBCでは約83%
  • 通常約1年半かかる就職内定が、KBCでは平均4ヶ月

新宿・横浜・大阪に校舎があり、障害者手帳がなくても自治体の審査を経て利用することができます。遠方の方は、日常的にはオンラインで受講しながら(※お住まいの自治体が認めた場合)、「月に1回、対面での面談」を行います。詳しくは下記のボタンからお気軽にお問い合わせください。

前提:社会復帰のためには準備が必要です

ニート状態からの社会復帰を目指すとき、いきなり大きな目標を立てて途中で挫折したり、目標を立てるだけで前に進めなかったりしていませんか?

筆者自身、ニート状態だったときに大学受験を目指した時期がありました。そのときは、スケジュール的にも学力的にも合格できる見通しをつけないまま、見切り発車でチャレンジしました。

そして準備不足のために自信を持って進むことができず、勉強のやる気も起きずに、ただ日々が過ぎていきました。

目標を決めるときには、目標達成のために必要なことを逆算し、自分がその目標を達成できる見通しをつけ、自信を持って一歩ずつ進むことが大切です。

ただし、社会復帰のための具体的な目標は必ずしも最初から立てる必要はないと思います。

目標を立てるより先に、心身を整えた方がよい場合があるからです。私の場合も、目標設定よりも先に、社会復帰の準備が必要でした。

筆者としては、まず、社会復帰できるような準備を先にすることをオススメします。なお、先に目標を設定したほうが、社会復帰に進みやすいという人もいるでしょう。

あなたも、現在の状況やご自身の性格などによって、目標を立てることと準備から行うこと、どちらを先に行った方がよいか、考えてみてはいかがでしょうか?

ステップ①生活習慣・環境を整える

1つ目は「生活習慣・環境を整える」ことです。

ニート状態として暮らす方の中には、昼夜逆転の不規則な生活を送る方もいらっしゃるでしょう。

しかし、そのような状態が続くと、一日の生活リズムが24時間以上(あるいは以下)の周期でまわります。

すると、生活時間が毎日ずれていく負のスパイラルに陥り、生活リズムがどんどん不安定になっていきます。

規則正しい生活に戻すためには、朝は8時までに起床するよう心がけ、昼は体力作りやスキル磨きに時間を充てます。夜は趣味や自分のリラックスタイムに使う、といったように工夫してみると良いでしょう。

ただ、いきなり「完全に規則正しい状態」を目指しても無理だと思います(私もそうでした)。

なので、朝に太陽の光を浴びる、昼寝は15分以内にするようにするなど、少しずつ改善していくことをオススメします。

私の場合は、寝る前から部屋のカーテンを開けておき、朝になると太陽の光が顔に当たるような場所で寝たり、昼寝は眠り過ぎないように座りながらしたりするなどの工夫をしていました。

ステップ②自己分析を行う

2つ目は「自己分析を行う」ことです。

ニート状態から社会復帰を目指すときは、自己分析をして、自分がやりたいこと、できると思う業種などを明確にしましょう。そうすることで仕事選びがスムーズに進み、企業とのミスマッチを防げます。

なお、自己分析するときは、これまでに経験したことを紙に書き出すことから始めましょう。経験を書き出して可視化し、深掘りしやすくすることで、自分の得意なことや不得意なことが明確になり、就職活動で活かせる強みを見つけやすくなります。

その際、ニート状態になった理由、ニートとして暮らすことで得た学び・経験なども書き出しましょう。

ニート期間があることについて、書類選考や面接でマイナスイメージを抱く面接相手がいるかもしれません。ですが、ニート状態でいる間にどんな学びを得た(経験した)かを具体的に説明できれば、マイナスイメージを与えずに済みます。

具体的なエピソードに仕上がったら、以下のステップに進みましょう。

ステップ③社会復帰するうえでの最大のハードルを考える

3つ目は「社会復帰するうえでの最大のハードルを考える」ことです。

ニート状態から社会復帰するうえでは、自分にとっての最大のハードルについて把握しておくことも大切です。

ニート状態になった理由を洗い出せば、なぜ社会復帰することに不安や抵抗があるのかを見つけやすくなります。

ニート状態になった理由の例
  • 人間関係から離れたくなった
  • 仕事を覚えられずクビになった経験がある
  • 自分にできる仕事があるのか不安
  • ニート期間を面接で指摘されそう
  • 見た目やスキル、経験に自信が持てない
  • 自分、または家族の入院・介護によって働くことが困難だった など

理由は人によって様々です。そのため、上述した例を参考にしながら、その理由に紐付く「自分にとってのハードル」を明確にしましょう。

ステップ④自分に合った働き方を探す

4つ目は「自分に合った働き方を探す」ことです。

ニート状態にある人が社会復帰を目指すうえでは、順を追って社会に順応することが大切です。

いきなり「出勤して、朝から夕方まで、週に5日フルタイムで働こう」と考えても、体力が追いつかなければ体を壊すことにもつながります。

社会人としての生活に少しずつ慣れるためにも、「『今の自分』に合った働き方」を探しましょう(1日何時間、週に何日、働く時間帯、在宅か出勤かなど)。

ステップ⑤考えたハードルを乗り越えられる職種を見つける

5つ目は「考えたハードルを乗り越えられる職種を見つける」ことです。

3番目の項目で洗い出した「自分にとってのハードル」と今自分ができると思う働き方を明確にしたら、次はそのハードルを乗り越えられそうな職種を見つけましょう。

例えば、「人間関係から離れたくなった」という理由が自分にとってのハードルであれば、人との関わり合いが最小限の職種を選ぶ、「仕事を覚えられずクビになった経験がある」といったハードルなら、細かなマニュアルがあり、項目に沿って働ける職種などが挙げられます。

最小限に人間関係で済むような職種としては、在宅ワークによるWebライターやプログラマーなどがあります。マニュアルに沿って働ける職種であれば、工場勤務などが挙げられるでしょう。

このように、自分のハードルを乗り越えられる職種は、職種を深掘りすることでリカバリーできるケースが多くあります。ゆっくりと時間をかけても良いので、今の自分に適した職種を見つけ、以下のステップへと進みましょう。

ステップ⑥簡単なアルバイトを始める

6つ目は「簡単なアルバイトを始める」ことです。

「自分にとってのハードル」を乗り越えられそうな職種を見つけたら、次は簡単なアルバイトを始めてみましょう。

アルバイトは出勤時間や勤務日数が正社員に比べて融通が利きやすく、フラットな気持ちで働くことができます。

正社員を目指すのであれば、アルバイトからの正社員登用を行う企業に絞って探すのも有効です。

ステップ⑦挑戦しやすい職種を見つけ応募してみる

7つ目は「挑戦しやすい職種を見つけ応募してみる」ことです。

アルバイトの経験をある程度積んだら、次は自分にとって挑戦しやすい職種を見つけ、実際に応募してみましょう。

このときは、アルバイトではなく、正社員でも派遣社員でも問題ありません。

できれば「未経験歓迎」「職歴不問」といった職種に応募すると、働き始めに感じやすいプレッシャーが少ないのでオススメです。

特にオススメの職種には、販売職や営業職、介護職やIT関連職などがあります。

販売職や営業職、IT関連職は、人手不足の影響から、採用後に研修や資格取得をサポートする形で未経験者の採用に力を入れる企業も多いようです。

自分の技術や経験に自信が持てなくても、入社後に手厚いサポートを受けながら働けるのであれば、チャレンジしてみても良いでしょう。

企業情報などを細かくチェックしながら社会復帰を視野に入れた就職活動を進めてみましょう。

なお参考として、「非正規雇用」は「悪いもの」ではありませんが、待遇・福利厚生の面では、正規雇用の方が安定します。

ステップ⑧正社員経験があるなら経験のある職種を受けてみる

最後は、正社員経験があるなら経験のある職種を受けてみることです。

もし、これまでに正社員としての経験があるのであれば、その際に得た学びやスキルを活かして、即戦力として活躍できる可能性の高い同業界・同職種を受けてみても良いでしょう。

即戦力となる人材を求めている企業であれば、募集事項にそのような言葉が記載されているケースも少なくありません。

自己分析結果から得意とする業務などが明確になっていて、ある程度の自信がついたのなら、経験のある職種を中心に応募し、社会復帰を目指しましょう。

ニートが社会復帰できないと感じる7つの理由・対策

社会復帰を目指し、いざ行動に移そうと考えても、ふいに「社会復帰できないのではないか」「本当に自分は社会に出て働くことができるのか」といった不安にさいなまれることもあるでしょう。

重ねてにはなりますが、ニート状態にある人の社会復帰は、ポイントを取り入れたり工夫したりすることで、どなたも実現できるものです。

この章では、ニートが社会復帰できないと感じる理由・対策について解説します。

理由①無理だと思い込んでいる

1つ目は「無理だと思い込んでいる」ことです。

現在ニート状態である自分自身が「無理だ」と思い込むと、当然、社会復帰は困難です。「自分のような社会経験がない(乏しい)人間を誰が雇うだろうか」と考える人もいるでしょう。

不安を抱えたり「できない」と考えたりするのは、あなたの中の理想が高すぎたり、完璧主義であったりするからかもしれません。

まずは自分に自信が持てるよう、達成しやすい目標を立ててみましょう。

そうすることで、努力することと達成することの繰り返しを経て、少しずつ自信を持てるようになるでしょう。

理由②自分に自信が持てない

2つ目の理由は「自分に自信が持てない」ことです。

人生にはいくつもの失敗や挫折がつきものです。そういった失敗や挫折から立ち直れずに、自分に自信を失った人もいるでしょう。

石原加受子さんの『「自己肯定感」の高め方』では、周囲の人と自分を比べる人ほど、無意識に自分を責めているとしています。そういったときは一度立ち止まり、もっと自分をいたわり、肯定することから始めるのが良いとしています。(参考:石原加受子『「自己肯定感」の高め方』

まずは自信をつける(自己肯定感を上げる)ためにも、生活のなかで少しでも自信につながるなにかを積み重ねてみるのがオススメです。

理由③自分に厳しすぎる

3つ目の理由は「自分に厳しすぎる」ことです。

石原加受子さんの『「自己肯定感」の高め方』では、以下のような指摘があります。

「自分に厳しく」を求める社会』として、「社会に適応し順応するように強くしつけられる子どもがいること、家庭や学校、家庭環境に寄っては0歳のときから保育所に通い、そのようにしつけられることもある」としたうえで、「一般に言う「社会」と実際の社会ではズレがある」

(参考:石原加受子『「自己肯定感」の高め方』

親や周囲からのしつけによって厳しく育てられると、自己肯定感を養いづらくなることがある、ということです。

社会復帰を目指す前に、自分の判断基準や考え方が自分に厳しすぎないかどうかを振り返り、達成しやすい目標を立てて実行してみましょうましょう。

理由④体調不良が続いている

4つ目の理由は「体調不良が続いている」ことです。

現実問題、体調が思わしくなければ、社会復帰を目指して良いものなのか判断に迷うこともあるでしょう。

そういった場合、まずは体調を万全に整え、そのうえで社会復帰へのステップを踏むことが大切です。体調が思わしくないまま社会復帰を臨めば、再度ひきこもりがちになったり、社会復帰をためらったりすることが予想されます。

体調不良によって社会復帰が難しいのでは?と考えるときは、まずは心身の不調を治して、万全になったときに活動することをオススメします。

理由⑤人間関係に苦手意識がある

5つ目の理由は「人間関係に苦手意識がある」ことです

石原加受子さんの『「自己肯定感」の高め方』では、『人間関係のトラブルは「良い悪い」では解決しない』としています。(参考:石原加受子『「自己肯定感」の高め方』

ニート状態として暮らす人の中には、人間関係に悩み、他者との関わりをできるだけ避ける方もいらっしゃいます。

人間関係への苦手意識を取り除くためには、苦手意識となった原因を追及するのではなく、どのようにして苦手意識と向き合う必要があるかを考えることが必要不可欠と言えます。

理由⑥就労経験がない・少ない

6つ目の理由は就労経験がない・少ないことです。

社会人としての経験があると、人間関係や業務内である程度のことが予想でき、働き方や働きやすさにつながり、その分だけ自信を持つことができます。

しかし、就労経験がない(または少ない)と、経験がそもそもない(少ない)ことから、1から覚えることが多く、業務のコツや働きやすさを見つけるのが困難です。

そのようなときは、達成しやすい目標を立てて実行してみましょう。行動科学には「3の法則」があります。

これは3日続けられれば次は3週間、その次は30日、次は3か月……といったように、数字の「3」を目安に挑戦し、習慣が定着するまでの行動設計を立てるものを指します。

しかし、最終的な目標を3か月と長期に設定すれば、大変に感じるときもあるでしょう。

そのようなときは、細かな数字で良いので、確実に前進していることがわかる目標を立てて自信につなげるのがオススメです。

  • 今日できたのだから明日もがんばってみる
  • 1週間できたのだから次は10日がんばってみる
  • 今日できたのだから明日もがんばってみる

以上のように、3を目安にするのではなく、1や2など自分がクリアできそうな数字で行動設計すれば、目標達成の実感が湧きやすくなります。

そうすることで、次第に「自分は意外とできるのかも!」と、自然に自信が持てるようになるでしょう。

理由⑦ニート期間が長く就職に不安がある

7つ目の理由はニート期間が長く就職に不安があることです。

ニート状態でいる期間が長ければ長いほど、仕事ができるのか不安になり、行動に移せない方もいらっしゃいます。

このようなときは、現在抱える不安を少しずつ解消することから始めてみましょう。肉体労働の職に就きたいのであれば、ラジオ体操などの軽い運動から始め、縄跳びやウォーキングなどを徐々に取り入れ、体力をつけてみるのもオススメです。

事務職を希望するのであれば、企業の事務作業についてリサーチし、主な作業内容について把握し、スキルを磨いてみるのも良いでしょう。

就職、または社会復帰のために活動したことでニート期間が伸びても、ニート期間が長く就職が難しいと感じ、スキルを磨くための活動をしていたといったことを履歴書や職務経歴書、面接などの際に伝えると、理解を得られるはずです。

ニートが社会復帰するための3つのコツ

この章では、ニートが社会復帰するためのコツについて解説します。

何らかの行動を起こす中で、慣れない事態と直面したときに、心が折れてあきらめないようにするために参考にしてみてください。

前提:嫌ではないことから始めてみましょう

ニート状態にある人は、以下のように悩んで立ち止まることもあるでしょう。

  • 働きたい気持ちはあるけれど、やりたいことが見つけられない
  • 働くために具体的に何をしたらいいのかわからない

だからといって、何もやらないと新たにやりたいことに出会う可能性がどんどん下がり、悪循環に陥るかもしれませんね。

ニートから次の一歩に進むために大事なことは、嫌ではないことから始めることです。

就労や就学のためには、家から出て、仕事を探したり、知らない人たちとイチから関係性をつくったりなど、慣れないことや大変なことがたくさん出てくるかもしれません。

そんなときは、何でもいいからと嫌なことでも無理をしたりして、余計な負担を増やすべきではないのです。

まずは、行動することをあきらめず、嫌じゃないことからはじめましょう。

コツ①相談できる相手をつくりながら行動する

1つ目は、相談できる相手をつくりながら行動することです。

弱音を吐けたり、相談できたりする安心・安全な相手・場所を持ちましょう。

具体的には、次のようにさまざまな方法があります。

  • 支援機関とつながり、相談役になってもらうこと
  • ホットラインなど相談ダイヤルに電話をかけてみること
  • サポートの場やネット上などで仲間をつくって相談し合うこと
  • 家族や友達に事前に力になってほしいと伝えること

「ここなら自分の弱いところや失敗談を話せる、相談できる」と思えるような安心・安全だと思える環境を見つけたりつくったりしながら行動しましょう。

例えば、地域若者サポートステーションは、働くことに踏み出したい15歳〜49歳までの人を支援する、厚生労働省委託の支援機関です。

また、私たちキズキビジネスカレッジ(KBC)では、就労に関する無料相談を行っています。

他にもさまざまな相談機関や支援機関があります。こちらでも解説しているため、ぜひ利用してみてください。

アドバイスがほしいときだけではなく、ただ話を聞いてもらいたいときや、自分の気持ちの整理ができなくて悩んでいるときなどにも、気軽に電話や相談をしてみることをオススメします。

コツ②いろんな選択肢を事前に用意しておく

2つ目は、いろんな選択肢を事前に用意しておくことです。

何事もそうですが、ある挑戦に失敗して弱っているときに、次の打ち手を考えるのは気力が必要ですよね。

また、そんなときに考え込んだり重大な決断をしたりするのは、悪い方向に思いが向かったりすることもあるため、あまりオススメできません。

例えば、就職したいと思っていた会社に採用されなかったときでも、他の選択肢や応募先があれば、気持ちを次に切り替えやすくなります。

複数社の候補リストをつくっておくなどして、選択肢を一つだけにしないようにしましょう。

なお、就職したいところを探すときには、職種、商材、給料ベースだけで考えずに、どんな社内環境や働き方をしたいかなど、幅広い軸で考えることもオススメします。

コツ③自分に自信をつける活動をする

3つ目は、自分に自信をつける活動をすることです。

ニート状態であることそのものについても、就職活動がうまくいかなかったりしたときにも、「自分には価値がない…」「自分はもうダメだ…」などと自分を責める人がいます。

しかし、ニートであっても就職活動がうまくいかなくても、変に自分を責める必要はありません。

ですが、人からそう言われても、すぐに気持ちを切り替えることは難しいかもしれませんね。

そんなときは、ニート状態であるからこそある自由な時間を活かして、自分の自信につながることをやってみましょう。

例えば、以下のような方法があります。

  • 趣味などの好きなことに打ち込む
  • 勉強や資格取得などのスキルアップのための活動をする
  • 自分のコンプレックスと向き合う

好きなことに打ち込んだり、勉強や資格取得に取り組んだりすると、自分に自信をつけることができます。

ニート状態にある人が次に進学を目指す場合、勉強はそのための直接的な手段でもあります。その上、就職を目指す場合、資格取得は有利な条件にもなります。

自信をつけるとともに、次の一歩に進むための力にもなるということです。

コンプレックスと向き合うとは、例えば以下のように、自分が思う欠点について、前向きに解決方法を考えていくことです。

  • 苦手な「人付き合い」をどう改めようか
  • 人づきあいが苦手な自分のいいところはどこだろうか

ニート状態の時期に自信をつける活動ができると、次の一歩に進みやすくなります。

ニートとは?

ニートとは、一般的に就学・就労・家事などをしていない若者のこととされています。

もともとニートという言葉は、「Not in Education、Employment or Training」の頭文字を取って、イギリスで生まれたものです。直訳すると、就学、就業、職業訓練のいずれもしていない人という意味になり、支援が必要な人たちという意味合いで使われていました。

厚生労働省はニートを、以下のように定義しています。

15~34歳で、非労働力人口のうち家事も通学もしていない人

(参考:厚生労働省「よくあるご質問について」

また、総務省統計局では、ニートに近い概念として、若年無業者と表記することもあります。(参考:総務省統計局「16A-Q10 ニートの人数」

ニートについては、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。

まとめ:自分を労る時間を大切にしつつも、社会復帰を意識した生活を

ニート状態からの社会復帰は、どのような年齢でも可能です。しかし、社会から離れている期間が長いと、大きな不安を感じることもあるでしょう。

社会復帰に対して不安や悩みを抱えるときは、ご紹介した8ステップを参考にしながら行動してみるほか、国や民間による支援やサービスを積極的に利用するのがオススメです。

ニートとして暮らし、自分をいたわる時間は大切にしつつも、社会復帰を視野に入れた暮らしもまた大切です。

もし、学力不足によって社会復帰に二の足を踏む方は、キズキ共育塾による学び直しを経るのも方法の一つです。

このコラムを通じてあなたの社会復帰が成功し、今よりも素敵な人生を迎えられれば幸いです。

よくある質問

そもそもニートとは何でしょうか?

そもそもニートとは、「Not in Education,Employment or Training」の頭文字を取ったイギリスの造語のことです。日本では、厚生労働省がニートを「総務省が行っている労働力調査における、15~34歳で、非労働力人口のうち家事も通学もしていない人」と、定義しています。詳細はこちらをご覧ください。

ニートから社会復帰するためにどんなところに相談すればいいですか?

私たちの住む日本では、ニートの社会復帰に対する様々な支援・サービスが受けられます。例えば、ハローワークや職業訓練校、就労移行支援事業所などです。詳細はこちらをご覧ください。

監修キズキ代表 安田祐輔

発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。

【著書ピックアップ】
ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』

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翔泳社公式 【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【その他著書など(一部)】
学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』

日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧

【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

サイト運営キズキビジネスカレッジ(KBC)

うつ・発達障害などの方のための、就労移行支援事業所。就労継続をゴールに、あなたに本当に合っているスキルと仕事を一緒に探し、ビジネスキャリアを築く就労移行支援サービスを提供します。トップページはこちら→

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