3名の不登校経験者が語る 高校・大学へ進学しようと思ったきっかけ

 子どもが不登校になったとき、「勉強」や「進学」など将来のことは、親として不安に思ってしまうもの。今回は、2022年7月30日(土)に開催された「子どもの声を聞いてみよう! 不登校からの中学・高校卒業後の進路の選び方」の講演抄録を掲載します(主催・多様な学びプロジェクト)。講演には不登校からの進学を経験した学生3名が登壇し、もう一度学校へ通おうと思った理由や勉強への取り組み方など、それぞれの進学への道のりが語られました。(編集・遠藤ゆか)

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生駒知里(以下・生駒)
 本日モデレーターを務めます、多様な学びプロジェクト代表の生駒知里です。今日は登壇者として不登校経験者3名の方にお越しいただきました。まずはそれぞれ自己紹介からお願いできればと思います。

岩崎茉緒(以下・茉緒)
 岩崎茉緒と申します。私は小学6年生で学校へ行けなくなり、中学卒業まで不登校でした。その後は通信制の高校へ進学し、現在は法政大学の社会学部に2年生として在籍しています。

押田健生(以下・健生)
 押田健生です。僕は高校1年生の冬に不登校になり、その後、中退を経験しました。高校中退後は高卒認定試験を経て進学し、今は大学で2年生として臨床心理学を学んでいます。

櫻原楓(以下・楓)
 櫻原楓です。僕は小学2年生という、わりと幼い時期に不登校になりました。不登校後はフリースペースに通いながら定時制高校へ進学し、今も昼間はフリースペース、夜は高校に通う生活を送っています。

生駒 ありがとうございます。さっそくですが、まずはかんたんにみなさんの不登校経験から教えてください。不登校の状態から「もう1度学校へ戻ろう」と思ったきっかけも併せて教えてもらえるとうれしいです。

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