ひきこもりに20年関わってきた当事者が語るひきこもりの真実

 10代で不登校を経験し、30代まで断続的にひきこもりをくりかえしてきた経験を持つ林恭子さんが初となる自著を出版しました。不登校やひきこもりだった当時のこと、母親との確執などといった自身の半生に加え、ひきこもり1686人に行なった実態調査も紹介。そんな林さんが提言する、ひきこもりの子どもを持つ親にしてほしいことが読める1冊を紹介します(※写真は林恭子さん)。

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 本書の著者である林恭子さんは不登校・ひきこもりの経験者。現在は一般社団法人ひきこもりUX会議代表理事や東京都ひきこもりに係る支援協議会委員を務めています。

 このように書くと、たいへんだった過去を乗り越えて、現在は精力的に活動している「成功例」のように思われるかもしれませんが、そうではありません。林さんの半生を読んでいると、今日にいたるまでの道のりがいかに綱渡りのような状態であったかがうかがえます。

 わが子のひきこもりで今悩んでいる親御さんには5章「家族にどうしてほしいのか」を、ぜひ読んでいただきたいと思います。親の悩みの1つに「どのように声がけをしたらよいか」というものがあります。



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