「強く育てないと」「楽になりたい」不登校の娘と母に起きたすれちがい

 不登校という同じ状況においても、娘と母で見えることはちがってきます。今回は、2022年5月27日(金)に開催された『「不登校について知る」~不登校経験親子からのメッセージ~』の講演抄録を掲載(主催・NPO法人キーデザイン)。講演には不登校を経験した娘とその母が登壇。親子ゆえのすれちがいやおたがいの思いが語られました。(編集・遠藤ゆか/渡邉身衣子)※写真は右から母の野澤かなえさん、娘の野澤こなつさん

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土橋優平(以下、土橋)
 司会を務めさせていただきますNPO法人キーデザイン代表の土橋優平です。登壇者のお2人に自己紹介をお願いできればと思います。

野澤こなつ(以下、こなつ)
 野澤こなつと申します。19歳です。小学生で不登校になり、今はフリースクールのスタッフとして働いています。

野澤かなえ(以下、かなえ)
 母の野澤かなえと申します。長女のこなつ・中3の次女・中1の長男と3人の子どもがおり、全員不登校を経験しました。

土橋 さっそくですが、不登校当時のことについて教えてください。

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