就労移行支援 キズキビジネスカレッジ(KBC) 「何でもやる」過酷な日々から一転、難病発症 50年背負った心の鎧を脱ぎ捨て、心から笑える新しい日常へ

突然の病に倒れ、大好きな介護の仕事から離れることを余儀なくされた過去。難病という壁に直面し「今の自分に何ができるのか」を模索してキズキビジネスカレッジ(KBC)へ。徹底した自己理解と温かい支援を経て、長年背負ってきた心の鎧を下ろし、自身の特性を受容。過酷な労働環境から抜け出し、再び一般雇用で自分らしい働き方を手に入れた軌跡をご紹介します。
「何でもやる」と駆け抜けた日々。難病が奪った日常
ずっと、訪問介護の現場で働いてきました。この仕事が大好きで、「何でもやれる」わけではないけれど「何でもやる」と決めて、文字通りどんな業務にも体当たりでぶつかってきた日々。しかし2年前の1月、私の日常は突然途切れました。
救急搬送。告げられたのは、「もやもや病」という聞き慣れない難病でした。激しいめまいと、いつ襲ってくるか分からない頭痛。たまに寝込んでしまって動けなくなることもあり、訪問介護の仕事を休職せざるを得なくなりました。大好きな仕事ができない。「私には何ができるんだろう」。暗闇の中に放り出されたような、深い不安。
当時の私は、ただでさえギリギリの状態で生きていました。発症した時に働いていたのは、俗に言うパワハラが日常茶飯事の、過酷な事業所。罵倒こそされないものの、常に心をすり減らす環境の中で、「自分なんてこんなもんだ」と思い続けることでしか、自分を守る術を知りませんでした。重い鎧を着込んで、ただ耐えるだけの日々。そこに追い討ちをかけるように下された、難病という宣告でした。
ChatGPTが教えてくれた、運命を変えた1本の電話
休職中、この時間を生かして何かできないかと、病床でスマートフォンを握りしめました。ふと思い立ち、ChatGPTに尋ねてみたのです。「難病があっていても、就職できる方法はある?」と。
すると、ハローワークの障害窓口のこと、そして「就労移行支援事業所」という存在を教えてくれました。さらにGoogleで調べてみると、一番上に表示されたのがキズキビジネスカレッジ(KBC)でした。
当時の私は「パソコンを学びたい」という思いがあり、ホームページを見て「今の私でも学べるものがある」と感じました。とはいえ、障害福祉サービスのことなど右も左も分かりません。勇気を出して、電話をかけました。
その1本の電話が、私の転機でした。
対応してくださったスタッフの方は、私の状況を温かく包み込むように、丁寧に話を聞いてくれました。そして、大切に言葉を選んで伝えてくれたのです。
小手先ではない、心から素晴らしいと感じられた対応。その瞬間に「ここに行きたい」という強い直感が働きました。他の事業所と比較検討することは、一切ありませんでした。あの時の対応の素晴らしさと安心感だけで、私の決意は固まっていたのです。
50年越しの「自己受容」。鎧を脱ぎ捨てて知った本当の私
キズキビジネスカレッジ(KBC)での日々は、私にとって驚きと発見の連続でした。特に衝撃を受けたのが「自己理解」のプログラムです。
これまで過酷な環境で生き抜くために自分を押し殺してきた私に、スタッフの方はこう言ってくれました。「あなたが来ると、ここの空気が変わるんですよね」。
最初は「何を言っているんだろう?」と戸惑いました。自分はマイナス思考だと思い込んでいたからです。しかし、自己理解の授業を通じ、そしてスタッフの皆さんとの笑いの絶えない日々の中で気づいたのです。「あ、私、マイナス思考じゃないんだ」と。
また、他のスタッフの方は私に今までにない新しい視点や発想を与えてくれました。スタッフの皆さんが、私のレベルにしっかり合わせて、過去のトラウマなどについてじっくりと耳を傾けてくれたこと。その温かい空間の中で、私は50歳を超えて初めて、自分の過去を「受け入れてみよう」と決めることができたのです。
実務面でも大きな成長がありました。Excelの関数を学んだことで、勝手に計算してくれる表を作れるようになり、それは今の職場でも大いに役立っています。
そして何より、病気は違えど共に分かち合い、応援し合える仲間に出会えたこと。今でも連絡を取り合うような関係が築けたことは、私にとって思いがけない最高の宝物になりました。
自分に嘘をつかない就職活動
就職活動は、キズキビジネスカレッジ(KBC)が用意してくれたフォーマット(キズキブック)に沿って進めました。
応募先企業のピックアップから履歴書・職務経歴書の書き方、面接予定の管理まで、すべてが一元化されており、担当の方と密に話し合いながら準備を進められる。私にとって最高のツールでした。
「本当に自分は何がしたいのか」。担当のスタッフの方と話を重ねながら突き詰めて考えた結果、やはり「訪問介護は捨てられない」という強い思いに行き着きました。
私の就職活動は、自分の「感覚」を何よりも大切にしました。キズキビジネスカレッジ(KBC)で学んだ「企業が何を大切にしているかを十分に理解する」という視点。そして何より、取り戻した「自分を信じる力」が、妥協のない選択をさせてくれました。
「対戦ポーズ」を解き放ち、心から笑える日々へ
実は、キズキビジネスカレッジ(KBC)を卒業して最初に入った訪問介護事業所は、面接時の約束と全く違う過酷な環境でした。「内勤で体力を使わないように」という話だったのに、気付けば1日7件も訪問が入れられている。「話が違う」。私はすぐにエージェントに相談し、今年の3月から現在の職場(一般雇用・正社員)へと転職しました。
今の職場は、今までの圧迫感が嘘のように穏やかです。最初の2ヶ月は「環境が良すぎて蕁麻疹が出そう」と思うほどでした。エージェントの方に「今までの環境が過酷すぎたんですよ」と言われ、妙に納得したのを覚えています。
キズキビジネスカレッジ(KBC)での経験は、今の私の働き方を根底から支えています。
もやもや病の症状とは、見事に共存できています。それは、キズキビジネスカレッジ(KBC)で朝夕と体調を報告し続けたおかげです。いつ、どんな時に頭痛やめまいが起こるのかが明確に記録され、自分の波を把握できたことで、今は我慢せずに薬を使い、上手に付き合うことができています。
そして何より、人間関係の捉え方が変わりました。
以前の私は、理不尽な上司に対して、表面ではシュンとしながらも、お腹の中では「いつでもやったるぞ」と臨戦態勢の「対戦ポーズ」をとっていました。しかし今は、相手がイラッとしていても「あぁ、イラッとしてるよね」と受け流せる自分がいます。「何を言っているんだろう」と一歩引き、相手がいなくなってから他の人に「今のはどういう意味ですか?」と冷静に確認できる。不要な対戦ポーズをとらなくなったのは、間違いなくキズキビジネスカレッジ(KBC)のおかげです。
職後の「定着支援」も、私にとって行くのが楽しみで仕方ない時間でした。悩みや愚痴を聞いてもらい、「また行ってきます!」と元気をもらえる。そんな温かい伴走があるからこそ、今の私らしい働き方が続いています。
「なんで悩むんですか?」――自分の感覚を信じて一歩を
もし今、かつての私のように「自分には何ができるのだろう」と立ち止まり、キズキビジネスカレッジ(KBC)の利用を迷っている方がいるなら、私はあえてこうお伝えしたいです。
「なんで悩むんですか?」と。
きっと、悩んでいる時は、自分自身のことが信頼できなくなっている状態なのだと思います。でも、私の直感は正しかったです。ここは、絶対に信頼を置ける場所です。
ありきたりな言葉になってしまいますが、私は「ここに決めて本当に良かった」と心から思っています。だからこそ、皆さんもぜひ、自分の感覚を信じて、まずはその一歩を踏み出してみてください。そこにはきっと、あなたが想像する以上の、温かくて確かな未来が待っています。
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