不登校からの進学、親として考えるべきポイントは

連載「すまいる式 子どものわかり方」vol.39

 今回のテーマは「高校進学で『どこに行くか』よりも大事なこと」です。

 次のような相談がありました。「中学3年の娘がいるのですが、学校の進路指導で、通信制高校を勧められました。私もいろいろと調べてみると、すてきな学校が多いことがわかりました。また、今のわが子の状態では、全日制高校の学校生活を送ることはむずかしいと感じているので、ある程度、自由にできる通信制には賛成です。しかし、娘はあまり乗り気ではないようです。そうかといって、志望校を聞いてもはっきりしません。このままでは進学できるか心配です」。

 この相談についてのポイントは2点です。そもそも高校進学をどう捉えるのか。そして、通信制高校について、です。

 まず、高校進学について。文科省の諮問機関「中央教育審議会」(中教審)の1991年答申に次のようなことが書いてあります。「高校進学が社会的強制となっている現在、かなりの数の不本意入学者が出現するのはある程度避けられないが、中学校、高等学校や親の側にも責任の一半があることは否定できない」、「偏差値に大きく依存した(中略)進路指導は、反面、余りに夢のない不自由な現実を生徒や親に強いることとなり、高等学校への不本意入学者を生み、ひいては学校不適応者や中途退学者を増大させる一因となっている」。

【連載】すまいる式 子どものわかり方
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