ニュースで振り返る不登校 2022年の子どもをめぐる出来事を総括

 不登校・いじめの過去最多、広がるメタバース支援や校則の緩和など、不登校の子どもにとって、2022はどのような1年だったのか。あらためてふり返る。

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 文科省が10月に発表した「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、2021年度、小中学生の不登校児童生徒数は24万4940人。前年度比24・9%の大幅増となった。20万人を超えたのは初めてだ。

 これに先立ち文科省は6月、「不登校に関する調査研究協力者会議」で取りまとめた報告書を提出した。「誰一人取り残されない学校づくり」、「支援ニーズの早期把握」、「多様な教育機会の確保」、「社会的自立を目指した中長期的支援」の4つの政策提言を盛り込んだ。こうした支援策が、短期的な学校復帰ではなく、学校で苦しんでいる子どもの心からの安心につながるかどうか、ひき続き注視していきたい。

デジタル化とメタバース化

 1月、政府は学習履歴など個人の教育データについて、2025年ごろまでにデジタル化して一元化する仕組みを構築することを発表した。収集された教育データは学校や教育機関に共有される。

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