ずっと逃げてきたと語る絵本作家・ヨシタケシンスケさんの逃げ論

 本欄では不登校やひきこもりを主たるテーマに扱った書籍を紹介してきましたが、今号は少し趣向を変えて、1冊の絵本を紹介したいと思います。

 本書『にげて さがして』は今年3月に出版された新刊で、著者は絵本作家のヨシタケシンスケさん。本紙でも2019年11月1日号にてインタビューを掲載いたしました。その際、ヨシタケシンスケさんは「いやなことからは、ずっと逃げてきましたね。最初に入った会社も半年で辞めています」と語っています。

 また、ヨシタケシンスケさんは「言葉にはたくさんの意味があり、その意味を自分でつくり出すこともできる。他人が批判的に使う『逃げる』ではなく、オリジナルな『逃げる』が生み出せたらいいですね」と語っています。本書はそのひとつの答えなのではないか、と私は感じています。

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