無理して働くことがつらいあなたへ 無理をしているサインや対処法を解説

こんにちは、就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)です。
- 朝起きるのがつらくて、仕事のことを考えると憂うつになる
- 無理して頑張り続けているけど、いつか壊れそうで怖い
- 周りは頑張っているのに、自分だけ弱音を吐けない
あなたは、このように感じていませんか?毎日の業務に追われ、心身ともに疲弊している状態が続くと、自分を責めることがあるかもしれません。
このコラムでは、仕事が無理と感じる原因や、無理して働き続けることのデメリット・注意点、ストレスが限界に近づいているサインについて解説します。
あわせて、しんどいと感じたときの対処法も紹介しているので、参考にしてみてください。
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目次
「無理して働く」を続けるのは危険です
仕事がつらいと感じることは、決して甘えではありません。「仕事が無理」「限界」と感じているのは、あなたの心と体からの大切なメッセージです。
厚生労働省の調査によると、仕事や職業生活に関して強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者の割合は半数を上回っています。
また、精神障害による労災認定件数も年々増加傾向です。(参考:厚生労働省「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概要」、厚生労働省「令和6年度「過労死等の労災補償状況」を公表します」)
つまり、多くの人が仕事上のストレスを抱えながら働いているのが実情です。
「無理だ」と感じるのは、あなたが自分なりに仕事と向き合ってきた証拠ともいえます。
そのサインを無視して無理を続けると、心身の健康を損ないかねません。
自分の感じていることを否定せず、まずは仕事に対する気持ちを認めることが大切です。
仕事に行きたくない気持ちについては、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
「無理して働いている」と感じる主な原因
この章では、「無理して働いている」と感じる主な原因について解説します。
原因①プレッシャーの大きい仕事を任されている
責任の重い仕事やプレッシャーの大きいプロジェクトを任されると、精神的な負担が大きくなります。
以下のような状況では、特にストレスを感じやすいでしょう。
- ミスが許されない業務を担当している
- 成果を求められるプレッシャーが強い
- 重要なクライアントとの交渉を任されている
- 大きな予算を扱うプロジェクトに関わっている
仕事上での適度なプレッシャーは、成長につながることもあります。
しかし、過度なプレッシャーが続くと、不安や緊張が慢性化し、心身に悪影響を及ぼすかもしれません。
プレッシャーが強すぎると、慢性的なストレスにつながることがあります。
長く働き続けるためにも、原因を理解し、適切な対処法を見つけていくことが大切です。
原因②仕事内容・適性が合っていない
自分の得意なことや興味とかけ離れた仕事を任されると、日々の業務が苦痛になる場合もあります。
具体的には、以下のようなケースです。
- 営業が苦手なのに営業職に配属された
- クリエイティブな仕事を希望しているのに、単純作業ばかりを任されている
- 人と関わる仕事がしたいのにデスクワーク業務を中心に任される
このような場合、仕事内容と適性のミスマッチが起きている可能性があります。
仕事内容が自分に合っていないと、モチベーションが上がらず、次第に自己肯定感の低下につながる可能性もあります。
やる気が出ないことで、成果にもつながりにくいかもしれません。
ミスマッチに気づいたら、周囲と相談しながら、業務内容の調整や配置転換を検討するのも、ひとつの選択肢です。
自分の適性や興味を改めて見つめ直すことで、今後のキャリアの方向性を見つけるきっかけにもなるかもしれません。
原因③職場の人間関係がつらい
職場の人間関係のストレスは、業務内容以上に心身に負担をかける場合があります。
特に毎日顔を合わせる職場での人間関係の悩みは、長引きやすい点も特徴です。
職場の人間関係のストレスには、以下のようなパターンがあります。
- 上司からの過度な叱責や否定的な態度
- 同僚との価値観の違いやコミュニケーション不全
- 職場での孤立や疎外感
- パワハラやモラハラなどのハラスメント
- チーム内の派閥や対立
信頼できる上司や同僚、人事部門、あるいは社外の相談窓口などに相談することで、状況が改善する可能性もあります。
しかし、人間関係の問題は、すぐに解決できない場合も少なくありません。ハラスメントが疑われる場合は、記録を残しておくことも重要です。
原因④仕事量や残業が多い
残業や休日出勤が続く場合は、体力的でも精神面でも、限界を感じやすくなります。
人手不足で一人当たりの業務量が多い職場も、日々のストレスが蓄積しやすい職場環境といえるでしょう。
業務量が過度になる背景には、以下のような職場の構造的問題が潜んでいることもあります。
- 慢性的な人手不足で1人当たりの負担が大きい
- 業務の優先順位が明確になっていない
- 上司が部下の業務量を把握していない
- 断りにくい職場の雰囲気がある
長時間労働が続くと、睡眠不足や疲労の蓄積により、判断力や集中力が低下する恐れがあります。
その結果、ミスが増えてしまう可能性もあります。
過度な業務量や長時間労働は、心身の疲労を蓄積させる要因です。
業務の優先順位を明確にする、業務の分担を見直してもらうなどの対応を求めることで、改善する余地もあるでしょう。
無理して働くことを続けるデメリット・注意点
この章では、無理して働くことを続けるデメリット・注意点について解説します。
デメリット・注意点①生産性・業務品質が低下する
心身が疲弊した状態で無理をして働き続けると、集中力や判断力が低下します。
その結果、以下のような問題が起きる可能性があります。
- 仕事のミスが増える
- 業務の処理速度が落ちる
- クリエイティブな発想ができなくなる
- 顧客や同僚とのコミュニケーションに支障が出る
生産性が下がると、同じ業務にこれまで以上の時間がかかることもあります。
以前と同じ業務量をこなすことが難しくなり、さらに疲労が蓄積することも考えられるでしょう。
デメリット・注意点②心身への悪影響を及ぼす
無理をして働き続けると、心身にさまざまな不調が現れます。
以下のような症状がある場合は、過度なストレスによって自律神経のバランスが崩れているサインかもしれません。
- 頭痛や肩こりが慢性化している
- 胃痛や吐き気がする
- 食欲がなくなる、または逆に食べすぎる
- めまいや動悸がする
- 夜寝つきにくくなった
最初は「少し疲れているだけ」「すぐに治るだろう」と思うような軽い症状でも、放置すると深刻な状態につながることがあります。
軽視せずに、休息を取ることが大切です。
仕事へのつらさやストレスへの対処法については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
デメリット・注意点③将来的に働けなくなるリスクも
無理を続けた結果、心身の健康を大きく損なうと、長期間働けなくなる可能性があります。
以下のようなリスクがあることを知っておきましょう。
- うつ病や適応障害で休職が必要になる
- 体調不良で退職を余儀なくされる
- 回復に長い時間がかかる
一時的に無理をすることで、その場を乗り切れる場合もあります。
しかし、限界を超えて無理を続けると、取り返しのつかない状態になることも考えられるでしょう。
短期的な成果のために健康を犠牲にすることは、決して賢明な選択ではありません。
仕事で無理をしているサイン
厚生労働省の調査によると、強いストレスを感じている労働者のうち、約3割が身体的な不調を訴えています。(参考:厚生労働省「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概要」)
放置すると、より深刻な病気につながる可能性もあるでしょう。
以下のような身体的なサインが現れたら、ストレスが限界に近づいている可能性があります。
- 毎日朝起きるのがつらい
- 常に疲れている感じがある
- 頭痛や胃痛が頻繁に起こる
- 食欲がない、または過食気味
- 眠れない、または寝すぎる
- 体重が急激に増減する
人によって、ストレス症状はさまざまです。
以下のように精神面に現れることもあるため、不調のサインを逃さないようにしましょう。
- 仕事のことを考えると不安や恐怖を感じる
- 些細なことでイライラする
- 自分を責めてばかりいる
- 何をしても楽しくない
- 仕事に集中できなくなった
- 人と会うのが億劫になった
これらのサインが複数当てはまる場合や、日常生活に支障が出ている場合は、適切に対処することが大切です。
症状が軽いうちに休息を取る、専門家に相談するなどの対応を取ることが、健康的に働き続けるために重要です。
仕事へのつらさやストレスへの具体的な対処法については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
仕事で「もう無理」「ついていけない」と感じたときに今すぐできる対処法
この章では、仕事で「もう無理」「ついていけない」と感じたときに今すぐできる対処法について解説します。
対処法①ストレスの原因を書き出して整理する
まずは、自分が何にストレスを感じているのか明確にすることが大切です。
紙やスマートフォンのメモ機能を使って、具体的にストレスを感じる場面を書き出してみましょう。
書き出すことで漠然とした不安が可視化され、問題の整理にもつながります。
また、書くという行為自体が、感情を発散する効果もあります。
ストレスの原因が明確になれば、それに対する対処法も見えてくるかもしれません。
対処法②信頼できる人・第三者に相談する
ひとりで抱え込まず、誰かに相談することも大切です。
相談先としては、以下のような人や機関があります。
- 家族や友人などの周囲の人
- 信頼できる上司や同僚などの職場の人
- 産業医やカウンセラー
- 心療内科や精神科の医師
- 労働相談窓口や自治体の相談窓口
話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になることがあります。
また、第三者の視点からアドバイスをもらうことで、新たな解決策が見つかることもあるでしょう。
また、もし今の職場で調整が難しく、自分に合った働き方をゼロから見直したいと感じたら、就労移行支援事業所で専門家と一緒に自己分析やスキル習得に取り組むことも一つの選択肢です。
対処法③業務量や時間配分を見直す
業務量が多すぎる場合は、以下のような対策を検討しましょう。
- 優先順位をつけて、重要度の低い仕事は後回しにする
- 可能であれば、上司や同僚などの職場の人に仕事を分担してもらう
- 効率化できる業務プロセスがないか検討する
- 残業時間を減らすために、定時退社を目指す
また、完璧を目指しすぎず、80%の完成度で十分な場合もあることを認識しましょう。
1人でできる業務は限られています。抱え込まず、周囲に協力を求めることも重要です。
あわせて、プライベートの時間をしっかり確保し、リフレッシュする時間を作ることも効果的です。
対処法④休む・受診するという選択肢を検討する
どうしてもつらい場合は、休むという選択肢も検討しましょう。
休むことは甘えだと思う必要はありません。
有給休暇を利用して、心療内科や精神科を受診するといった選択も有効な対処のひとつです。
特に、精神的・身体的な症状が続いている場合は、早めに専門医を受診することをオススメします。
うつ病や適応障害などの場合、適切な治療を受けることで回復が早まる可能性もあるでしょう。
適切に休むことは、長く働き続けるために必要なことです。
不調のサインを感じたら休暇を申請し、職場と少し距離を取ることで、改善策が見えてくることもあるでしょう。
まとめ:「無理して働いている」感じたら自分を大事にする働き方へ
「仕事が無理」と感じることは、決して甘えではありません。
無理して働き続けると、生産性の低下や心身の健康被害、さらには長く働けなくなるリスクもあります。
心身に不調のサインが現れたときは一度立ち止まって、自分を大事にしながら働ける選択肢がないかを考えてみてください。
「無理して働いている」と感じる主な原因は何ですか?
仕事で「もう無理」「ついていけない」と感じたときに今すぐできる対処法を教えてください。
監修キズキ代表 安田祐輔
発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。
【著書ピックアップ】
『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』
Amazon
翔泳社公式
【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2025年6月現在17校+オンライン校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2025年9月現在9校)
【その他著書など(一部)】
『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』
日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧
【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)
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