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「信じて待つ」が難しい 経験者と専門家の語りから考える不登校の親の理想的な「待ち方」

 「子どもを信じて待つ」と言われても、どうやって、いつまで待てばよいの? そんな悩みを抱えている不登校の子を持つ親に、「待つ」ことの具体例やポイントとコツ、またやってはいけないNGについて、本紙記者のコラムです。

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 不登校の親向けのアドバイスとして「子どもを信じて待つ」ということがよく言われます。しかし、どうやって待てばよいのか、いつまで待てばよいのか、と悩まれる方はすくなくありません。そもそも、親の「待つ」という行為は、子どもの目にはどう映るのでしょうか。年度末が近づく今、あわただしくなる周囲の動きに親が翻弄されないために、不登校経験者や専門家の語りを軸に「待つ」ということについて考えます。

どうやって待てばいい?

 Aさんが不登校をしたのは小学2年生のとき。Aさんの親は登校を促すなど、急かすようなことはしませんでした。一見すると、Aさんの親は「待つ」ことができているように見えますが、「まったく待てていなかった」とAさんは言います。なぜなら、Aさんが「学校へ行く」と言えば喜び、朝になって「やっぱり行けない」となればガッカリした親の姿を見たからです。「待つとは、子どもが親の望み通りになるのを待つことではない」と、Aさんは言います。

 そんなAさんが「これが待つということかもしれない」と感じたときがありました。

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