就労移行支援 キズキビジネスカレッジ(KBC) 「合わないものは、合わせなくていい」 3度の休職を経て気づいた特性と環境にこだわってたどり着いた一般雇用

電気/化学/建築専門職 ASD 適応障害 一般雇用 30代

新卒での適応障害をはじめ、環境のミスマッチから3度の休職と対人恐怖を経験。自身の繰り返す挫折に悩み、一般就労の高い実績に希望を託してキズキビジネスカレッジ(KBC)へ通所を開始しました。徹底した自己理解を通じて「環境に無理に合わせない」働き方に気づいた現在、特性を強みに変えて安定した日々を手に入れています。大きく業界・職種を変えて一般雇用に。その軌跡をご紹介します。

「周りに合わせられない自分」を責め続けた、3度の休職

社会人としての第一歩は、営業職からのスタートでした。しかし、仕事の進め方も分からないまま地方へ配属され、上司からは厳しい言葉をぶつけられる日々。慣れない環境と過度なプレッシャーが重なり、私は入社から約半年が経った頃に適応障害を発症し、最初の休職を余儀なくされました。当時は対人恐怖症のようになり、人混みに行くと汗が止まらず、最初の1ヶ月は家から出ることすらできませんでした。

復職後、事務系の部署へ異動して、そこから7年間は勤め続けることができました。しかし、新しく就任した部長がハラスメント気質で、毎朝1時間ほど説教されてから業務が始まるという環境に耐えきれず、退職を決意しました。

心機一転、専門商社の物流部門へ転職を果たします。ところが、未経験で採用されたはずなのに、配属先では「未経験者はいらない」という冷たい空気が流れていました。仕事のやり方もろくに教わらないまま、入社半年で地方の物流センターへ異動。環境に馴染めず、ここで2度目の休職を経験します。

復帰後、近畿圏内の物流センターを経て、新設される物流センターへ異動したものの、運営体制が整っておらず、残業と疲労が蓄積。結果として、3度目の休職に追い込まれました。

「こんなに休職を繰り返すのは、自分に何かしらの原因があるのではないか」。療養生活が3ヶ月ほど過ぎた頃、私はようやく自分自身と向き合い、根本的な解決の糸口を探し始めました。

「ここなら」と思えた、一般就労という実績

解決策を模索する中で「就労移行支援」という福祉サービスがあることを知りました。しかし、インターネットで検索しても、どこが自分に合っているのかすぐには分かりません。

数ある事業所の中からキズキビジネスカレッジ(KBC)に目を留めたのは、ホームページに「一般雇用での就職実績」がしっかりと記載されていたからです。

他の事業所は障害者雇用の実績を中心にアピールしているところが多い印象でしたが、キズキビジネスカレッジ(KBC)なら、障害者雇用に限らず、さまざまな方向性から私に合った働き方を提案してくれるのではないかと感じました。

「とりあえず1回行ってみて、合わなかったら別のところを探せばいい」。そんな風に気負わず、フラットな気持ちで見学に申し込んだのが、私の転機となりました。

「合わないものは、合わなくていい」という痛快な気づき

キズキビジネスカレッジ(KBC)での日々は、私にとって「自分を知る」ための貴重な時間となりました。通所とリモートを柔軟に使い分けながら、さまざまなプログラムを受講しました。

特にしっくりきたのは、コミュニケーションに関する講座です。私は人の気持ちを察するのが苦手なのですが、講座では「こういう状況の時は、こういう風に返答する」という明確なパターンを学ぶことができました。

社会人経験はそれなりにあったものの、「昔のあの場面では、こう対応していれば良かったのか」と腑に落ちる瞬間が何度もありました。現在でも、コミュニケーションで迷ったときはAIを活用して状況を整理するなど、学んだことをいかしつつ自分に合った対処法をアップデートし続けています。

また、セルフマネジメントの講座で学んだ「不安なことをすべて紙に書き出し、今できること、自分にはどうしようもないこと、後でできることに分ける」という手法も、現在のセルフケアに大きく役立っています。

キズキビジネスカレッジ(KBC)に通って得た最も大きな変化は、「環境に対する考え方」が変わったことです。

私はこれまで、「入社した会社のやり方や環境に、自分が無理をしてでも合わせなければならない」と思い込んでいました。自分が「無理だ」と感じるのも、合わせられない自分に問題があるからだと自分を責めていたのです。

しかし、通所開始とほぼ同じタイミングでASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けたこともあり、プログラムを通じて「環境に合わせられないのは、私の特性なのだ」と明確に自覚することができました。

「合わないものは、合わせなくていい」。そう開き直れたとき、心がすっと軽くなりました。自分を曲げて無理に合わせるのではなく、せめてもう少し自分に合う職場環境を探すことこそが、会社にとっても自分にとっても最善なのだと気づけたのです。

何を聞いても嫌な顔ひとつせず、些細なことでも相談しやすいスタッフの皆さんの存在も、私が安心して自己理解を深められた大きな要因でした。

理想の環境を言語化し、自分の居場所を探す

就職活動を進めるにあたり、私は「自分が長く続けられる環境」をすべて文字に書き出してみました。

「できるだけ不測の事態が起きにくいこと」「ある程度長いスパンで計画を持って進められること」。

書き出した条件を見たとき、最初は「残業をしたくないだなんて、少し高望みだろうか」と思いました。しかし、今までの経験を踏まえ、安定して働くために必要な条件と捉えるようにしました。

休職期間中の転職活動ということで、面接で状況をどう伝えるべきか悩むことも多く、決して平坦な道のりではありませんでした。それでも、キズキビジネスカレッジ(KBC)のスタッフさんから面接での伝え方などをアドバイスしてもらいながら、諦めずに歩みを進めました。

そして最終的に、私が書き出した「理想の環境」に近い条件で働ける場所であることを確認してから、知り合いの会社への就職を決意しました。

リスク予測の強みを活かし、穏やかな朝を迎える日々

現在は建設会社に就職し、「積算」という業務を担当しています。国や地方公共団体から発注される工事の公告に対して、入札するための見積もり金額を算出する仕事です。

以前の職場とは違い、基本的に現場へ出ることはありません。公告が出てから入札するまでに期間があるため、その中で計画的に業務を進めることができます。「何が何でも今日中に終わらせなければならない」といった突発的な事態が少なく、スケジュールの調整がしやすい点も私に合っています。

高すぎても低すぎてもいけない入札金額の算出には、正確さが強く求められます。私の「細かいところを気にする」「リスクを予測する」という特性は、これまでの環境では生きづらさに繋がることもありましたが、今の仕事においては大きな「強み」として活かされています。

就職して1年4ヶ月が経った今でも、キズキビジネスカレッジ(KBC)の定着支援を利用しています。自分の中だけでぐるぐると考えて結論が出ないことも、第三者であるスタッフさんに話すことで客観的に整理でき、自分では思いつかない視点をもらえるからです。この手厚いアフターサポートが、今の安定した働き方を支えてくれています。

現在の私の目標は、何か大きな挑戦をすることではありません。朝起きてから抵抗を感じることなく自然に穏やかに仕事へ向かえる今の状況を、安定して維持し続けることです。

一歩踏み出すのを迷っているあなたへ

もし、過去の私と同じように悩み、苦しんでいる方がいるなら、伝えたいことがあります。

「環境には、本当にこだわった方がいい」ということです。

自分にできること、できないこと。自身の特性をできるだけ具体的に文字に書き出してみてください。そして、自分の強みを活かせる環境を妥協せずに探してほしいのです。

もちろん、ある程度は環境に合わせる努力も必要かもしれません。しかし、どうしても適応できないのであれば、周りに無理に合わせようとするのではなく、自分に合った場所を探しに行くことの方がずっと大切です。

それを一人で考え、面接で話せるレベルにまでブラッシュアップするのはとても難しい作業です。だからこそ、プロのスタッフと対話し、客観的な意見をもらいながらフォローしてもらえるキズキビジネスカレッジ(KBC)という場所を頼ってみてください。

あなたの特性が「強み」に変わる場所は、必ずあります。どうかご自身の可能性を信じて、最初の一歩を踏み出してみてください。

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