「信号待ちの間に車から逃げた」11歳が語った自分の不登校

 2020年11月23日に開催されたオンラインシンポジウムの講演抄録を掲載する。主催は「フリースクールネモ」。小学生と中学生の子どもが自身の不登校やフリースクールに来てからのことなどを語った。

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 小学5年生のはるとです。11歳です。「ネモ」には2020年の8月から通っています。

 僕は小学3年生の終わりごろから本格的に学校へ行かなくなりました。きっかけはいじめです。1年生のころから悪口を言われたり、ボールを投げつけられたり、ずっといじめられていて、学校が怖いという気持ちがどんどん大きくなってしまいました。それだけじゃなくて、自分以外の人がいじめられているのを見ているのもつらかったです。いじめられるつらさはすごくわかるから。

 学校へ行かなくなってからの1年間は、家でゲームづくし(笑)。

 赤ちゃんのイヤイヤ期のように、外へ出ることも拒否して、家にひきこもっていました。

 そんな僕のことを親はいつも心配してくれました。気持ちがモヤモヤして、自分ではどうにもならなくなってしまって暴れちゃうこともあったけど、親はとにかく「大丈夫だよ」「大丈夫だから」と言って慰めてくれました。

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