誰もが取り残されない教育を提供したい
2025/1/13
公民連携事業部の土山春香(つちやま・はるか)です。
大学卒業後、小学校の教員、コンサルティング会社での経験を経て、2024年1月よりキズキにジョインしました。
現在は、自治体への提案活動、プレゼンテーション業務に従事しています。
学校だけでの支援の限界
私は小学校5年生の時の担任の先生の影響で教師を目指しました。その先生は通常学級の子どもだけでなく、特別支援級に在籍している関わり方が難しい子どもたちとも、一人ひとりと向き合い、「何が苦手なのか、どうすればできるのか」を話し合っていました。
先生の真摯に向き合い続けている姿勢を見て、「私もこんな先生になりたい」と思い、教師を目指すようになりました。
大学卒業後、小学校の教員として教育に携わることができましたが、教員としての力だけでは支援の限界を感じ、悔しい想いをすることもありました。課題をもつ子どもたちのために根本的な仕組みを変えられるような仕事に関わりたいと思い、教育に関われる事業を行っているコンサルティング会社に転職しました。公的機関から民間企業への転職となり、いままで意識していなかった「利益」を考慮しながら働くことが求められ、新しい発見が多くありました。
しかし、会社の経営状況が変わってしまったことにより、本来やりたかった教育に関われなくなったことから、転職をすることにしました。
多種多様な課題を持つ子どもを支援したい
課題をもつ子どもたちを支援したいという思いを抱えながら仕事をしていた矢先、キズキを知りました。キズキのビジョンである「何度でもやり直せる社会をつくる」ことに強く共感しました。
人生において全く問題が起こらない人はいないからこそ、問題が起きた後どう対処していくかが重要だと考えていたからです。
やり直そうという時に自分でなんとかできる子どもたちは良いですが、家庭の事情や特性によってはそれが難しい子どもたちもいます。そのような子どもたちの支援に関われる仕事をしたいと思い、キズキの公民連携事業部で働くことを決めました。
社会貢献を仕事に
キズキの公民連携事業部は、社会の中でつまづきそうになっている人々に寄り添い、サポートできる存在でありたいと思っています。
「社会の中で最も困難な人たちを支えたい」 「どのような境遇に陥っても、キズキがあるから大丈夫と思える社会をつくりたい」という理念に基づいた強い想いのもと事業を展開しています。
キズキが受託している事業の多くは、子どもや若者向けの学習支援です。
自治体と連携する学習支援の一例についてご紹介します。
ある自治体から受託している教室型の事業(不登校の方向け)では、来所することで出席日数にカウントでき、ただの居場所だけでなく、不登校支援の制度としても機能しています。子どもたちの出席日数はばらつきがありますが、居場所への来所日数が減り、学校に通える日数が増えていくと、寂しい気持ちもありますが、それ以上に嬉しい気持ちになります。
キズキが自治体と連携することで、子どもたちへの支援の幅が広がっていることを実感します。一人の子どもに対して、児童相談所や学校の先生、医療機関、キズキで支援していくことで、民間では完結できないような支援を包括的に行なえるのがこの事業部で働く魅力だと思います。
働く私たちも大事
キズキで働く魅力として、従業員の生活を大切にしてくれる、ということもあります。
社会貢献を仕事にすると給与が一般的な民間企業より低いことが多いです。
もちろん、お金だけが重要とは思いませんが、支援する私たちにも生活があります。
キズキはNPOではなく、株式会社です。
株式会社として売上・利益も意識して仕事をしています。
民間と同じような待遇で働ける環境も用意することで、キズキの支援は持続的にできるようになります。
経済面が安定することで、働く私たちはキズキで長期的に持続可能な支援ができます。
私たちといっしょに社会貢献を仕事にしませんか?