関節リウマチのある人に向いてるアルバイト アルバイトを探す際のポイントを解説

こんにちは。就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)です。
関節リウマチに悩むあなたは、以下のようなことをお考えではありませんか?
- 関節リウマチのある自分に向いているアルバイトを知りたい
- 関節リウマチのある自分のアルバイト探しをサポートしてくれる支援機関を知りたい
このコラムでは、就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)の知見に基づき、関節リウマチのある人に向いてるアルバイト、向いていないアルバイト、アルバイトを探す際のポイント、アルバイトを探す方法について解説します。(参考:松野博明・監修『よくわかる最新医学「関節リウマチ」』)
あなたの関節リウマチを治療しつつ、アルバイトを見つけたいという思いの一助になるかと存じます。
アルバイト以外のリウマチと仕事の全般的な話については、以下のコラムをご覧ください。アルバイト以外の向いてる仕事も紹介しているため、ぜひご覧ください。
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目次
関節リウマチのある人に向いてるアルバイト
関節リウマチのある人には、以下のアルバイトが向いていると考えられます。
- 事務職(総務、経理、営業事務、医療事務など)
- 電話対応
- 翻訳
- 文字起こし
- Webライター
- プログラマー
- データ入力
この中でも、さらに在宅ワークが可能なアルバイトであれば、通勤がないため関節への負荷もさらに少なくなるはずです。
ただし、デスクワークの中でも、PC入力を頻繁に行うアルバイトの場合、指の関節を利用します。
普通に入力を続けていると、痛みが増していく可能性があります。
以下のような工夫があると、長期間働きやすい環境を整えることはできるかと思います。
- 音声認識システムを使いながら作業する
- 短時間勤務にする
- リモート勤務を選択する
他にも、職種を問わず、長時間同じ姿勢になることで関節に負荷がかかることがないよう、一定時間ごとに休憩を取って席を立つなどが認められている環境を選ぶということもご検討ください。
また、デスクワーク以外では、工場・倉庫の軽作業なども向いていることがあります。
業務内容が座って行える、重いものの持ち運びがないなどであれば、関節への負荷は少ないからです。
なお、以上のアルバイトは、あくまでも例です。
実際のあなたや職場環境によって、他にも向いている・向いていないアルバイトはもっと多様にあり得ます。
あくまで参考とした上で、支援機関を利用しつつ、リウマチの症状への対策と自分がしたいことなどを考えることで、あなたに向いたアルバイトが見つかるでしょう。
関節リウマチのある人に向いてないアルバイト
関節リウマチのある人には、以下のアルバイトは向いていないと考えられます。
- 販売員
- 看護・介護職
- 喫煙が許可されている飲食店
- 工場・倉庫の重作業
- 引っ越し作業
販売員の場合、立ちっぱなしであることが多く、関節に負担がかかります。
また、関節リウマチは感染症による悪化も考えられるため、患者からの感染を防ぐために避けた方が無難であるため、看護・介護職は向いていないかもしれません。
加えて、関節リウマチにはタバコの煙が禁物とされています。ご自身が吸わなくても、受動喫煙が悪影響を及ぼす可能性があるため、喫煙が許可されている飲食店などのアルバイトは避けたほうが無難でしょう。
ほかにも、重いものの運搬作業があり関節に負担がかかるアルバイトなどは、あまりオススメできません。
関節リウマチのある人がアルバイトを探す際のポイント10選

関節リウマチのある人がアルバイトをするにあたっては、環境面での配慮がポイントになります。
関節リウマチのある人がアルバイトを探す際のポイントは、具体的に以下のとおりです。
- 安静にできる
- 感染症のある人と日常的に接する環境ではない
- マスクをして働ける
- 喫煙可能な環境ではない
- 重いものの持ち運びがない、多頻度な階段昇降がないなど、関節に負担がかからない
- 夜勤ではない・睡眠のバランスを取れる
- バリアフリーである
- 突発的な休みに理解がある
- デスクワークが望ましい
- 極力ストレスがかからない
以上の全てを満たす職場・仕事を見つけるのは難しいかもしれません。
そのため、実施のあなたの症状に合わせて、優先度をつけて探すことをオススメします。
関節リウマチのある人が利用できる支援機関

関節リウマチのある人が利用できる支援機関として、以下が考えられます。
- 就労移行支援事業所
- 一般社団法人日本リウマチ学会(JCR)
- リウマチ情報センター
- 日本リウマチ友の会
- 地域障害者職業センター
- 障害者就業・生活支援センター
- 障害者就労支援センター
- 基幹相談支援センター
- ハローワーク(公共職業安定所)
- 転職エージェント
- ジョブコーチ(職場適応援助者)
関節リウマチのある人が利用できる支援機関については、以下のコラムで紹介しています。ぜひご覧ください。
理学療法士が伝える関節リウマチとアルバイトに関する2つのアドバイス

この章では、理学療法士の有資格者・経験者であるキズキビジネスカレッジ(KBC)のスタッフの知見に基づき、関節リウマチとアルバイトに関するアドバイスを紹介します。
アドバイス①医師や専門家、支援機関に相談してみてください
関節リウマチのある人を支援する器具やサポーター、車いす、支援員などは、実はたくさんあります。
しかし、周知の不足もあり、関節リウマチのある人の多くはそれらを知らなかったり、利用していなかったりします。
関節リウマチの痛みと長く付き合っていく生活を楽に過ごせるように、支援ツールや支援機関を利用してみてください。
関節リウマチの進行具合によっては、車椅子や医療用の椅子などを利用して、足や腰の関節にかける負担を適切に緩和するのが望ましいです。
しかし、痛みに耐えてでも自分の足で歩きたい、日常生活をしたいという人は少なくありません。
器具を適切に利用していかないと、結果的に関節リウマチは進行していきます。
自分が何を優先するのかは、人によって異なります。私たちも、可能な限り尊重します。
その上で、ご自身の関節リウマチの症状などについては、医師や専門家、支援機関を交えつつ、長期的かつ総合的な視点で考えていただくことが重要なのかなと思います。
アドバイス②自分から職場に配慮をお願いしてみてください
関節リウマチのある人から、職場で以下のような工夫をしていると聞いたことがあります。
- 荷物運びの業務を、他の人に変わってもらう
- 手にサポーターを装着して業務を行う
それぞれ、職場の許可を得て行っていたそうです。つまり、自分から職場に配慮をお願いする力が必要です。
ご自身での依頼が難しい場合には、理学療法士や就労移行支援など、あなたを支える専門家や支援機関はたくさんいます。
実際に私の先輩の理学療法士は、リウマチに関連して休職中の人から、職場復帰に際しての、職場の環境調整の相談に応じていました。
そして、職場との調整もその先輩が行っています。
このように、理学療法士や就労移行支援などの援助者と付き合いがあると、痛みの物理的なケア以外に協力を得られることがあります。
ぜひ、積極的に医師や専門家、支援機関に繋がってください。
関節リウマチとは?

関節リウマチとは、関節が炎症を起こし、軟骨や骨が破壊されて、関節機能が損なわれる病気のことです。
自己免疫疾患の一種で、何らかの理由で異常を起こした免疫機能が、関節を守る組織や骨、軟骨を外敵とみなして攻撃することで発症します。
一般的に使われるリウマチという言葉は正確な医学名ではないものの、基本的に関節リウマチを指していることが多くみられます。(参考:中外製薬株式会社「おしえてリウマチ」)
関節リウマチを放置すると、関節が変形する恐れがあります。ほかの関節の病気と異なるのは、関節部分を動かしていない状態でも激しく痛むことです。
関節リウマチを発症しやすいのは、30代〜50代の女性とされています。また、60歳以降に発症するケースがあります。
関節リウマチの概要や症状、原因、治療方法などについては、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
まとめ:アルバイトで働くことは可能です

関節リウマチがあっても、アルバイトで働くことはもちろん可能です。
このコラムが、あなたのお役に立ったなら幸いです。
リウマチのある自分に向いてるアルバイトを知りたいです。
リウマチのある自分に向いてないアルバイトを知りたいです。
監修キズキ代表 安田祐輔

発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。
【著書ピックアップ】
『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』
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翔泳社公式
【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2024年10月現在11校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2024年10月現在6校)
【その他著書など(一部)】
『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』
日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧
【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)
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