仕事がつらいのは更年期障害かも? 原因と解決策を解説 | キズキビジネスカレッジ  

仕事がつらいのは更年期障害かも? 原因と解決策を解説

こんにちは。就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)です。

更年期障害は、感情の不安定さや体調不良によって、日常生活に支障をきたすことがあります。

発汗やほてりなどで業務に集中できなかったり、イライラしやすくなりコミュニケーションに不安を抱えている人もいるでしょう。

なかには、仕事の継続を迷っている人もいるのではないでしょうか?

このコラムでは、更年期障害で仕事に負担や影響を感じている人に向けて、更年期障害の原因と解決策などについて解説します。

更年期障害があっても仕事を続けていきたいあなたのお悩みを解消できれば幸いです。

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更年期障害による仕事への支障を感じてる人はたくさんいます

東京都産業労働局が行ったアンケート結果によると、40代後半から50代の女性の約半数が、更年期障害による仕事への支障を感じています。

さらに、更年期障害の症状を理由に休んだ人のうち、約8割は更年期障害が理由であることを、職場に伝えていません。(参考:東京都産業労働局「生理やPMS、更年期……職場における女性の健康課題を徹底調査(2)」

更年期障害がある状態での勤務に支障を感じている人は、あなた以外にもいます。

ひとりで抱え込まず、上司や同僚に相談してみると、いいかもしれません。

更年期障害とは?

更年期障害とは、閉経前の5年間と閉経後の5年後を示す更年期に、さまざまな症状が現れ、日常生活に支障の出る状態のことです。(参考:公益社団法人 日本産科婦人科学会「更年期障害」

現れる症状は人によって異なりますが、ほてりや発汗、動悸などの身体的な症状もあれば、意欲の低下や情緒の不安定など、精神的な症状もあります。

閉経とは、月経が停止すること。月経が来ていない期間が1年以上経っていることを確認してから、1年前にさかのぼった時点を閉経と診断します。

閉経の時期は、個人によって異なりますが、40代から50代で迎えることが多く、更年期障害特有の症状も、この年齢で表れやすいです。

更年期障害の原因

更年期障害に大きく関係しているのが、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの減少です。

更年期に入り卵巣機能が低下すると、若い時と同量のエストロゲンを分泌できなくなります。

そうなると、脳の視床下部という、エストロゲンの分泌や自律神経のコントロールをつかさどる組織が混乱し、自律神経が乱れ、血液循環の悪化やイライラなど、さまざまな身体的もしくは精神的な更年期症状が発生します。(参考:更年期ラボ「更年期に起こる症状と原因」)

また、エストロゲンは、肌のコラーゲンや水分、筋肉の弾力を保つ役割を担っています。これにより、膣潤滑液の分泌量の減少、肌の乾燥、唾液や涙の分泌量減少、筋肉の老化に繋がることがあります。

また、更年期障害はエストロゲンの分泌量が低下するだけでなく、対人関係によるストレスや個人の思考の癖によるストレスの溜まりやすさも関係していると考えられています。(参考:一般社団法人 日本女性心身医学会「女性の病気について」)

更年期障害にみられる7つの症状

この章では、更年期障害にみられる症状について解説します。

症状①血管運動神経系;ホットフラッシュ・寝汗・動悸・むくみ

エストロゲンの減少により血液の循環が悪くなると、以下のような症状が起きることがあります。(参考:更年期ラボ「血管運動神経系の症状」)

ホットフラッシュ
  • 熱感と発汗が2~4分続き、脈拍が増加する
  • 顔がほてる
  • 急に、身体が熱くなる
寝汗
  • 睡眠時にほてり、ひどい寝汗をかく
  • 夜中に暑さで目が覚める
  • 寒い時期でも寝汗をかく
動悸
  • 激しい運動をしていなくても、動悸がする
  • 寝ているときでも、動悸がする
  • 少しの運動でも、息切れをする
むくみ
  • 以前に比べてむくみやすい
  • 靴が入りづらい
  • 寝起きに顔が腫れている

症状②生殖器系の症状;生理不順・性交痛

エストロゲンは生理の周期にも密接に関係しているため、更年期に入ると生理不順が起こりやすくなります。また性交中や性交後に痛みを感じやすくなります。

具体的な症状は、以下のとおりです。(参考:東邦大学医療センター 大森病院 臨床検査部「ストレスと月経不順」、公益社団法人 女性の健康とメノポーズ協会「性交痛に困っています」

生理不順
  • 月経の周期が乱れる
  • 月経の期間が普段と異なる
  • 月経量が普段と異なる
性交痛
  • 性交中に痛みを感じる
  • 性交後に膣にひりひりとした痛みを感じる
  • 性交後に膀胱炎が起きる

症状③泌尿器系の症状;尿失禁

エストロゲン濃度が低下し筋力が弱まると、膀胱、直腸、子宮といった下腹部の臓器を支える骨盤底筋が弱まります。

これによって、尿漏れをコントロールできないなどの状態が起こりやすくなります。

日本人女性の30%以上にみられ、40歳女性の約半数に症状がみられます。

主な症状は、以下のとおりです。(参考:一般社団法人 日本女性心身医学会「女性の病気について」)

  • トイレが近い
  • お腹に力が入ったときに尿が漏れる
  • 尿を出したいのに出ない

症状④皮膚・分泌系の症状;肌や粘膜の乾燥

エストロゲンが減少すると、肌や粘膜が乾燥しやすくなるため、以下のような症状が起こる場合があります。(参考:大正製薬「乾燥が気になる更年期世代。正しい対策とケアで、トラブルを回避しよう!」

  • 肌が乾燥しやすい
  • 口の中が乾燥する
  • ドライアイで目がパサパサする

症状⑤消化器系の症状;便通の異常・吐き気・胃もたれや胸やけ

エストロゲンの減少により自律神経に乱れが生じやすくなると、腸の働きが鈍くなります。

これにより、以下の症状が発生しやすくなります。(参考:更年期ラボ「消化器系の症状」

便通の異常
  • 便通の異常
  • 腹痛を伴った下痢がある
  • 便秘気味になる
  • 排便後のスッキリ感がない
吐き気
  • 急に気分が悪くなる
  • つわりのような吐き気がする
  • 食欲が後退する
胃もたれや胸やけ
  • 食べ過ぎていないときでも胃がもたれる
  • 胃に膨満感がある
  • 夜中に胃の気持ち悪さで目が覚める

症状⑥運動器官系の症状;凝り・関節痛・しびれ

運動器系には、以下のような症状が見られることがあります。

凝り
  • 肩凝り
  • 腰痛
  • 背中の痛み
関節痛
  • 関節痛
  • 手足の関節の痛みが引かない
  • こわばりを感じる
  • 皮膚を虫が這っているような感覚がある
しびれ
  • 手足がしびれる
  • 手足の感覚が弱まる
  • 皮膚の表面がひりひりする

症状⑦精神神経系;こころの症状

エストロゲンの減少による自律神経の乱れが現れる具体的な精神的な不調は、以下のとおりです。(参考:公益社団法人 日本産科婦人科学会「更年期障害」

気分の落ち込み
  • 意欲の低下
  • イライラ
  • 情緒の不安定さ
  • 不眠

補足:更年期障害のある男性もいます

更年期障害に悩んでいる人は、主に女性だと思われていることがあるかもしれませんが、男性のなかにも更年期障害に悩んでいる人はいます。

男性は、40歳以降にテストステロンという男性ホルモンが減少することにより、女性の更年期障害と似た症状が生じることがあります。

生労働省が行った調査によると、40代の男性の30%以上、50代の男性の40%以上が、軽度から重度の更年期症状があると回答しています。(参考:厚生労働省「「更年期症状・障害に関する意識調査」基本集計結果(2022年7月26日)」

男性もひとりで悩まず、必要に応じて職場に相談したり、医療機関を受診したりすることが大切です。

更年期障害による仕事への7つの影響

この章では、更年期障害による仕事の影響について解説します。

影響①疲れやすい

更年期障害の影響のひとつに、体のだるさや疲れやすさが挙げられます。

これは更年期外来を受診する人のなかでも、もっとも発症率の高い症状のひとつだと考えられています。(参考:一般社団法人 日本女性医学学会「体のだるさ 疲れやすい」)

また、更年期障害の症状に、身体の凝り、息苦しさや動悸があります。こうした身体症状があると、疲れを感じやすくなります。

こうした疲れやすさから、長時間働くことへの難しさや集中力の低下を感じることがあるかもしれません。

影響②体調不良が増える

東京都産業労働局が行った調査によると、女性のうち、40代後半では約15%、50代では約12%が、更年期障害の症状が「横になって休憩したくなるほど仕事への支障をきたす」と回答しています。(参考:東京都産業労働局「生理やPMS、更年期……職場における女性の健康課題を徹底調査」)

さらに厚生労働省の調査によると、40代から50代の男性の13%以上が、中等度もしくはそれ以上の肉体的・精神的な不調に悩んでいます。(参考:厚生労働省「「更年期症状・障害に関する意識調査」基本集計結果(2022年7月26日)」)

このことから、更年期では男女ともに体調の悪さが仕事に影響することが分かります。

影響③睡眠不足が増える

更年期障害では、さまざまな要因により寝不足や睡眠障害が引き起こされる場合があります。

例えば、夜間の寝汗やほてりによる目覚めや自律神経の乱れによる不眠などです。

睡眠不足が続くと、以下のような影響が生じる場合があります。(参考:DIAMOND onlineDIAMOND online「睡眠不足がもたらすパフォーマンス低下の恐ろしい正体とは」

  • 効率的に動けなくなる
  • 創造力が衰える
  • ストレスを感じやすくなる

影響④ミスが増える

更年期障害でよく見られる症状のひとつが、もの忘れです。それにより、仕事でミスをしやすくなる傾向があります。

東京医科歯科大学大学院の寺内公一教授によると、更年期外来を受診した354人の約7割が、週に1回以上もの忘れをするという自覚があります。(参考:日経経済新聞「更年期で記憶力低下 女性ホルモンの「ゆらぎ」が原因」

更年期はエストロゲンの分泌量が不安定になり、気分が落ち込みやすくなります。こうした抑うつ症状と共に、もの忘れの頻度が高まることがあります。

しかし、認知能力そのものとは関係がないとされています。そのため、更年期が終わる頃には、もの忘れも落ち着く傾向があると言われています。

影響⑤感情をコントロールしづらくなる

エストロゲンの分泌が減少すると、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが不足します。

これにより感情のコントロールが難しくなり、イライラしやすくなることがあります。(参考:更年期ラボ「イライラの原因・症状と対策方法」

イライラしやすくなることにより、仕事中の些細な出来事にも動揺や焦燥感を覚え、さらにストレスが増えるかもしれません。

ストレスが蓄積していくなかで、場合によっては、社内でのコミュニケーションに困難を感じることもあるでしょう。

影響⑥大汗をかいたり動悸がする

更年期は、血液の循環が悪くなることでほてりによる大汗や動悸が発生しやすくなります。

こうした場合、緊張感のある場面や締め付けのある服装に苦手意識を感じることがあるようです。

さらに、接客業など人前に出る仕事をしている人のなかには、顔の大汗やメイクくずれが気になる人もいます。(参考:公益社団法人 女性の健康とメノポーズ協会「自律神経失調による症状(のぼせ、ほてり、ホットフラッシュ、冷え、めまい、耳鳴り、動悸、知覚過敏)」

これにより、プレゼンや商談のような緊張感のある場に出ることに負担を感じる人もいるでしょう。

また、汗が気になり業務に集中できないこともあるかもしれません。

影響⑦モチベーションが下がる

更年期障害による精神症状のなかで、抑うつ的な気分や物事に対する意欲の低下といった症状が見られることがあります。(参考:一般社団法人 日本女性医学学会「抑うつ気分 意欲の低下」

株式会社パーソル総合研究所が、40代から50代の社員を対象に行った調査によると、会社のために自発的に行動する意欲を数値化して比較した場合、男女ともに更年期症状のレベルが高い人は、平均値よりも数値が低いことが分かっています。(参考:パーソル総合研究所「更年期の仕事と健康に関する定量調査」

それだけでなく、男女ともに更年期症状のレベルが高い人には、昇進を辞退する意向の高さや継続就業以降の低さも見られます。

更年期障害の仕事への影響を減らす3つの対策

この章では、更年期障害の仕事への影響を減らす対策について解説します。

対策①食生活を整える

更年期に入ると、代謝にも変化があらわれるため、心身の健康バランスをくずしやすくなります。

そのため、バランスのよい食事を心掛けることが大切です。(参考:更年期ラボ「食生活でケア」

バランスのよい食事については、厚生労働省が、食事バランスガイドで、1日に摂取すべき各栄養素の量やバランスを紹介しています。参考にしてみてください。(参考:厚生労働省「食事バランスガイド」

対策②定期的に運動をする

更年期に入ると、生活習慣病を発症する可能性も高くなります。

そのため、運動習慣を身につけて、更年期に起こる変化に備えをしておくことが大切です。

運動習慣は、爽快感や達成感をもたらし、ストレスの緩和やリラックスにつながります。

有酸素運動で体力の維持・骨密度の改善を目指し、筋肉トレーニングで筋力の維持向上を目指していきましょう。(参考:公益財団法人 長寿科学振興財団「更年期の運動の効果」

さらに、更年期に関する知識を得たうえで運動をした結果、しびれやイライラといった更年期症状が改善されたという研究結果が報告されています。(参考:宮内清子・佐久間夕美子・佐藤千史「更年期女性に対する健康教育に関する過去10年間の文献検討」

望ましい運動の頻度は、2日に1回程度です。運動習慣がない場合は無理をせず、ご自身のペースで徐々に頻度を増やしていきましょう。

オススメの運動メニューは、以下のとおりです。

  • ストレッチ 5分
  • 有酸素運動(歩行・ジョギング・水泳など) 20分~40分
  • ストレッチとウェイトトレーニング(1~3kgのダンベルもしくはハーベル)5~10分
  • ストレッチ 5分

(参考:日本女性医学学会・編「女性医学ガイドブック 更年期医療編 2019年度版 第2版」

対策③リラックスできる時間をつくる

更年期症状の影響の強さは、ホルモンバランスだけではなく、職場や家庭におけるストレスにも左右されます。

以下の特徴に当てはまる人は、更年期障害になりやすいと言われています。

  • 真面目で頑張り屋
  • 神経質
  • 完璧主義

これに加え、仕事や子育てなど日常生活でのストレスが大きいと、症状が重くなる傾向があります。(参考:NHK「女性の更年期障害~3つの原因とそれぞれの症状・治療法まとめ」

運動や外出、友人との交流を通じて、気分転換をする時間を心掛けてみましょう。

また、エッセンシャルオイルを活用したアロマセラピーなどもおすすめです。香りを楽しんだり、心落ち着く時間を作ったりして、ストレスを減らすことを心がけましょう。(参考:更年期ラボ「香りでケア」

更年期障害を改善させる4つの治療

この章では、更年期を改善させる治療について解説します。

治療①ホルモン補充療法

ホルモン補充療法は、更年期障害の原因であるエストロゲンの減少と分泌量のゆらぎを改善して症状を緩和させるために、少量のエストロゲンを補う治療のことです。(参考:公益社団法人 日本産科婦人科学界「更年期障害」)

ホルモン剤には、飲み薬、貼り薬や塗り薬など、さまざまな種類があります。

主治医と相談のうえ、ご自身に合った治療法を選ぶようにしましょう。

治療②カウンセリング

精神的な症状が表れている場合、ホルモン補充治療では症状の改善がみられないケースがあります。

精神的な症状があらわれる場合、家族関係、子育て、生まれ育った環境や性格などの心理・社会的因子が症状に影響していることがあります。(参考:東京女子医科大学産婦人科学教室「臨床検査 48巻8号 (2004年8月発行)」)

以下の症状がある人は、カウンセリングを検討してみてください。

  • イライラ
  • 無気力
  • 抑うつ

カウンセリングを通じて、あなたのこころに影響を与えている要因を探り、緩和していくようにしましょう。

治療③漢方療法

自然の原料からつくられた漢方を使うことで、人がそれぞれ持つ自己治癒力を助け、病気や不調の改善につながるといわれています。(参考:公益社団法人 日本産科婦人科学界「更年期障害」、Kracie 「漢方薬とは? ~漢方薬の考え方や効果・服用する際の注意点も解説~」)

漢方薬は、更年期にあらわれる心身の不調をトータルで改善させる効果が期待されている治療法です。

漢方薬が有効とされる症状と、改善に用いられる漢方薬の種類は以下のとおりです。

  • 症状:貧血・冷え性
    漢方薬:当帰芍薬散
  • 症状:虚弱体質・疲労・不安感や不眠などの精神的症状
    漢方薬:加味逍遥散
  • 症状:のぼせ・下腹部の抵抗・圧痛(※体力が中等度以上)
    漢方薬:桂枝茯苓丸

治療④向精神薬

向精神薬の処方を受けることで、精神的な症状を緩和することができます。

以下の症状がある人は、向精神薬の処方を検討してみてください。

  • 気分の落ち込み
  • 意欲の低下
  • イライラ
  • 情緒が不安定
  • 不眠

また、血管運動神経系には、選択的セロトニン再取り込み阻害薬やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬などが有効とされています。

具体的な症状としては、以下のとおりです。(参考:公益社団法人 日本産科婦人科学界「更年期障害」)

  • ほてり
  • 発汗

更年期障害のある人が仕事を続ける6つのコツ

この章では、更年期を改善させる更年期障害のある人が仕事を続けるコツについて解説します。

コツ①生活習慣を整える

食生活を整えることで、心身の健康バランスが保ちやすくなります。

また運動を日常生活に取り入れることで、ストレスが和らぎ、自律神経が安定しやすくなります。

栄養バランスの整った食生活と、無理なく続けられる運動を継続するようにしましょう。

コツ②ワークライフバランスを整える

更年期に仕事を続けるときは、日々の過ごし方全体を見直してリラックスする時間を設け、ほどよいストレスで生活をしていくようにしましょう。

職場との相談を通じて、働き方も工夫できないか検討してみることを、オススメします。

更年期障害の症状は、更年期の終わりとともに緩和していきます。そのため、現在悩んでいる更年障害を理由に仕事を諦める必要はありません。

仕事と日常生活のほどよいバランスを見つけ、仕事を続けやすい環境に身を置くことが大切です。

コツ③病院に相談する

更年期障害の症状を緩和するために、ホルモン補充療法や漢方薬・向精神薬の処方など、さまざまな治療方法があります。

更年期障害による症状だと思っても、ほかの病気による症状である可能性もあります。

医師の診断を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。

更年期障害に対応している診療科は、以下のとおりです。

  • 婦人科:身体的症状
  • 心療内科:精神的症状
  • 精神科:精神的症状

コツ④職場に相談する

更年期障害による負担を感じている方は、職場に相談をし、働き方や部署の変更が可能か相談してみるようにしましょう。

もし配慮してほしいことがあれば、伝えておくことも、いいかもしれません。(参考:東京都産業労働局「生理やPMS、更年期……職場における女性の健康課題を徹底調査」)

そのため、悩みや困りごとだけを相談しても、適切なサポートが受けられないかもしれません。

相談をするときは、どんな悩みを抱えていて、どんな職場環境や働き方であれば、仕事を続けられるのか、事前に整理しておくことが大切です。

そのうえで、要望を検討してもらうようにしましょう。

コツ⑤メモの習慣をつける

もの忘れによる仕事のミスで悩んでいる場合は、業務の期日や上司や同僚に指示された内容は、都度メモしておくようにしましょう。

そのうえで、定期的にメモに目を通して、漏れがないか最終チェックしてみてください。

コツ⑥しんどいときは無理をしない

更年期障害に悩んでいるとき、無理に今までのように働こうとする必要はありません。

うまくいかないことや、つい感情的になりそうなことがあっても、それはあなたのせいではありません。更年期障害の症状によるものです。

しんどいときに頑張りすぎたり自分を責めると、ストレスが増えるかもしれません。

心身の不調で仕事に集中できないときや出社がしんどいときは、休むようにしましょう。

また、働き方を変えられないか職場に相談してみることも大切です。

まとめ:更年期障害で仕事に悩むときは、日々の過ごし方の改善が大切です

更年期障害は、治療や生活習慣の改善を通じて、予防や改善につなげることが可能です。

規則正しい生活習慣、栄養バランスの整った食事、そして適切な運動を心掛けてみてください。症状の予防や緩和がみられるかもしれません。

また、更年期障害を機に、日々の過ごし方を見直してみましょう。

今まで無理をしていなかったか、頑張りすぎていなかったか、仕事や家事育児以外に楽しんでみたいことは何か、考えてみるのもいいでしょう。

更年期が、新しい日々のスタートにもなるかもしれません。もちろん、支援を受ける選択肢もあります。ぜひ気になる支援機関にお問い合わせください。

よくある質問(1)

更年期障害とは何ですか?

更年期障害とは、閉経前の5年間と閉経後の5年後を示す更年期に、さまざまな症状が現れ、日常生活に支障の出る状態のことです。

詳細については、こちらで解説しています。

よくある質問(2)

更年期障害の仕事への影響を減らす対策を教えてください。

以下が考えられます。

  • 食生活を整える
  • 定期的に運動をする
  • リラックスできる時間をつくる

詳細については、こちらで解説しています。

監修キズキ代表 安田祐輔

発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。
その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病などの方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。

【著書ピックアップ】
ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(2021年12月、翔泳社)』

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翔泳社公式 【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2024年10月現在11校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2024年10月現在6校)

【その他著書など(一部)】
学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(KADOKAWA)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』『暗闇でも走る(講談社)』

日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧

【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

サイト運営キズキビジネスカレッジ(KBC)

うつ・発達障害などの方のための、就労移行支援事業所。就労継続をゴールに、あなたに本当に合っているスキルと仕事を一緒に探し、ビジネスキャリアを築く就労移行支援サービスを提供します。2024年10月現在、首都圏・関西に6校舎を展開しています。トップページはこちら→

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