関節リウマチのある人に向いてるアルバイトを紹介 アルバイトを探す際の10個のポイントなどを紹介 | キズキビジネスカレッジ  

関節リウマチのある人に向いてるアルバイトを紹介 アルバイトを探す際の10個のポイントなどを紹介

関節リウマチに悩むあなたは、次のようなことをお考えではありませんか?

  • 関節リウマチのある自分に向いているアルバイトや向いていないアルバイトが知りたい
  • 関節リウマチのある自分のアルバイト探しをサポートしてくれる団体を知りたい

当記事では、関節リウマチの人に負担のかからないアルバイトの紹介、アルバイト探しのポイントをご説明いたします。

あなたの「関節リウマチを治療しつつ、アルバイトを見つけたい」思いの一助になるかと存じます。

本記事は、全体的に、書籍『よくわかる最新医学「関節リウマチ」』及び就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジの知見に基づいています。

「アルバイト」以外の「リウマチと仕事」の全般的な話については、下記コラムをご覧ください(アルバイト以外の向いてる仕事も紹介しています)。

関節リウマチのある人に向いてる仕事 仕事を続けるコツを解説

関節リウマチのある人に向いてるアルバイト

この章では、関節リウマチの人に向いてる可能性のあるアルバイトの具体例を紹介します。

関節リウマチの症状をふまえて、下記のアルバイトが向いていると考えられます。

  • 事務職(総務、経理、営業事務、医療事務など)
  • 電話対応
  • 翻訳
  • 文字起こし
  • Webライター
  • プログラマー
  • データ入力

上記の中でも、さらに在宅ワークが可能であれば、通勤がないために関節への負荷もさらに少なくなります。

ただしデスクワークの中でも、「PC入力を頻繁に行う仕事」では指の関節を利用します。

普通に入力を続けていると、痛みが増していく可能性があります。

例えば「Webライター」なら下記のような工夫があると、長期間働きやすい環境を整えることはできるかと思います。

  • 音声認識システムを使いながら作業する
  • 短時間勤務にする
  • リモート勤務を選択する

他にも、職種を問わず「長時間同じ姿勢になることで関節に負荷がかかることがないよう、一定時間ごとに休憩を取って席を立つなどが認められている環境を選ぶ」ということもご検討ください。

また、デスクワーク以外では、「工場・倉庫の軽作業」なども向いていることがあります。

業務内容が「座って行える」「重いものの持ち運びがない」などであれば、関節への負荷は少ないからです。

なお、上記の向いてるバイトと次章の向いてないアルバイトは、あくまでも例です。

「実際の」あなたや職場環境によって他にも向いている・向いていないアルバイトはもっと多様にあり得ます。

掲載内容は参考としてしたいただいた上で、後述する支援団体を利用しつつ、「リウマチの症状への対策」と「自分が何をしたいのか?」を考えることで、あなたに向いたアルバイトが見つかります。

関節リウマチの症状に向いていないアルバイト

関節リウマチの人に向いていないアルバイトの具体例としては、下記が考えられます。

(1)販売員

立ちっぱなしであることが多く、関節に負担がかかります。

(2)看護・介護職

関節リウマチは感染症による悪化も考えられるため、患者からの感染を防ぐために避けた方が無難です。

(3)喫煙が許可されている飲食店

関節リウマチにはタバコの煙が禁物のためです。ご自身が吸わなくても受動喫煙が悪影響を及ぼす可能性があります。

(4)工場・倉庫の重作業

重いものの運搬作業があるため、関節に負担がかかります。

(5)引っ越し作業

重いものを持つのと、階段の昇降があるため、関節に負担がかかります。

関節リウマチの人がアルバイトを探す際の10個のポイント

関節リウマチの人がアルバイトを探す際の10個のポイント

関節リウマチのある人がアルバイトをするにあたっては、環境面での配慮がポイントになります。

具体的に、望ましい環境は下記のとおりです。

  1. 安静にできる
  2. 感染症の人と(日常的に)接する環境ではない
  3. マスクをして働ける
  4. 喫煙可能な環境ではない
  5. 関節に負担がかからない(重いものの持ち運びがない、多頻度な階段昇降がない)
  6. 夜勤ではない(睡眠のバランスを取れる)
  7. バリアフリーである
  8. 突発的な休みに理解がある
  9. デスクワークが望ましい
  10. 極力ストレスがかからない

上記の全てを満たす職場・仕事を見つけるのは難しいかもしれません。

ですので、「実施のあなた」の症状に合わせて、優先度をつけて探すことをオススメします。

関節リウマチの人がアルバイトを探す方法

関節リウマチの人がアルバイトを探す方法

関節リウマチのある人がアルバイトを探す際に、利用できる団体を紹介します。

障害者向けの求人情報の紹介・斡旋や、面接のサポートが受けられます。

①実際にアルバイトを紹介する団体

病気や障害のある人に特化してアルバイトを紹介する団体があります。

以下に例を紹介しますので、ぜひ積極的に利用してください(ご紹介するもの以外にもたくさんありますので、あなたに合いそうな団体を探すことをオススメします)。

(1)ハローワーク

ハローワークは、各種スキルを身に付ける職業訓練の窓口でもあります。

(2)求人サイト

求人サイトやエージェントもあります。

②アルバイト紹介はしないが、アルバイトするに当たっての支援をする団体

「直接的な求人の紹介」以外に、アルバイト(仕事)をするに当たって必要な能力などを身につけるためのサポートもあります。

その中の一つ、就労移行支援事業所紹介します。

就労移行支援事業所とは、病気や障害のある人たちのための、就職・定着を支援するサービスです。

アルバイトに限らず、仕事をするにあたってのスキル(必要となるコミュニケーションスキル、PCスキル等)を身に付けるサポートや、「どのような仕事や働き方が向いているのか」をアドバイスします。

就労移行支援の詳細は、下記コラムをご覧ください。

就労移行支援とは? 支援内容やメリット、利用までのステップを解説

私たちキズキビジネスカレッジ(KBC)は、うつ病や発達障害などの人のための就労移行支援事業所です。

  • 病気や障害があっても、KBCでは初任給は38万円も
  • 通常52%の就職率が、KBCでは約83%
  • 通常約1年半かかる就職内定が、KBCでは平均4ヶ月

新宿・横浜・大阪に校舎があり、通える範囲にお住まいであれば、障害者手帳がなくても自治体の審査を経て利用することができます。詳しくは下記のボタンからお気軽にお問い合わせください。

「関節リウマチとアルバイト」について、理学療法士のコメント

「関節リウマチとアルバイト」について、理学療法士のコメント

この章では、理学療法士の有資格者・経験者であるキズキビジネスカレッジのスタッフから、「関節リウマチとアルバイト」についてのコメントをお伝えします。

①一般論としてのアドバイス

関節リウマチの患者さんを支援するモノ(器具、サポーター、車いすなど)、環境(支援員、リハビリ療養など)は、実はたくさんあります。

ですが、周知の不足もあり、患者さんの多くはそれらを知らなかったり、利用していなかったりします。

関節リウマチの痛みと長く付き合っていく生活を楽に過ごせるように、モノや環境を利用してほしいと思います。

関連して、関節リウマチの進行具合によっては、車椅子や医療用の椅子などを利用して、足や腰の関節にかける負担を適切に緩和するのが望ましいです。

しかし、「痛みに耐えてでも自分の足で歩きたい、日常生活をしたい」という患者さんは少なくありません。

器具を適切に利用していかないと、結果的に関節リウマチは進行していきます。

「自分が何を優先するのか」は患者さんによって異なります。

私たちも、可能な限り尊重します。

その上で、ご自身の関節リウマチについては、医師や支援者を交えつつ、長期的かつ総合的な視点で考えていただくことが重要なのかなと思います。

②見聞きした「関節リウマチと仕事」のアドバイス

関節リウマチの患者さんから、仕事の場で次のような工夫をしているとお聞きしたことがあります。

  • 荷物運びの業務を、他の人に変わってもらう
  • 手にサポーターを装着して業務を行う

ともに、職場の許可を得て行っていました。つまり、「自分から職場へ配慮をお願いする力」が必要です。

ご自身での依頼が難しい場合には、理学療法士や就労移行支援をはじめ、支援者はたくさんいます。

実際に私の先輩の理学療法士は、リウマチに関連して休職中の患者さんから、「職場復帰に際しての、職場の環境調整」の相談に応じていました。

そして、職場との調整もその先輩が行いました。

このように、理学療法士や就労移行支援などの援助者と付き合いがあると、痛みの物理的なケア以外に協力を得られることがあります。

ぜひ、積極的に援助者と繋がっていただければと思います。

改めて、関節リウマチの概要

関節リウマチの概要

この章では、改めて関節リウマチの概要を説明します。

すでにご存知かもしれませんが、これまでに紹介した内容の理解も深まると思いますので、ぜひご覧ください。

関節リウマチは病気です。

症状をよくしていくために大切なことは、医療機関とつながりを保ち、適切に治療を続けていくことです。

①関節リウマチの症状

リウマチは「痛みの病気」と言われ、体の関節が痛くなります。

関節内の滑膜に炎症が起き、関節のこわばりや痛みから始まり、次第に関節の変形や破壊へと進んでいきます。

更に、骨粗鬆症等の合併症状を引き起こす可能性もあります。

②関節リウマチの原因

②関節リウマチの原因

リウマチの原因は、人間の体にある免疫システムが誤作動するイメージです。

人間の体には、細菌やウィルス等が外から入ってきても、異物かどうかを見極め、異物は排除する免疫システムがあります。

リウマチは、その免疫システムが遺伝・喫煙・歯周病などによって、体の正常な細胞や組織に対して攻撃したり排除したりすることで起きます。

③関節リウマチの治療法

リウマチには、一般的に次のような治療法があります。

(1)薬物療法

関節破壊を抑えるため、抗リウマチ薬を使用して治療します。

なるべく早期から始めることが重要です。

(2)手術療法

病気が進行して関節が破壊され、うまく機能しなくなった場合は手術して治療します。

(3)リハビリ療法

関節リウマチは、痛みのために関節が動かしづらくなりますが、動かさないと周囲の筋力が低下してしまい、症状が悪化します。

そのため、発症した当初から上記(1)(2)と並行してリハビリを行うことが重要です。

まとめ:向いてるアルバイトに就くことはもちろん可能

まとめ

これまでのことをまとめます。

  1. 関節リウマチの人は、アルバイトを探す上で環境面での配慮が必要
  2. 関節リウマチの人は、関節に負担がかからないアルバイトが向いている
  3. 関節リウマチの人は、関節に負担がかかるアルバイトは向いていない
  4. 関節リウマチの人がアルバイトを探す場合、病気や障害がある人向けのサービスを利用できる
  5. 関節リウマチは「痛みの病気」で、薬物療法・手術療法・リハビリ療法で治療する

関節リウマチがあっても、向いてるアルバイトに就くことはもちろん可能です。

この記事があなたのお役に立ったなら幸いです。

よくある質問(1)

リウマチのある自分に向いてるアルバイトを知りたいです。

一般論として、次のようなものがあります。

  • 事務職(総務、経理、営業事務、医療事務など)
  • 電話対応
  • 翻訳
  • 文字起こし
  • Webライター
  • プログラマー
  • データ入力

理由も含めて、詳細はこちらをご覧ください

よくある質問(2)

リウマチのある自分に向いてないアルバイトを知りたいです。

一般論として、次のようなものがあります。

  • 販売員
  • 看護・介護職
  • 喫煙が許可されている飲食店
  • 工場・倉庫の重作業
  • 引っ越し作業

理由も含めて、詳細はこちらをご覧ください。

監修キズキ代表 安田祐輔

発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。

【著書ピックアップ】
ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』

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翔泳社公式 【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【その他著書など(一部)】
学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』

日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧

【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

サイト運営キズキビジネスカレッジ(KBC)

うつ・発達障害などの方のための、就労移行支援事業所。就労継続をゴールに、あなたに本当に合っているスキルと仕事を一緒に探し、ビジネスキャリアを築く就労移行支援サービスを提供します。トップページはこちら→

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