不登校のわが子をどこかに通わせたい。親が注意すべきポイントは

 「学校は休んでもいい。でもせめて、どこかに通ってほしい」。そう思う親御さんは多いのではないでしょうか。居場所に子どもを誘うとき、どんなことに気をつければよいのでしょうか。居場所へ行きたがらない子どもの気持ちとは。自らも不登校経験者で、現在は支援員の古豊慶彦さんが教えてくれました(連載「元当事者からの不登校対応マニュアル」第9回)。※画像はイメージです

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 子どもが不登校やひきこもり状態でずっと家にいるとき、学校や職場ではなくても、どこか行ける場所がないかと探す方は多いと思います。フリースクールやフリースペースと呼ばれるような、いわゆる「居場所」が候補になると思います。

 私が中学1年生で学校へ行けなかったとき、母親から不登校の子どもの居場所へ行ってみないかと誘われたことがあります。母が行っていた親の会が運営している、週に1回開かれている場所でした。しかしそのとき私は断りました。当時の私には、「不登校の子どもの居場所なんて負け犬のたまり場で、自分はそういう人たちとはちがう」という思いがあったからです。高校生になってまた不登校になった際に、母親から再度同じ場所に誘われ、初めてその場所へ行ってみました。

【連載】元当事者からの不登校対応マニュアル
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