仕事が続かないのはなぜ? 原因と対策を解説

こんにちは。就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)です。
「仕事を長く続けて、安定した生活を送りたい」と思っているのに、どうしても仕事が続かない とお悩みなのではないでしょうか?なかには、仕事が続かないことで家族との関係がぎくしゃくしてきたなど、複数の悩みを抱いている人もいるでしょう。
このコラムでは、仕事が続かない人の特徴や仕事が続かない原因、対策について解説します。
仕事が続かないことにお困りの人は、ぜひご覧ください。
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目次
仕事が続かない人の6つの特徴・傾向
この章では、仕事が続かない人の6つの特徴・傾向について解説します。
特徴①仕事に飽きやすい

仕事が長く続かない人の傾向として、以下のように、仕事に飽きやすいことが挙げられます。
- 仕事に興味関心を持てず、楽しさや面白さを見出せなくて飽きる
- 仕事内容に慣れて、飽きるのが早い
どのような職業でも、はじめは基礎的な業務内容やルーティンワークを覚える必要があります。しかしその段階で苦痛だと感じると、仕事が続かない可能性が高まるでしょう。
なかでも、仕事にすぐ慣れてそつなくこなせる人は、マンネリ化した業務内容に飽き、次の仕事へと移りやすい傾向にあります。
特徴②仕事で成長できている実感が持てていない
仕事に打ち込めるものの、やりがいや手ごたえ、成長した実感を得られないケースです。
- 挑戦できる場がない
- 努力や挑戦に対する見返りがない、わかりにくい
- 頑張っただけの手ごたえを感じられない
- 仕事や職場に対して求めるものが多い
- 理想と現実のギャップに焦りやストレスを感じる
例えば、努力して資格を取得したにも関わらず、昇進や昇給、十分な手当が付かないケースが挙げられるでしょう。あるいは、評価制度があっても「十分な評価がされていない」と感じれば、不満が生じモチベーションが低下するかもしれません。
また「自分はこのままでいいのか」「もっと自分が成長できる職場があるのではないか」といった焦燥感から転職を検討する人もいます。このように、期待に見合っただけの手ごたえが得られないと、仕事が続かない傾向にあります。
特徴③責任感が強く手を抜けない

仕事に対して責任感を持つのはよいことですが、以下の傾向がある人は注意しましょう。
- 完璧主義で、周りを頼れず、無理をしがちな人
- 責任感が強く、周囲に相談できない人
- 周囲からの評価を気にしすぎてストレスを感じやすい人
責任感が強い人は、ちょっとしたミスや失敗を重大なことに捉えたり、長期的に引きずったりする傾向があります。その結果、成功体験よりもマイナスの体験が記憶に残り、モチベーションが低下して離職を選ぶ人もいます。
特徴④ストレスを我慢するのが苦手
仕事をするうえで、ストレスを受けることは避けられません。そのうち以下のようなストレスへの許容量が大きくない人は、仕事が続かない傾向にあります。
- 自身の性格に合わない仕事をするストレス(イレギュラーな仕事への対応、ルーティンワークなど)
- 異動や業務変更など、急な環境変化へのストレス
- 仕事に対する理想像と、現実との間にあるギャップへのストレス
- 人間関係で気を遣うストレス
とくに、ストレスを感じたときのガス抜きが苦手な人は注意が必要です。仕事のストレスを溜め込むことで早くに限界を迎え、仕事が続かない原因となっている可能性があります。
特徴⑤長期的な視点を持てていない

今後のキャリアを見据えた長期的な視点を持っていない人も、仕事が続かない傾向にあります。
例えば、転職を繰り返すリスクや、仕事を続けることによる市場価値の変化などを考慮せずに退職・転職に踏み切るケースが挙げられるでしょう。衝動的な行動をすることで、仕事が長続きしないと考えられます。
こうした傾向が強い人は、仕事に関する長期的な目標・目的を持つと、退職を踏みとどまれるかもしれません。自身の10年後、20年後を見据えて、キャリアプランを設定しておくとよいでしょう。
特徴⑥関係を築くのが苦手
上司や同僚などの職場の人、取引先の人などと人間関係を築くのが苦手な人も、仕事が続かない傾向にあります。コミュニケーションに苦手意識があると、毎日、以下のようなストレスがかかって疲弊するためです。
- 対人コミュニケーションで気を遣うストレスや疲れ
- 職場の人間関係に馴染めず孤立するストレス
- 叱責を恐れて根を詰めて仕事したり、実際に叱責されたりすることによるストレス
- 気軽に相談できず、悩み事や困っていることを抱え込むストレス
ほかの人と深い関係を構築するのが苦手な人は、悩みを抱え込みやすい傾向にあります。また、仕事上のコミュニケーションにエネルギーを割きすぎて疲労困憊になり、仕事を続けられない原因となっている可能性もあるでしょう。
仕事が続かない4つの原因
この章では、仕事が続かない原因について解説します。
原因①自己分析が足りていない

自己分析が足りないために、素質を活かせる職場を見つけられていない可能性があります。例えば、以下の項目について分析すると、自分に合う職場・職種を見つけやすくなるでしょう。
- 得意とすること、不得意に感じること
- 好きなこと、避けたいこと
- 感情が動くシチュエーション、大切に思っていること
- 性格や特性
このうち、得意なことや不得意なことは優先的に分析しておきましょう。得意・不得意が明確になれば、働きやすい環境・職種や、避けるべき仕事がわかります。
これまでの職歴を振り返り、早期離職した職場は何が合わなかったのか、自分の性格はどのようなものなのかなど、自分自身の理解を深めておくことが大切です。
原因②職場が合っていない
仕事が続かない原因として、職場の規定や制度が合っていないことも考えられます。例えば、仕事にやりがいを求めている人にとって、以下のような職場は合わない可能性があるでしょう。
- 成績に応じた昇進・昇格の制度が明確になっていない
- 資格取得など、努力に対する報酬・手当などが整っていない
- チャレンジしたいのに、ルーティンワークが主なため、挑戦できる機会がない
自分が仕事で重視したいことや実現したいことを明確にし、経営方針や規定、社風などと照らし合わせて確認しておくことが大切です。
原因③適切なサポートがない

仕事探しや自己分析に関して適切なサポートが得られていないことも、長続きしない仕事を選ぶ原因のひとつです。
自分自身の強みとなる物事は、周囲の人のほうがわかっている場合もあります。ときには、好きな業務と評価される業務が異なる場合もあるでしょう。周囲のサポートを得ながら、客観的に自分のスキルを見つめなおし、仕事選びに活かすことが大切です。
また「自分は仕事ができないから」「このままこの会社で働いていて大丈夫か、なんとなく不安だから」といった理由で離職する人もいるでしょう。その場合も、ほかの人へ相談すれば、客観的な視点でアドバイスしてもらえます。
家族や友人などの周囲の人、キャリアアドバイザーなどのサポートは、仕事を長く続けるうえで重要です。
原因④キャリアプランがあいまい
キャリアプランや将来のビジョンがあいまいなことも、早期離職を招く原因のひとつです。
例えば、以下のようなビジョンを描くことで、多少のストレスなら我慢できるようになり、仕事が長続きする可能性が高まるでしょう。
- 1年後には資格を取得し、現在メイン業務となっているルーティンワークの比率を下げる
- 5年後にはスペシャリストになって昇進し、余裕のある生活を送れるくらいの収入を得る
- 10年後には専門資格を取得し、独立開業する
今後理想に近い働き方ができるように、長期的な目線を持ち、少し我慢してみるのもよいかもしれません。
仕事を長く続けるためにできる6つの対策
この章では、仕事を長く続けるためにできる対策について解説します。
対策①仕事への関わり方を変えてみる

関わり方を少し変えてみることで、仕事が続くようになる可能性があります。例えば、以下のような取り組みができるでしょう。
- 仕事に飽きやすい人:毎日小さな目標を設定してみる。ゲーム感覚で仕事をしてみる
- 仕事に対する責任感が強い人:「仕事はあくまでもお金を稼ぐ手段」と割り切り、思い入れが強くならないようにする
- やりがいを感じられない人:入職してしばらくは基礎的な仕事にとどまることを把握し、スキルアップに努める。理想どおりの職場はないことを念頭に置く
また、頑張ったことやよかったことがあれば毎日記録するのも有効です。努力や成長を可視化することで、仕事に対するモチベーションの低下を防げます。
対策②ストレス対策や発散の方法を増やす
責任感が強い人やストレスを我慢するのが苦手な人は、ストレスの対策方法や発散方法を増やすのも有効です。休息時間を充実させてこころと体をしっかりと休められれば、疲弊しにくくなり、早期離職を防げるでしょう。
また、ストレスが蓄積しないよう、以下のように、すぐにできるガス抜き方法をいくつか用意しておくことも大切です。
- 疲れた日の入浴は、とっておきの入浴剤を入れる
- ストレスが溜まった日には、好きなものを好きなだけ買って帰る
- AIに愚痴を聞いてもらう
対策③コミュニケーション方法を学びなおしてみる

人間関係を築くのが苦手な人や、対人コミュニケーションでストレスを感じやすい人は、コミュニケーション方法を学びなおしてみるのも有効です。
相手を優先させてばかりではストレスが溜まり、自分を優先すれば人間関係がうまくいかないなど、一方向的なコミュニケーションを続けると関係性が崩れる可能性があります。
そのためコミュニケーションの際には、一方通行ではなく、双方を尊重したやり取り(アサーション)が望ましいといえます。アサーショントレーニングに取り組み、ビジネスでのコミュニケーションを円滑にする方法を学んでみましょう。
しかし、日々忙しく、トレーニングの時間を取れない人もいるかもしれません。その場合は以下のように、やり取りの方法をいったん変えてみるのもよいでしょう。
- 相手の言葉に対して、否定から入らない
- 冗長にならないよう、結論から話す
- 一方的に話さないようにする
対策④退職や転職の前に異動を検討してみる
いくつか工夫をしてみても、やはり退職を選びたい人もいるかもしれません。その場合は、その前段階として異動を検討してみましょう。
異動をすると、同じ会社でも人間関係や業務内容が変わり「ここなら続けられるかも」と思える可能性があります。加えて、転職を繰り返すよりも異動を選んだほうが、他社の人事担当者からの印象も悪くなりにくい傾向にあります。
辞めたいと感じたシーンや原因、考えを書き出して整理し、上司と相談しましょう。
対策⑤ほかの人に相談する

仕事の悩みがあるときは、周囲に相談することも大切です。悩み事があると、視野が狭くなり、思い込みを起こしやすくなります。その結果、偏った考えのもと、極端な判断を下しやすくなるでしょう。
そうした事態を避けるためには、家族や友人などの周囲の人、上司や同僚などの職場の人、転職エージェントなどの支援機関に相談し、客観的なアドバイスをもらうことが有効です。ほかの人と話し合うなかで自己分析を深め、長く続けやすい仕事環境を見つけましょう。
また、なかには、上司や同僚などの職場の人に相談することに申し訳なさを感じる人もいるかもしれません。しかし、ビジネスはチームで取り組むものです。チームとしてより高いパフォーマンスを発揮するためにも、アポイントを取って相談し、悩み事や困りごとを共有しておくことが大切です。
対策⑥病院を受診する
仕事を続けたい気持ちがあるにも関わらず、以下のような理由で続かない場合は、病院を受診することも検討しましょう。
- 仕事に対して、集中力を維持するのが難しい
- コミュニケーションが極度に苦手
- ミスが周囲と比べて多い
- 気持ちがどんよりと沈んでいる
- 体調不良が続いている
以上のようなときは、うつ病や過剰適応に陥っていたり、発達障害の特性があったりする可能性があります。そうした原因を明確にできれば、適切な対応ができ、仕事を続けやすくなるかもしれません。
仕事が続かないと悩む人が利用できる支援機関
仕事が続かないと悩むときは、自分一人だけでなく、支援機関のサポートを得るのも検討しましょう。
例えば、ハローワークや転職エージェント、地域若者サポートステーションなどを利用することで、自身に合う求人を見つけられる可能性があります。また障害のある人は、くわえて以下の支援機関の利用も検討してみましょう。
- 就労移行支援事業所
- 地域障害者職業センター
- 精神保健福祉センター
- 障害者就業・生活支援センター
- 発達障害者支援センター
それぞれの支援機関は、障害のある人の就労をサポートする機能を備えています。詳しくは以下のコラムでまとめているため、気になる人はあわせて確認してください。
キズキビジネスカレッジ(KBC)は、関東地方・関西地方に展開する就労移行支援事業所です。個別面談や、高度なビジネススキル獲得のサポートなどを行い、障害のある人の就労をサポートしています。
離職期間を活用して、次の仕事を長く続けられるように準備したい人は、ぜひ相談してください。
まとめ:周囲のサポートも得ながら適職を探しましょう

仕事が長く続かない人の傾向として、仕事に飽きやすい、成長している実感を持てないなどがあります。
くわえて、自己分析が不足していたり職場とのミスマッチがあったりすることで、早期離職を招く可能性が高まるでしょう。
仕事を長く続けていきたいと思う場合は、例えば「仕事への関わり方を変えてみる」「周囲のサポートを得て適切な職場を探す」などに取り組んでみましょう。
このコラムが、仕事が続かないと悩むあなたの助けになることを願っています。
仕事が続かない人の特徴・傾向を教えてください。
以下が考えられます。
- 仕事に飽きやすい
- 仕事で成長できている実感が持てていない
- 責任感が強く手を抜けない
- ストレスを我慢するのが苦手
- 長期的な視点を持てていない
- 関係を築くのが苦手
詳細については、こちらで解説しています。
仕事が続かない原因を教えてください。
監修キズキ代表 安田祐輔

発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。
【著書ピックアップ】
『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』
Amazon
翔泳社公式
【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2025年6月現在17校+オンライン校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2025年6月現在8校)
【その他著書など(一部)】
『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』
日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧
【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)
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