「死にたい」と悩む子どもへの声がけは3つの手順を

 不登校やひきこもりの人はときに「死にたい」という言葉で自身の苦しさを表現する場合があります。言葉としてはかなり強烈で、親にとってはひどく動揺したり、受けとめられないと感じる方もいると思います。

 私自身のことで次のような話を母から聞いたことがあります。不登校していたころ、電車の脱線事故で多くの方が亡くなるというニュースを見て、私は母に「事故で亡くなった人と代わりたい」という話をしたそうです。

思い返せば不登校期間中、自分の死について考えることはよくありました。自分1人しか家にいないときに「この家だけにミサイルが落ちてこないかな」と考えたり、図書館で自殺や死に関する本を借りてきたりした記憶があります(気持ち悪くなって読めなかった)。死にたいと考えたときによく思っていたのが、意味のある死でありたいということでした。ただ死ぬのではなく、私の命とひきかえに誰かの命が助かるのなら、と考えていたのです。

 今、不登校やひきこもりの人たちと関わりながら感じるのは、「死にたい」という言葉はたしかに強烈だけど、その思いを言えるという状況はネガティブなものではないということです。

【連載】元当事者からの不登校対応マニュアル
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