突発性難聴のある人に向いてるアルバイト 向いてないアルバイトを解説

こんにちは。就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)です。
このコラムをお読みのあなたは、突発性難聴に悩みつつ、自分に向いたアルバイトを探しているのではありませんか?
突発性難聴があっても、できるアルバイトはもちろんあります。
突発性難聴の特徴や、「自分のできる仕事」も理解していけば、向いてるアルバイトを探しやすくなり、働きやすくもなるでしょう。
このコラムでは、突発性難聴のある人に向いてるアルバイトや向いてないアルバイトなどについて解説します。
このコラムを読むことで、きっと、「あなたに向いたアルバイト」が見つかりやすくなり、生きやすさにもつながっていくはずです。
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目次
突発性難聴のある人に向いてるアルバイト

早速、突発性難聴の人に向いてるアルバイトを紹介します。
とは言うものの、「突発性難聴があるからこそオススメ」というアルバイトは、特にありません。
これは、逆に言うと、「突発性難聴による業務やコミュニケーションへの障害がなければ、どのようなアルバイトでもできる」ということです。
①突発性難聴の人に向いてるアルバイトの環境
ただしその上で、「突発性難聴のある人に向いてるアルバイト環境」はあります。具体的には、以下のようなものです。
- 口頭(音声)によるコミュニケーションが少ない
- チャットベースで仕事ができる
- 突発性難聴について理解のある人が多い
- 一人での作業が多い
- 口頭でのコミュニケーションについては、何度も確認しやすい
応募や面接の際に、「突発性難聴のために聞きづらい点があること」は最初に伝えておくとよいでしょう。
②突発性難聴の人に向いてる具体的なアルバイト
①のような環境があれば、具体的に以下のようなアルバイトは向いてる可能性(大きな問題なく働ける可能性)があります。
- 軽作業(シール貼り、梱包、 仕分け、検品など)
- 事務職・経理職
- データ入力
- ライター
- 編集者
- プログラマー(PG)
- システムエンジニア(SE)
- CADオペレーター
- DTPオペレーター
- Webデザイナー
- ポスティング
- 美術館や図書館のスタッフ
- ゲームのテスター
- 模試などの採点
- 清掃
なお、以上のアルバイトは、あくまで例です。
「実際のあなたの状況」や「実際の職場環境・業務内容」によっては、他にも向いてるアルバイトはあるでしょうし、以上のアルバイトが向いてない可能性もあります。
以上は、「突発性難聴があっても、アルバイトはできる」という安心材料としてご理解ください。
その上で、「実際のあなたに向いてるアルバイト」は、後で紹介するサポート団体などを利用することで、具体的に見つかっていくと思います。
突発性難聴のある人に向いてないアルバイト

次に、突発性難聴のある人に向いてない可能性が高いアルバイトを紹介します。
向いてない仕事の特徴を理解してミスマッチを避けることは、大事なことです。
①突発性難聴の人に向いてないアルバイトの特徴
一般的に、突発性難聴の人には、以下のようなアルバイトは向いてません。
- 職場環境がザワザワしている(音が多数する、音が常にする)
- 人が多くいる場所に長時間いる
- 口頭(音声)でのコミュニケーションが多い
- ストレスが多いところ
アルバイトの種類によっては、周囲の音が聞こえないことが危険につながることもありますので、よく検討しましょう。
②突発性難聴の人に向いてない、具体的なアルバイト
①を受けて、具体的には、以下のようなアルバイトは向いてないと考えられます。
- 接客業/販売業/サービス業
- 医療関係
- 飲食店のホールスタッフ
- コールセンター/テレフォンオペレーター
- コンビニ店員
- 受付
- 営業職
- 介護関係
- 保育関係
- 警備員
「いろんなアルバイトが向いてないんだな…」と思うかもしれません。
ですがこちらもあくまで例です。
前章とは逆に、「実際のあなたの状況」や「実際の職場環境・業務内容」によっては、以上のアルバイトで無理なく働ける可能性もあります。
繰り返しになりますが、「実際のあなたに向いてるアルバイト」は、後で紹介するサポート団体などを利用しながら探すことをオススメします。
突発性難聴のある人のアルバイト探しをサポートする支援機関

突発性難聴のある人のアルバイト探しをサポートする団体はたくさんあります。
ここでは、例として3つをご紹介します。
①ハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)とは、仕事を探している人や求人を募集したい事業者に対して、就労に関連するさまざまなサービスを無償で提供する、厚生労働省が運営する支援機関のことです。正式名称は公共職業安定所で、職安と呼ぶ人もいます。(参考:厚生労働省「ハローワーク」厚生労働省「ハローワークインターネットサービス」厚生労働省「公共職業安定所(ハローワーク)の主な取組と実績」、東京労働局「東京ハローワーク」、厚生労働省「こころの健康サポートガイド」、厚生労働省「ハローワークにおける障害者の就労支援」)
主に職業相談や職業訓練、求人情報の提示などを行っており、具体的な支援内容は事業所によって異なりますが、一般的には以下のような幅広いサポートを行います。
全国に500ヶ所以上あり、主に職業相談や職業訓練、求人情報の提示、雇用保険や雇用対策など、地域密着型の雇用に関する幅広いサポートを行います。
また、病気や障害のある人に向けたサポートも行っています。障害者手帳を所持していない人でも、医師による診断書があれば、障害の特性や希望職種に応じた職業相談や履歴書や面接での病気・障害の伝え方などのサポートを受けることができます。
②病気・障害のある方に特化した求人サイト・エージェント
病気・障害のある人に特化した求人サイトや求人エージェントもあります。
そうしたところでは、障害者雇用枠(※)にも力を入れていたり、アルバイト以外の働き方(契約社員・正規雇用)の求人も紹介されていたりすることが多いです。
③東京しごとセンター
東京都民および東京での仕事を探している人は、「東京しごとセンター」の利用が可能です。
東京しごとセンターは、<しごとに関するワンストップサービスセンター>です。
一人ひとりの適性や状況を踏まえたきめ細やかな就業相談、就職活動や就職後に役立つ知識・スキルを習得するための各種セミナーや能力開発、求人情報の提供・職業紹介など、就職に関する一貫したサービスを提供しています。
「様々な事由により就労することが困難な方を対象とした、専門サポートコーナーの窓口」もあります。(参考:東京しごとセンター「はじめてご利用の方」)
東京以外の人は、お住まいの道府県・市町村に類似の仕組みがないか、調べてみることをオススメします。
補足:アルバイト探し以外のサポートについて
以上は特に、「突発性難聴と、アルバイト(仕事・働き方など)」をサポートする団体です。
それ以外にも、「突発性難聴と、生活全般」「突発性難聴と、お金」などについて相談できるところはたくさんありますし、サポートの種類もたくさんあります。
それらの紹介はこのコラムの趣旨を外れるので省略しますが、ぜひ、お住まいの「市区町村役所の相談窓口」などに連絡して、ご自分に向いたサポート団体やサポートの種類を探してみてください。
突発性難聴の人には、就労移行支援の利用もオススメ

突発性難聴のある人には、就労移行支援の利用もオススメです。

就労移行支援事業所とは、一般企業などへの就職を目指す病気や障害のある人に向けて、就職のサポートをする支援機関のことです。体調管理の方法、職場でのコミュニケーションの基礎スキル、就職に必要な専門スキルなどを学ぶことができ、実際の就職活動でのアドバイス、就職後の職場定着支援も含む、総合的な就労支援を受けることが可能です。
就労移行支援は、障害者総合支援法に基づいて行われる福祉サービスです。実際のサービスは、国の基準を満たしたさまざまな民間の就労移行支援事業所が行います。(参考:e-Gov法令検索「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」)
就労移行支援事業所は各地にあります。私たち、キズキビジネスカレッジ(KBC)もその一つです。それぞれ特徴が異なるため、気になるところがあれば問い合わせてみてください。
就労移行支援事業所については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
事業所によっては、さらに就職後の「職場定着支援」も受けられます。
職場定着支援とは?
病気や障害のある方が、就労先の労働環境や業務内容に順応して、長く働き続けられるように支援する福祉サービスのこと。
「職場」と「あなた」の間に入って、労働環境や悩み事の相談などを行います。
就労移行支援事業所の詳細は、コラム「就労移行支援とは?サービス内容から就労継続支援との違いまで解説」をご覧ください。
就労移行支援事業所は全国各地にあります。
興味が湧いた方は、ぜひ、インターネットで検索してみてください。
突発性難聴とは?

最後に、突発性難聴の概要を改めて紹介します。
すでにご存知かもしれませんが、これまでに紹介した内容の理解も深まると思いますので、ぜひご覧ください。(厚生労働省 eヘルスネット「突発性難聴について」から抜粋・一部編集)
①突発性難聴の概要
突発性難聴とは、「突然、耳の聞こえが悪くなり、耳鳴りやめまいなどを伴う原因不明の疾患」です。
40~60歳代の働き盛りに多くみられ、ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病などがあると起こりやすいことがわかっています。
聴力を回復させるには、早めに治療を開始することが重要です。
前日は問題なかったにもかかわらず、朝起きてテレビをつけたら音が聞こえにくい、あるいは電話の音が急に聞こえなくなるなど、前触れなく突然に起こることがあります。
聞こえにくさは人によって異なり、まったく聞こえなくなる人もいれば、高音だけが聞こえなくなる人もいます。
後者では、日常会話に必要な音は聞こえているため、難聴に気づくのが遅れがちです。
突発性難聴の原因は、まだ明らかになっていません。
現在のところ、血管の血流障害や、ウイルス感染が原因であると考えられています。
②突発性難聴の治療
突発性難聴の治療は、内服や点滴の副腎皮質ステロイド薬による薬物療法が中心になります。
また、血管拡張薬、ビタミンB12製剤、代謝促進薬などを使うこともあります。
ストレスの影響が考えられるときは、安静にして過ごします。
十分に回復しない場合や全身投与が難しい場合は、耳の中にステロイドを注入する「ステロイド鼓室内注入療法」が行われることがありますが、その効果に対する評価は定まっていません。
発症後1週間以内に適切な治療法を受けることで、約40%の人は完治し、50%の人にはなんらかの改善がみられます。
ただし、治療開始が遅れれば遅れるほど治療効果が下がり、完治が難しくなるので、注意が必要です。
まとめ:相性を確認しましょう

アルバイトを探す場合には、ご自身の症状と職場環境について、サポート団体なども交えながら、相性を確認しましょう。
このコラムが、あなたのアルバイト探しのお役に立ったなら幸いです。
突発性難聴のある自分に向いてるアルバイトを知りたいです。
一般論として、以下のような特徴のあるアルバイトが向いてます。
- 口頭(音声)によるコミュニケーションが少ない
- チャットベースで仕事ができる
- 突発性難聴について理解のある人が多い
- 一人での作業が多い
- 口頭でのコミュニケーションについては、何度も確認しやすい
具体例も含めて、詳細はこちらをご覧ください。
突発性難聴のある自分に向いてないアルバイトを知りたいです。
一般論として、以下のような特徴のあるアルバイトは向いてないと考えられます。
- 職場環境がザワザワしている(音が多数する、音が常にする)
- 人が多くいる場所に長時間いる
- 口頭(音声)でのコミュニケーションが多い
- ストレスが多いところ
具体例も含めて、詳細はこちらをご覧ください。
監修キズキ代表 安田祐輔

発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。
【著書ピックアップ】
『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』
Amazon
翔泳社公式
【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2024年10月現在11校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2024年10月現在6校)
【その他著書など(一部)】
『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』
日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧
【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)
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