不登校の兄と登校する弟、兄弟の関係をどう支えたら?

連載「すまいる式 子どものわかり方」vol.35

 今回のテーマは「不登校になった兄と登校を続ける弟」です。相談は次のとおりです。

 「兄が不登校になり、子どもが休むことを親として受けいれられるようになってきました。しかし、弟は変わらず登校を続けています。私が兄を休ませるようになると弟は納得がいかないような顔をし、弟と楽しく学校の話をすると兄がさみしそうな顔をします。兄弟とも同じように気をくばって接しているつもりですが、どうしたらいいのか悩んでいます」。

 「兄弟間の対応について」は、たくさんの保護者の方から相談をいただくテーマです。このテーマを考えるうえで、私は以下の3つのポイントが重要だと思います。

 それは、「適切な距離感を保つこと」「相談相手を増やすこと」そして、「親の思いを伝えること」です。

 まず「適切な距離感を保つこと」。兄弟を含め、家族間の距離は年齢などによって変化し、そのときどきにふさわしい距離感があるのだと思います。

 不登校も距離感を変化させる機会になり得ます。そこで理解を深めるために近づいてみたり、衝突を避けるためにあえて遠ざかったりする場面も必要なのです。

【連載】すまいる式 子どものわかり方
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