就労移行支援 キズキビジネスカレッジ(KBC) 「全部自分のせい」と追い込み新卒2ヶ月で休職 「泣いてもいい場所」での再起と一般雇用への道

事務・管理部門職 適応障害 不安障害 一般雇用 20代

新卒入社後わずか2ヶ月で退職を余儀なくされ、全般性不安障害を発症したS.Nさん。一般雇用での再起を目指し、豊富な講座と高い実績を誇るキズキビジネスカレッジ(KBC)のドアを叩きました。温かい支援のもとで成功体験を重ね、軸を明確にした彼女は、現在とある自治体の役所で介護保険事務として活躍中。大きく環境を変えて一般雇用を叶えた、その軌跡をご紹介します。

新卒2ヶ月での休職を経て退職。「すべて自分が悪い」と追い込み続けた暗闇の日々

大学を卒業した私は、新卒で不動産業界の仲介営業として社会人のスタートを切りました。当時はコロナ禍の真っ只中で、会社説明会や選考はすべてオンライン。実際の職場の雰囲気を確かめる機会もないまま、店舗への配属が決まりました。

待っていたのは、想像以上に過酷な現実でした。外回り営業という業務特性もあり、多忙な上司や先輩方から放置されてしまう日々。何が正解かも分からないまま、私の中で少しずつ不安が膨らんでいきました。

周囲が忙しそうにしている中で放置されている現状を理解しつつも、「この状況で頑張るのが社会人として当たり前なのだから、自分がしっかりしなければ」と自分を極限まで追い込むようになっていたのです。

思えば学生時代から心配性な気質がありましたが、その都度周りの人に相談することでその不安は解消されていました。しかし、相談する相手がいない環境では不安は解消されることなく募るばかり...。

異変は突然、身体に現れました。急にご飯が食べられなくなったのです。最初は単なる胃腸炎だと思っていましたが、胃腸薬を飲んでも解消されず、気づいた頃には体重は3ヶ月で13kgも落ちました。毎朝出勤時には電車で涙が溢れ、職場の入り口では足がすくむ日々。心身はすでに限界を迎えていたのです。

4月に入社し、わずか2ヶ月後の6月には休職。会社の規定で休職期間は3ヶ月までと決められており、毎月復職を試みましたが叶いませんでした。

3ヶ月が経過した頃、一度は復職の手続きを進めたものの、直前で再び体調が一気に悪化。ドクターストップがかかり、そのまま退職することになりました。

退職後は症状が改善せず、診断名は適応障害から「全般性不安障害」へと変わりました。約8ヶ月間の自宅療養を経た後、ご縁で学生時代働いていた居酒屋で少しずつアルバイトをさせてもらい、社会との繋がりを保つことはできていました。しかし、一度味わった挫折感と恐怖心は消えず、「また働こう」と一歩を踏み出す勇気は持てないままでした。

「ここはいつでも泣いていい場所だから」――不安の中で出会った、肩の荷を下ろせる場所

社会復帰に向けた大きな転機は、母からの提案でした。

退職から1年が経たない頃、母が見つけてくれた別の就労移行支援事業所の説明を聞きに行ったことがあります。ですが、将来の職場復帰を想像した途端に強い不安が押し寄せ、何も指摘されていないのにその場で涙が溢れて止まらなくなってしまったのです。「自分はまだ、社会に出るのが恐怖なんだ」。そう痛感し、その時は利用を諦めざるを得ませんでした。

その後、居酒屋でのアルバイトを1年ほど続け、少しずつ自信を取り戻しかけていた頃、再び母が探してくれたのがキズキビジネスカレッジ(KBC)でした。

私は障害者手帳を取得せず、一般雇用として再就職したいという強い思いがありました。キズキビジネスカレッジ(KBC)のWebサイトを開くと、一般雇用の就職割合が約58%と高く示されていることに目が留まりました。さらに、Excelだけでなく英語など他では見かけない実践的な講座が揃っており、「ここならこんな私でもスキルを身につけられるかもしれない」と魅力を感じたのです。

不安と恐怖を胸に抱えながら、キズキビジネスカレッジ(KBC)の初回面談へ向かいました。対応してくださったスタッフさんは、私の人生を大きく変える存在となります。

面談中、母が私のこれまでの苦労を詳しく話してくれている際、私は予定していた面談の時間を超えてしまうのではないかと焦り、何度も部屋の時計に目をやっていました。するとそのスタッフさんは私を見て、「周囲の様子をしっかり気遣える方なんですね」と優しく声をかけてくださったのです。自分の何気ない行動から長所を見抜いてくれたことに、深く感動しました。

さらに、過去に別の事業所で泣いてしまったこと、また泣いてしまうのではないかと怖かったことを打ち明けると、スタッフさんは「ここはいつでも泣いていい場所だから」と言ってくださいました。

その一言で肩の荷が下り、固まっていた心が温かく解けていくのを感じました。「ここなら大丈夫かも」「この場所なら、自分もやり直せるかもしれない」。そう確信した私は、正式にキズキビジネスカレッジ(KBC)への通所を開始しました。

簿記合格という成功体験と、「自分を大切にする」という新たな視点

キズキビジネスカレッジ(KBC)に通い始めて最初に取り組んだのは、就職活動の武器となる簿記3級の資格取得でした。しかし、いざ自習を始めてみると一人ではうまく集中が続かず、勉強が計画通りに進まない壁にぶつかりました。そんな自分に対して嫌気がさしていました。

相談すると、スタッフの方々は毎週定期的な面談時間を設定し、私の進捗を細かく確認してくれるサポートを提案してくださいました。

他の利用者さんもたくさんいて忙しいはずなのに、一人ひとりにこんなに寄り添ってくれるんだと、驚きつつも嬉しかったことをよく覚えています。私のペースに寄り添ってくれたおかげで、途中で挫折することなく勉強を継続でき、無事に簿記3級に合格することができました。

新卒の会社を辞めて以来、初めて「努力して目標を達成できた」という実感が得られました。この成功体験は、「今の自分でもできるんだ」という大きな自信となり、その後のMOS(Microsoft Office Specialist)資格への挑戦など、新しいチャレンジへの好循環を生み出していったのです。

また、数あるプログラムの中で特に印象深かったのが「ビジネス失敗回避術」です。提示されるケーススタディの中には、前職の苦しい経験を思い出してヒヤリとするほどリアルな場面もありました。ですが、他の利用者の方々とグループディスカッションを行ったり、実際の場面を想定したロールプレイングやフィードバックを重ねる中で、失敗を未然に防ぐ具体的な立ち振る舞いや、前向きなコミュニケーション手法を身につけることができました。

日々の通所や面談を通じて、私のものの見方や思考の癖も大きく変化しました。

以前の私は「自分が悪い」「自分が頑張らなければ」と自分自身を追い込んでばかりいました。しかしスタッフの方々は、「自分を責めるのではなく、理不尽な状況には怒りの感情を持ってもいい」「他人の立場ばかり配慮するのではなく、自分自身の気持ちも大切にしてあげよう」と、ネガティブな捉え方をポジティブに変換する視点を教えてくれました。不安との向き合い方を学んだことで、心の余裕が少しずつ生まれていきました。

迷走した就職活動からの脱却。面談で見つけた本当に大切にしたい「3つの軸」

通所開始から時間が経ち、いざ本格的な就職活動へ踏み出した時期が、利用期間の中で最も苦しい壁でした。

最初に直面したのは、職務経歴書の作成です。自分の経歴をどうまとめればいいのか分からず、試行錯誤が続きました。さらに応募企業を選ぶ段階になると、「また失敗したらどうしよう」という強い不安から、「こんな私を採用してくれる場所ならどこでもいい」という思考に陥ってしまったのです。焦って何社も応募してみたものの、何を基準に会社を選べばいいのかが分からなくなり、就職活動に対して恐怖を感じるようになってしまいました。サイトを見ることも嫌になり、思い出すのも嫌になった私は、1週間キズキを休んでしまいました。

スタッフさんの優しい声かけもあり通所は再開したものの立ち止まってしまった私に、スタッフさんは「一度思っていることをすべて吐き出しましょう」と、徹底的な思考の整理(壁打ち)の時間を作ってくれました。

面談では、求める条件を挙げるだけでなく、「これだけは絶対に避けたい」という本音をすべて書き出していきました。その上で、自分にとって譲れない条件のトップ3を絞り込みました。

私が出した結論は、「土日祝日休み等働く上での条件」「仕事内容」「働く上で大切にしていく価値観」といった働く環境や安定性を最優先にする軸でした。以前の私は「人を幸せにできる仕事であれば何でも挑戦する」と背伸びをしていましたが、体調を維持しながら長く働くためには、現実的な働きやすさこそが不可欠だと気づいたのです。

軸が明確になると恐怖心は消え、迷った際は決めた軸に沿って考えることで自信を持って応募することができました。さらに求人を探す中で、幼少期に母が介護福祉士として働いていた影響から、自分にとって身近な「福祉業界」に関心があることを思い出しました。「現場で直接介護をするのではなく、事務職として福祉の現場を裏から支える関わり方がある」と気づけたことで、志望動機も自分の言葉ですらすらと書けるようになりました。

役所での介護保険事務。過去の経験が繋がり、手に入れた安心な日々

軸を再設定してからはスムーズに選考が進み、私は医療・福祉領域などに事業を展開する情報処理サービス企業に一般雇用として入社いたしました。現在は派遣先である、とある自治体の役所の中に常駐し、介護保険に関する事務業務を担当しています。

入社当初は、介護保険の申請など必要な書類準備や、医療機関から届く医師の意見書のデータ取り込みなど事務職を担当していました。半年が経過した現在は新しい業務を任されるようになり、ケアマネジャーさんが作成した調査票の記載内容を点検する業務を行っています。誤りがあれば電話で確認・添削を行うなど、責任のある仕事にやりがいを感じています。

前職のように一人で抱え込んで追い詰められることはなくなり、自分の得意な細やかさや対人サポートの力を活かしながら、落ち着いて業務に取り組むことができています。

就職してからも、キズキビジネスカレッジ(KBC)の定着支援を継続して利用しています。定期的にキズキビジネスカレッジ(KBC)横浜校へ足を運び、仕事終わりに対面でスタッフさんに相談に乗ってもらっています。

職場で小さな不安や悩みが生じても、「Sさんはここがしっかりできていますよ」「その指摘は期待されているからこそですよ」と、ネガティブになりがちな気持ちを前向きに引き上げてくださるため、いつでも安心して働き続けることができています。卒業してもこうして親身に寄り添ってくださることは私にとって今でも心の支えであり、「安心できる居場所」となっています。 毎日規則正しくキズキビジネスカレッジ(KBC)に通い続けた経験は、今の私の確固たる土台となっています。変化に対応できる柔軟性と自信を手に入れた今、今後は新しく入ってくる後輩のサポートや、新たな業務への挑戦にも前向きに取り組んでいきたいと考えています。

小さな半歩でいい。不安ごと受け止めてくれる場所が、ここにあります

過去の私と同じように、どうしたらいいか分からず一歩を踏み出せずに悩んでいる方へ、最後にお伝えしたいことがあります。

いま、この記事を読んで情報を探していること自体が、あなたにとってすでに大きな「一歩」です。見知らぬ場所に飛び込むのは、とても勇気が要りますし、恐怖を感じるのも当然のことだと思います。

ですが、キズキビジネスカレッジ(KBC)は、無理にあなたの手を引っ張って連れて行くような場所ではありません。あなたの歩幅に合わせて、すぐ隣を一緒に歩んでくれる温かい居場所です。

不安や怖さを隠す必要はありません。その素直な気持ちごと、キズキビジネスカレッジ(KBC)のスタッフの方々にぶつけてみてください。一人ひとりの悩みにどこまでも寄り添い、力を貸してくれます。恐れながらでも大丈夫、まずは小さな「半歩」からでも踏み出してみてください。応援しています。

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