期待を抱いていた中学校生活で私を待ち受けていたのは

 今回の執筆者、腹痛が痛いさんは「中学へ行きたかったけど、行けなかった」という。不登校になるまでの経緯や当時の苦しみを書いていただいた。

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 小学校を卒業して間もないころ、「今よりきっと楽しいはず」と私は中学校生活に期待を持っていました。友だちの幅が広がることや、あこがれの吹奏楽部に入ることを楽しみにしていました。しかし、部活でのいやがらせや家族からのプレッシャーが原因で、私の中学での楽しい時間は長くは続きませんでした。

 中学に入学してすぐ、私は念願だった吹奏楽部に入りました。第一希望だった打楽器を担当できることになり、うれしさでいっぱいでした。しかし、当時の私には一つだけ気がかりなことがありました。それは、小学5年生のとき、私にいやがらせをしてきた同級生も同じ楽器の担当になってしまったことでした。

 最初のうちは、いっしょに登下校をしたり、楽譜の読み方を教えてあげたり仲よくやれていました。しかし、しばらくすると楽器を隠すなど、また私にいやがらせをしてくるようになりました。おそらく演奏の実力で私に置いていかれることが不安になったのだろうと思います。

 いやがらせに苦痛を感じてはいましたが、当時の私はそれ以上に「たかだか同級生のせいで、あこがれだった部活を辞めるのは絶対にイヤだ」という強い思いを持っていました。コンクールの選抜メンバーにも選ばれていたので、早退や欠席をくり返しながらも、なんとか意地で私は半年間、部活に通い続けました。

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