ひきこもり当事者と支援員の7年間、部屋から出てくるまでの「物語」

 ひきこもる当事者を訪問し、ふすま1枚を隔てた向こう側に話しかけ続ける支援員がいる。山梨県の保健福祉事務所に勤務する芹沢茂喜さんだ。大卒後にひきこもった男性との7年間の物語、そしてふすまが開いた先にある親子の和解について書かれた1冊をご紹介します。

* * *

 本書の著者である芦沢茂喜さんは、山梨県の峡東保健福祉事務所に勤務し、これまで100人以上のひきこもりの人たちと向き合ってきた方です。本書は、両親からの相談を受け、大学卒業後にひきこもった男性との7年間におよぶやりとりをまとめたもの。芹沢さんがふすまを1枚隔てた向こう側の自室にいる男性に話しかけ続けるなか、ある日ふすまが開き、男性が出てきました。訪問から3年半が経っていました。

関連記事

登録から30日間無料!ゲーム依存、昼夜逆転、勉強の話、子どもにしてもいいの…?疑問への「答え」が見つかるウェブメディア 不登校オンライン お試し購読はこちら