「ここが学校だったら」子どもの声を実現したあすなろ高等専修学校

 鳥取県の「あすなろ高等専修学校」理事長と校長にお話をうかがった。同校では「クラーク記念国際高等学校」と提携し、高卒と高等専修学校卒、2つの卒業資格が得られる。「高校へ行きたくても行けない子を救わねば」との思いから始まった同校の取り組みとは。(連載「不登校その後の居場所」第3回/企画執筆・茂手木涼岳)※画像はあすなろ高等専修学校

* * *

◎団体の概要・理念

 私たちの学校は、もともとは中卒浪人のための予備校でした。おもに中卒後、高校に在籍しながら、もっとよい高校へ行くために勉強している再受験生を指導していたのです。

 しかし、私たちが関わった子のなかには、中学で不登校だったために高校受験をしていない子も多くいました。そうした子のなかには、指導すると学力が目覚ましく伸びる子もいます。しかし、不登校だったために内申点がもらえず、高校へ行けないのです。「子どもたちの学ぶ場を確保して、行き場のない子どもを救わなきゃいけない」。それが、私たちのテーマでした。

【連載】不登校その後の居場所
記事一覧

関連記事

登録から30日間無料!ゲーム依存、昼夜逆転、勉強の話、子どもにしてもいいの…?疑問への「答え」が見つかるウェブメディア 不登校オンライン お試し購読はこちら