「うつ病の一歩手前」と診断 夏休み明けに不登校した私を救った一言

 「夏休みの終わりが近づくにつれ、胸がキリキリと締めつけられて苦しくなっていった」と語る不登校経験者のは富良野しおんさん(仮名・29歳)。富良野さんは小1から何度か行きしぶりをくり返したのち、小6の夏休み明けから不登校になりました。今回は富良野さんに、夏休み中の思いや不登校直後のまわりの対応でイヤだったこと・ありがたかったことなど、お話をうかがいました(※写真は富良野さんが当時使っていたランドセルと通学バッグ)。

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――不登校のいきさつから聞かせてください。

 私が不登校になったのは小6の夏休み明けからです。でもそれ以前にも小1・小3・小5と、2週間から2カ月くらいの間隔で学校へ行かなくなることがありました。もともと学校が得意じゃなかったんですよね。教室という1つの空間に同い年の子どもがたくさん集められて、比べられる環境が苦手で。とくに、同級生が「あの子のほうができる」「自分はこの子より上だ」とおたがいを意識して競い合っている雰囲気がイヤでした。

 私自身がクラスの人間関係に敏感だったことも、つらさの要因だったと思います。クラスではいつも誰かしらがケンカやいがみ合いをしていたので居心地が悪くて。クラスを俯瞰して見ている部分がある子どもだったので、必要以上に同級生の些細な感情の波やトラブルを察知してしまっていたんです。

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