不登校の子が勉強を再開するとき、間違えてしまう目標の据え方とは

連載「不登校からの勉強のススメ」第3回

 不登校の子どもが「勉強してみようかな」と思い立ったとき、いくつかの悩みにぶつかります。そのなかでも今回は「どんな教材を使えばよいのか」「勉強するうえで目標はどう立てたらよいのか」について考えていきます。

 解説してくださるのは、不登校・中退・ひきこもり・再受験など、もう一度勉強したい人のための個別指導塾「キズキ共育塾」の半村進さん。今回は半村さんに「教材選びの際の3つのパターン」とともに、親御さんにも知っていてほしい「目標を立てる」うえでの大事なポイントをご紹介します(冒頭の写真はイメージ写真です)。

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 今回は、不登校のお子さんがひさびさに勉強をスタートするときによく聞かれる具体的な悩みについて考えていきます。

 ひとつは「どんな教材を使って勉強すればよいのかわからない」というもの。いざ勉強するというとき、実際にどんなものを使っていけばよいのかとお子さんが悩んだときには、以下の3つのパターンを参考にしてください。

 パターン①は「1つ手前のものから始める」ということ。お子さんが中学生相当の年齢であれば小学校終わりくらいのレベルのものから、高校生相当の年齢なら中学レベルのものから始めてみるという方法です。その際、「自分の実年齢より低いものをやっている」ことで本人が落ち込んでしまうという場合には「大人でも学びなおしするときは中学レベルからやったりするよ」と一言かけてあげることが大切です。

 パターン②は「厚さで決めてみる」ということ。冊子の教材を使いたい場合には「薄めなほうがやりやすい気分? それとも厚めでも1冊ですむほうがよさそう?」とお子さんに聞いてみるとよいでしょう。この問いにはっきりとした答えが返ってこなかった場合は、薄いものから始めておくとよいことが多いです。

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