SNS相談窓口の代表に聞いた「不登校向け相談マニュアル」

 私は小学1年生から10年間不登校だったのですが、不登校だった当時、悩んでいたのが「相談の仕方がわからない」でした。「気軽に相談して」と言われても、どんなタイミングで何を相談したらよいのかわからない。結局は、ひとりで抱えこんでいました。きっと、同じような思いをしている10代も多いでしょう。LINE相談「ユキサキチャット」を立ち上げたNPO法人D×P(ディーピー)理事長・今井紀明さんに「ユキサキチャット」の詳細や相談の仕方について、お話をうかがいました。(聞き手・編集 木原ゆい)

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――本日はよろしくお願いいたします。

 D×P理事長の今井紀明と申します。D×Pでは不登校・中退・家庭内不和・経済的困難を抱える10代を対象に支援活動を行なっています。大人と子どもの狭間にいる10代は、セーフティネットから抜け落ちやすい存在です。身動きが取れず行き詰まる彼らをひとりにしないことを目的に活動しています。おもな活動としては、定時制高校での居場所事業や仕事体験ツアーなど、本人たちの困りごとに寄り添い、サポートにつなげる取り組みを行なっています。また、2018年から気軽に相談できるLINE相談を開始し、2020年からは「ユキサキチャット」として本格始動しました。

――「ユキサキチャット」について教えてください。

 不登校や中退をはじめ、経済的・社会的問題を抱えている13歳~19歳を対象としたSNS相談窓口です。平日午前10時~午後7時のあいだ、LINEにて無料で相談を受け付けています。子ども・若者向けの相談機関が増えていますが、ユキサキチャットの特徴としては3つあります。

「これから」をともに考える

 1つめは、進路・就職のサポートに特化していることです。

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