「自分にはもう未来がない」パワハラによるうつ病・不安障害でそう思っていた私が、希望する仕事に就くまで | キズキビジネスカレッジ

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「自分にはもう未来がない」パワハラによるうつ病・不安障害でそう思っていた私が、希望する仕事に就くまで

斉藤詩織さん(仮名、取材当時20代後半、女性)
病気・特性:不安障害、うつ病
KBC利用期間:約10か月
※掲載画像は全てイメージです

斉藤さんは、新卒で入社した会社でのパワハラによって、不安障害とうつ病を発症し休職を経験。その後、就労移行支援「キズキビジネスカレッジ(KBC)」を利用し、希望していた英語を活かせる一般雇用の仕事に就くことができました。

現在はメーカーの物流部門で、英語を使いながら輸送費用の効率化や輸出入にかかる費用の分析といった改善業務に取り組んでいます。

斉藤さんが、絶望の中からどのように再起し、「考えていた以上にすんなりと」自分に合った仕事に出会うまでの過程をお伝えします。

新卒での就職後、パワハラで不安障害とうつ病を発症

大学4年生のときに、アメリカに留学していました。そのとき、日本の会社が「留学生向けの採用説明会」をやっていて、1社から内定を得ることができました。

その後コロナ禍が始まり、日本に帰国して、就活を続けました。

ただ、帰国後の就活は、周りよりも遅れてのスタートとなったこともあり、うまくいきませんでした。

結果として最初に内定を得た会社への就職を決めて、実家を離れました。

そして会社でパワハラがあり、不安障害とうつ病を発症。休職して実家に戻りました。休職に伴って、傷病手当金の受給も開始しました。

今から振り返ると、やりたいことなどもわからないままに焦って就職したんですよね。もっとゆっくり考えた方がよかったかも…と思います。

KBCの利用を決めた3つの理由

就労移行支援という仕組みについては、母から教えてもらいました。そして、ネットで就労移行支援について調べるうちに、KBCを見つけたんです。

KBCを含めて、いくつかの事業所に見学に行きました。比較した結果、KBCのよかったところは次の3つです。

まず、私はスキルを身につけたいと思っていました。KBCには、デジタル系、ウェブデザイン、英語の授業があるのがいいなと思いました。

次に、私は一般雇用で働きたいと思っていました。他の事業所は障害者雇用が前提だったのですが、KBCは一般雇用の率が高く、ノウハウがありそうだなと思いました。

最後に、KBCはスタッフも利用者さんも穏やかで優しそうだなと思いました。

以上から、KBCを利用することに決めました。この時点では退職はしておらず、休職の状態でした。

ウェブデザインや英会話を受講〜スタッフは私のペースを尊重してくれた〜

入所してからは、実際にウェブデザインと英会話の授業を受けました。どれも面白かったですね。英語は元々自分の強みだったので、もっと伸ばしたいと思っていました。

朝が苦手だった関係で、受講は、リモートが多かったです。

「働く練習」と考えると、早起きして、校舎に通って受講した方がよかったのかもしれません。ですが、なかなかできませんでした。

KBCのスタッフは、そんな私のペースを尊重してくれていました。心配事があればすぐに面談をしてくれていました。

就活を開始するまでは、講座を受けつつ、体調の回復に努めつつ…という感じで、生活リズムを取り戻そうとしていました。

講座についてちょっと心残りがあるとすれば、就職した今振り返ると、エクセルの講座も受けていた方がよかったかなと思います(笑)。

就活開始から2〜3か月で、希望する仕事に内定!考えていた以上にすんなりいった〜

KBCの利用開始から5か月くらいで、前の会社を退職しました。

会社から復職についての意思確認があったのですが、もう戻るつもりはありませんでしたし、退職してからも傷病手当金を継続受給できると確認できたので、退職してもいいかなと思ったんです。

このとき、休職開始からは1年くらいが経っていました。

その翌月、KBCの利用開始から半年くらいで、就活を始めました。

私の場合、年齢的に「中途」ではなく「第二新卒」で就活ができたんです。リクナビ、ハローワーク、マイナビなどを利用してエントリー先を探しました。

希望する仕事は、「一般雇用で、事務系で、英語を使う仕事」でした。

そして就活開始から2〜3か月くらいで、希望する仕事での内定を得ることができました。エントリーした会社は6〜7社程度。考えていた以上にすんなりいきましたね。

就活にあたって、特に履歴書・志望理由書や面接については、KBCからしっかりサポートを受けました。

印象に残っているアドバイスは、「志望理由書はラブレターだよ」です。

私の志望理由書は、最初は当たり障りのない内容にしていたんです。しかしKBCからは、「留学経験も踏まえて、熱意のある内容にした方がいい」と言われて、内容を見直しました。

ただ、それはそれとして、就活では「がんばらない」と決めていたんです。準備も「完璧」ではなく、「あえて7〜8割」にしていました。

新卒時代の就活はガチガチでやっていました。今回の就活は、力を抜いて自分のペースでやっていけたことで、スムーズに進んだのかなと思います。

また、エントリー数が少なかったことも、余裕を持って臨めたことにつながっています。

就労移行支援事業所を利用していることは、エントリー先によって言ったり言わなかったりですね。今の会社には、伝えていません。

今の職場はいい人が多く、仕事も面白い〜定着支援でもアドバイスをもらう〜

前職は、パワハラ(人間関係)に悩んで辞めました。今の会社はいい人が多いです。

また、自分の仕事は「業務の改善」なので、自分から周りにアクションをかけることになります。そういう仕事は面白いと思いますね。

就職してからも、KBCの定着支援を利用しています。月に1回の面談で、仕事の問題だったり愚痴だったりを聞いてもらって、アドバイスももらっています。

今、お悩みの人へ〜社会や未来は狭くない〜

「病気による求職中で、今お悩みの方」へ、私から伝えたいことが3つあります。

1つ目に、働く上では、「毎日の規則正しい生活」が一番の味方だということ。

病気の最中にあるときは難しいかもしれませんが、食事、運動、休養を大切にしてほしいですね。

そう言う私自身も、今でも朝が苦手で苦労しているのですが(笑)。

2つ目に、「楽しいこと」を探してほしいということ。

私は、休んでいるときに趣味の活動を行っていました。仕事にもお金にもつながらない、自分の気分がよくなる「だけ」の活動です。

でも、そんな「楽しい『だけ』のこと」をするのがすごく大事だと実感しました。そして、そういうことは、休んでいないと時間をかけられなかっただろうなとも思います。

生活していくために仕事をするのは大事です。しかし、せっかく仕事をお休みするのなら、「楽しいこと」も探してみてはいかがでしょうか。

3つ目に、世界や未来は狭くないということ。

病気や障害に苦しんでいたり、休職していたりすると、自分のことを「ダメだ」と思うときは結構あると思います。

私自身、休職中は「社会に自分がいない」「自分は社会に出ていない」という感覚になっていました。話す人も減って、人とのコミュニケーションがうまくできない時期もありました。

視野が狭くなりがちで、落ち込んで、「未来がない」と思い込んでいました。

しかし、KBCでいろんな経験を積み重ねるうちに、少しずつ未来が見えてきましたし、就職もできました。

「悪い状態のときの自分」が思うほど、社会や未来は狭くありません。

あなたも、一人だけで思い詰めず、KBCに相談することで、将来のことを前向きに考えられるようになっていくと思います。

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