就労移行支援は在宅利用可能! 在宅訓練のメリットを解説

こんにちは。就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)です。
就労移行支援の利用を検討している人の中には、以下のような疑問を抱えている人もいるのではないでしょうか?
- 就労移行支援は在宅でも訓練を受けることができるの?
- 在宅訓練ではどのようなプログラムがあるの?
- 就労移行支援の通所と在宅、どちらが自分に向いてる?
このコラムでは、就労移行支援と在宅訓練の概要や、対象者、在宅訓練のメリット・注意点、プログラム、自分に合うスタイルの選び方について解説します。
あわせて、在宅訓練の主なプログラムや、自分に合ったスタイルの選び方も紹介します。
就労移行支援の在宅訓練について知りたい人は、参考にしてみてください。
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目次
就労移行支援とは?
就労移行支援事業所とは、一般企業などへの就職を目指す病気や障害のある人に向けて、就職のサポートをする支援機関のことです。
体調管理の方法、職場でのコミュニケーションの基礎スキル、就職に必要な専門スキルなどを学ぶことができ、実際の就職活動でのアドバイス、就職後の職場定着支援も含む、総合的な就労支援を受けることが可能です。
就労移行支援は、障害者総合支援法に基づいて行われる福祉サービスです。実際のサービスは、国の基準を満たしたさまざまな民間の就労移行支援事業所が行います。(参考:e-Gov法令検索「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」)
就労移行支援事業所は各地にあります。私たち、キズキビジネスカレッジ(KBC)もその一つです。
それぞれ特徴が異なるため、気になるところがあれば問い合わせてみてください。
就労移行支援の在宅訓練とは?
就労移行支援の在宅訓練とは、事業所に通所する代わりに自宅で訓練プログラムに取り組む利用方法です。
障害者総合支援法に基づき、平成27(2015)年度から、就労移行支援事業所も在宅による支援が可能となりました。(参考:厚生労働省「障害者福祉における就労支援施策について」)
就労移行支援事業所では、厚生労働省のガイドライン等に則り、在宅利用にあたって以下のような支援体制が整えられています。(参考:厚生労働省「就労系障害福祉サービスにおける在宅でのサービス利用にかかるガイドライン」)
- 毎日のサポート: 1日2回以上の連絡や進捗確認が行われ、日報を作成します。
- 定期的な評価: 週に1回は、自宅への訪問や通所、またはテレビ電話やパソコン等のICT機器を活用して、対面での評価・指導が行われます。
- 月1回の通所: 原則として月に1日は事業所に通所し、訓練目標の達成度などを確認します。
就労移行支援の在宅訓練は、自宅にあるオンラインツールや電話を活用して、事業所のスタッフと密に連絡を取り合いながら進めるのが特徴です。
就労移行支援の在宅訓練の対象者
就労移行支援の在宅訓練の対象者は、通所が困難で自宅でのサービス利用を希望しており、在宅でのサービス利用による支援効果が認められると自治体に判断された人が対象です。(参考:厚生労働省「就労系障害福祉サービスにおける在宅でのサービス利用にかかるガイドライン」)
具体的には、以下のような人がサービス対象者となる可能性があります。(参考:平成26 年度厚生労働科学研究「在宅における就労移行支援」のあり方研究会「在宅における就労移行支援事業ハンドブック」)
- 身体障害や疾病により、移動そのものが難しい、または危険を伴う人
- 外出すること自体はできても、人混みや騒音などの環境要因で体調を崩しやすい人
- 難病などで体調の変動が大きく、毎日の決まった通所が負担になる人
働きたい意欲はあるけれど通所する自信がない人にとっては、就労移行支援の在宅訓練は有効な選択肢といえます。
就労移行支援の在宅訓練のメリット
この章では、就労移行支援の在宅訓練のメリットについて解説します。
在宅訓練には、自宅という環境ならではの大きなメリットがあります。(参考:平成26 年度厚生労働科学研究「在宅における就労移行支援」のあり方研究会「在宅における就労移行支援事業ハンドブック」、厚生労働省「就労系障害福祉サービスにおける在宅でのサービス利用にかかるガイドライン」)
メリット①移動の負担やストレスが軽減できる
在宅訓練の最大のメリットは、通所にかかる身体的・精神的な負担を軽減できることです。
満員電車や天候による移動のストレスを減らせるため、その分のエネルギーを訓練や働くための準備に集中させることができます。
メリット②自分の作業や訓練に集中できる
周囲の話し声や視線が気になって集中できない人にとって、自宅で安心して訓練に取り組めるのは大きなメリットです。
同居している家族がいる人は、協力を依頼し、間仕切りなどで集中できるスペースを作れば、自分のペースでスキルアップを目指せるでしょう。
メリット③自分の特性に合った環境で訓練できる
就労移行支援の在宅訓練は、障害特性に合わせて作業環境をカスタマイズできるのもメリットの1つです。
例えば、車椅子や身体の状態に合わせたデスクの調整、特殊なマウスやキーボードの使用など、自分のパフォーマンスを最大限に発揮できる環境を整えやすいのが特徴です。
メリット④テレワークに必要なITスキルを習得できる
在宅訓練でのやり取りは、基本的にメールやチャット、Web会議システムなどを使用します。
これは実際の在宅ワークで行われる業務フローそのものです。訓練を通じて、ITリテラシーや対面以外でのコミュニケーションスキルが自然と身につくのも、在宅訓練ならではのメリットです。
就労移行支援の在宅訓練のデメリット・注意点
この章では、就労移行支援の在宅訓練のデメリット・注意点について解説します。(参考:平成26 年度厚生労働科学研究「在宅における就労移行支援」のあり方研究会「在宅における就労移行支援事業ハンドブック」、厚生労働省「就労系障害福祉サービスにおける在宅でのサービス利用にかかるガイドライン」)
注意点①対応事業所が少ない
在宅訓練は、すべての就労移行支援事業所が対応しているわけではありません。
利用を検討する際は、定期的な連絡や緊急時対応など、制度に則った支援体制が整っている事業所を選ぶ必要があります。
お住まいの自治体で、対応可能な就労移行支援事業所を探すことから始めましょう。
注意点②運動不足になりやすい
在宅訓練は通勤がない分、どうしても運動不足になりがちです。
また、長時間同じ姿勢で作業を続けることで、体調悪化を招くリスクもあります。
訓練プログラムの中にストレッチを取り入れたり、姿勢に気をつけたりする自己管理が求められます。
注意点③孤立感が高まることがある
在宅訓練では、対面でのコミュニケーション不足から、孤独を感じたりモチベーションが下がったりすることがあります。
Webカメラをオンにしてお互いの顔が見えるようにしたり、チャットで雑談したりするなど、オンライン上でも仲間とのつながりを感じられる工夫をしている事業所を選ぶのがオススメです。
注意点④在宅環境を整える必要がある
在宅訓練を始めるには、パソコンやインターネット環境が必須です。
パソコンや必要なソフトは事業所から貸し出されることもありますが、通信費や光熱費などの費用負担については事業所によって対応が異なるため、事前の確認が必要です。
就労移行支援の在宅訓練の主なプログラム
この章では、就労移行支援の在宅訓練の主なプログラムについて解説します。(参考:厚生労働省「就労系障害福祉サービスにおける在宅でのサービス利用にかかるガイドライン」)
プログラム①ビジネスマナー
就労移行支援の在宅支援では、メールの書き方、チャットでの言葉遣い、Web会議での振る舞いなど、在宅ワークで特に重要視されるビジネスマナーを重点的に学びます。
顔が見えない分、相手に誤解を与えない丁寧なコミュニケーション能力が身につくでしょう。
プログラム②IT・PCスキル習得
就労移行支援の在宅訓練では、WordやExcelなどの事務系ソフトから、Webデザイン、プログラミング、DTP、CADなど、専門的なスキルの習得を目指します。
動画教材(eラーニング)などを活用し、自分のレベルに合わせて学習を進めることができます。
プログラム③資格取得支援
就労移行支援の在宅訓練では、ITパスポートやマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)などの資格取得をサポートします。
近年では、障害への配慮がある試験も増えています。
資格取得は就職の際に有利になるだけでなく、学習や訓練の成果の1つになります。
自宅学習での合格は自信にもつながるため、積極的に受験してみましょう。
プログラム④在宅ワークならではのツール訓練
就労移行支援の在宅訓練では、Zoomなどのビデオ通話ツール、SlackやChatworkなどのチャットツール、オンライン勤怠管理システムなどを使用します。
実際の在宅ワークで使われるITツールの操作に慣れることができます。
プログラム⑤就職活動支援
就労移行支援の在宅訓練では、自己分析、応募書類の添削、面接練習などをオンラインや対面で行います。
特に、在宅勤務での雇用を目指す場合は、なぜ在宅勤務なのか、在宅でどのように貢献できるかを、企業に伝える必要があるでしょう。
また、在宅勤務の求人開拓や実習の調整も事業所がサポートします。
プログラム⑥個別支援
在宅訓練であっても、毎日の日報や定期的な面談を通じて、就労移行支援事業所が体調やメンタル面のサポートを行います。
また、サービス利用時に定めた個別支援計画に則り、生活リズムが崩れていないか、不安なことはないかなど、スタッフがきめ細かくフォローします。
通所?在宅?自分に合ったスタイルの選び方
就労移行支援の在宅訓練を検討するにあたって、「本当に在宅でいいの?」「少しは通所したほうがいい?」と迷う人もいるでしょう。
大切なのは、自分にとって最も効果的に訓練でき、就職に近づける方法はどれかという視点です。
在宅訓練では、自ら積極的に訓練に取り組む姿勢が求められます。
在宅を選択することで、自身の能力や可能性を狭めてしまわないかを検討してみましょう。
例えば、週1〜2回は通所して対人スキルを磨き、残りは在宅でプログラムに集中といった通所+在宅のハイブリットな使い方もできるでしょう。
また、在宅訓練を週1回から徐々に増やしていくという方法や、週の始まりと終わりに通所を入れて、目標設定と振り返りを実践している事業所もあります。(参考:平成26 年度厚生労働科学研究「在宅における就労移行支援」のあり方研究会「在宅における就労移行支援事業ハンドブック」、厚生労働省「就労系障害福祉サービスにおける在宅でのサービス利用にかかるガイドライン」)
まずは就労移行支援事業所のスタッフに相談し、ご自身の体調や目指す働き方に合わせたスケジュールを組んでいきましょう。
まとめ:在宅訓練で自分らしい働き方への一歩を踏み出そう
就労移行支援の在宅訓練は、自宅にいながら就職するためのスキルを身につけ、社会とつながり、就職を目指すことができるサービスです。
さらに、在宅で働くための自己管理能力や、オンラインでのコミュニケーション能力を養う実践的な場でもあります。
在宅訓練に興味がある人は、まずは一度、就労移行支援事業所やお住まいの自治体窓口へ問い合わせてみてください。
このコラムが、あなたらしい働き方への第一歩を踏み出す助けとなることを願っています。
就労移行支援の在宅訓練のメリットを教えてください。
以下が考えられます。
- 移動の負担やストレスが軽減できる
- 自分の作業や訓練に集中できる
- 自分の特性に合った環境で訓練できる
- テレワークに必要なITスキルを習得できる
詳細については、こちらで解説しています。
就労移行支援の在宅訓練の主なプログラムはどんなものがありますか?
監修キズキ代表 安田祐輔
発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。
【著書ピックアップ】
『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』
Amazon
翔泳社公式
【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2025年6月現在17校+オンライン校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2025年9月現在9校)
【その他著書など(一部)】
『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』
日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧
【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)
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