学校で習う女の子とはちがう。私が感じていた気恥ずかしさの正体

 今回の執筆者、真利恵さんは、自分や自分の好きなことに「ずっと気恥ずかしさを感じていた」という。ご自身の経験と心のうちを書いていただいた。

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 昨年、通販でアニメに登場する女性キャラクターのラバーストラップを買った。そして、堂々と実家の自分の部屋の壁に飾った。

 考えてみれば、私が人目を気にせず、好きなアニメグッズを部屋に飾ったのは初めてだった。今まで飾ることができなかったのは、好きになるのがマイナー作品ばかりで、そもそもグッズ展開がされなかったから。そして、女性キャラクターを好きな自分に、私自身が気恥ずかしさを感じていたからだ。私の気恥ずかしさの根っこには、学校での経験と、母との関係が大きくある。

 私は小学校の高学年になるまで、女性の私が女性と恋愛すること、女性を好きになることは自然なことだと思っていた。当時の私には好きな女の子もいたし、とくに女性が女性を好きになることに対して、疑問を抱いたことも、意識したこともなかった。そんな私が、自分の感覚に迷いを感じ始めたのは、担任の教員と教科書がきっかけだった。

 小学校高学年のころ、担任の教員は、同性どうしが仲よくしているとクラス全員の前で冷やかしてバカにしたり、「LOVEは好きな異性に対して使う言葉だ。ほかはぜんぶLIKEだ。恋愛は異性間だけだ!」などと、しきりに言い張ったりしていた。学校から配られた、保健の教科書にも「成長すると異性を意識する。好きになる」とはっきりと書いてあった。

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