小学6年生で不登校を経験した私が、学校で教えてほしかったこと

 学校で学べることとは、どんなことでしょうか。学問や友達付き合いなど学べること、学びたいことは人によって様々だと思います。今回の執筆者は、人生における大切なことのほとんどを学校の外で学んできたという富良野しおんさん。不登校を経験した彼女は「1つだけ学校で教えてほしかったと思うことがある」といいます。

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 私はクラスメイトからのいじめをきっかけに小学6年生の夏休み明け、不登校になった。それから中学卒業まで学校へは1度も通わず、高校は通信制高校へと進学した。小学6年生までのあいだにも1年生、3年生、5年生とすこしずつ不登校になっていたので、義務教育の9年間のなかで学校へ通った期間は半分もないかもしれない。

 そんな経歴なので、人生のほとんどのことは学校の外で学んできた。人との付き合い方や言葉のマナー、他人を思いやることなどは、全部学校の外で教えてもらった。学校で学んだことといえば、基本的な漢字や計算、あとは同級生との人間関係の難しさだけかもしれない。

 それでも学校を恨んでいないし、自分の不登校も後悔はしていない。ただ、私には学校で教えてほしかったなと思うことが1つだけある。

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